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2022年8月23日 (火)

だんだん冷えなくなってきた

エアコン点検の依頼をいただきました😊

場所は横浜市青葉区、当店を初めてご利用されるお客さん宅です。
(ありがとうございます😄)

エアコンは数年前に移設し、引越し屋さんの下請け業者により設置されたもの。

症状は移設してからだんだんと冷えなくなってきている気がする、とのことです。

ではさっそく室外機から点検していきます。
室外機から点検を始める
周囲の床がドレン排水で濡れているのでまったく冷えないわけではないですね。

まずは冷房運転を入れて・・・

バルブを見るためカバーを開けました。
室外機のバルブ
かすかに下側のバルブに油が付いているようにも見えますが定かではありません。

電線の施工を見ると
電線の施工が雑
雑な施工です。

この部分
電線がショートしそうに見える
電線が金属バンドで押さえられショートしそうに見えますね。

このあたりを見ればなんとなく施工のレベルがわかります。

とりあえず冷え具合をチェックします。

バルブを手で触って確認しますが立ち上がりが悪い。

正常であれば1分程度のものが4~5分程度かかりました。

これは確かに異常。

ガス(冷媒)不足もしくはコンプレッサーの圧縮能力落ちなども考えられます。

でもその後は問題ないレベルに安定しバルブの温度は
室内機への往き
バルブ温度測定
22.0℃(バッテリーが少なく暗くなってます😅)

戻り
バルブ温度
15.2℃

正常です。

次に室内機
吸い込み温度
室内機吸い込み温度
31.4℃

吹き出し温度
室内機吹き出し温度
16.2℃

正常ですね。

しかし先ほどの立ち上がりの悪さから、気温が上がり猛暑になると効かなくなることは大いに考えられます。

でも数年をかけて徐々にガスが減ってきた(漏れてきた)のであればかなり微量のリークです。

そこで思いあたるのは室外機のバルブキャップ。

もしやと思い手で回してみました。
バルブのキャップを手で回してみた
くるっ! あっ、やっぱり締まってない・・・

上のバルブキャップも締まってませんでした。

キャップを外してリークディテクター(漏れ検知器)をあててみると
バルブキャップを外しリークディテクターをあてる
高らかに漏れ反応を示す音が鳴り響きました。

油が付いていたのもここからのガス漏れによるものです。

取り付け工事をした人はバルブを開けたあとキャップを付けただけで締めてないんですよ。

おそらくそこまでの知識がなくキャップはバルブの保護程度に思っているのでしょう。

バルブは圧力変化等でリークすることがあります。

そのリークを最小限に抑えるためにもこのキャップがあるわけです。

手で締めただけでは隙間から漏れてガスが減ってしまいます。

気になったので下のバルブにあるサービスポートのキャップも調べると、こちらはしっかり締まってました。

ならオッケー、ではありませんよ。

サービスポートは設置時の真空引きにも使用するポートなのでそのキャップだけ締まっているということは真空引きしていないことが考えられます。

めんどくさいから本体のガスを使って空気を追い出しパージしたのでは?

もしかしたらそれすらせず管内に空気が残ったままバルブ開放したなんてこともありえます。

いずれにしても先に見たあの電線の処理。

見えないところは”テキトー”というのが別の部分にも表れてますね。

お客さんには修理をするかエアコンを買い替えるか検討いただくことになりました。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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