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2022年8月31日 (水)

断熱ドレンホース接着実験

前回、延長用断熱ドレンホースを交換する記事をアップしました。

そこではホースと部品を接着し取り付けているのですが、その接着剤の乾燥時間や接着力について実験してみます。

というのもエアコン工事や修理では施工後すぐに試験水を流したり、エアコンを使用し始めるので短時間に接続できなければ使うことができません。

ではまず部品を用意
実験に使用する延長用断熱ドレンホースの部品を用意した
延長用の断熱ドレンホースと接着する部品は左が屋外用ドレンホースに接続するもの、右は室内機のドレンホースと接続するものです。

これらの部品を取り付けなければ他のホースと接続することができないわけです。

塩ビ用接着剤を使用し接着しました。
塩ビ用接着剤で断熱ドレンホースと部品を接着
この接着剤の説明では接着後の加圧通水試験は24時間経過後となっています。

これは水道(硬質塩ビ管)などで使用する場合のもので、エアコンのように圧力がかからず流量もわずかなドレン排水にはあてはまりません。

また24時間も待つのは現実的はありません。

最短と思われる時間で試してみることにします。

接着5分後(かなり短めですが😅)
接着実験用にホースをつなぐ
中央に先ほど接着した断熱ドレンホースを配置し左右に別のホースを接続。

すぐにその中を
ドレンホースに実験用の水を入れる
水で満たしました。

この満水状態はエアコンのドレンとしては通常ありえない状態です。

しかも左右のホースが持ち上がっている分、水位による圧力がかかります。

注水直後のホース
注水直後のホースに水漏れはない
水漏れは発生していません。

さあこのあとどうなるでしょうか。

1時間で結果を見ることにしていたのですが、
実験開始後、約1時間20分経過
途中で雨が降って待機していたため1時間20分ほど経っていました。

ホースの接続部は
接着部からの漏水なし
漏れてません。

もう片方
もうひとつの接着部も漏水なし
こちらも漏れてませんね。

ではこれ以上経過するとどうなるのか。

それは接着の状態で判断することにします。

接着した部分はホースを思いっきり引っ張っても抜けませんでした。

この段階でかなりしっかり接着されていることがわかります。

そのままでは外れないのでペンチとニッパで
接着部が取れないのでペンチとニッパで切り裂くように外した
切り裂くようにはがして外しました。

それほど強力です。

部品側の接着部
接着部に水で溶けている様子はない
まだ完全硬化はしていませんが水で溶けているような様子はありません。

この実験ではけっこう短時間で問題なく使用できることがわかりました。

当然といえば当然ですね。

そうでないとあちらこちらで水漏れ事故が起きているはずです。

もし漏水したならば、それは接着剤の塗布の仕方が悪いとか、接着後すぐに力を加えたとかでしょう。

ただしこの段階でもホースや部品に無理な曲げなどの力は加えないほうが安全だと思います。

そうそう、この機会なのでついでに・・・

硬質塩ビ管(業務用エアコンのドレン管)の接着でよく水漏れ事故を起こす人がいます。

知る限り9分9厘、接着剤の塗り忘れです。

接続を失敗したくないという心情から接着剤を塗布する前に長さや角度を確認するため組んでしまう行為(試し差し)。

これはやってはいけません。

いつか塗り忘れてしまい、引き渡し後すっぽ抜けて大変なことになりますよ。

業務用エアコンの水漏れはルームエアコンの比ではありませんからね。

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