断熱ドレンホース接着実験
前回、延長用断熱ドレンホースを交換する記事をアップしました。
そこではホースと部品を接着し取り付けているのですが、その接着剤の乾燥時間や接着力について実験してみます。
というのもエアコン工事や修理では施工後すぐに試験水を流したり、エアコンを使用し始めるので短時間に接続できなければ使うことができません。
ではまず部品を用意
延長用の断熱ドレンホースと接着する部品は左が屋外用ドレンホースに接続するもの、右は室内機のドレンホースと接続するものです。
これらの部品を取り付けなければ他のホースと接続することができないわけです。
塩ビ用接着剤を使用し接着しました。
この接着剤の説明では接着後の加圧通水試験は24時間経過後となっています。
これは水道(硬質塩ビ管)などで使用する場合のもので、エアコンのように圧力がかからず流量もわずかなドレン排水にはあてはまりません。
また24時間も待つのは現実的はありません。
最短と思われる時間で試してみることにします。
接着5分後(かなり短めですが😅)
中央に先ほど接着した断熱ドレンホースを配置し左右に別のホースを接続。
この満水状態はエアコンのドレンとしては通常ありえない状態です。
しかも左右のホースが持ち上がっている分、水位による圧力がかかります。
さあこのあとどうなるでしょうか。
1時間で結果を見ることにしていたのですが、
途中で雨が降って待機していたため1時間20分ほど経っていました。
ではこれ以上経過するとどうなるのか。
それは接着の状態で判断することにします。
接着した部分はホースを思いっきり引っ張っても抜けませんでした。
この段階でかなりしっかり接着されていることがわかります。
そのままでは外れないのでペンチとニッパで
切り裂くようにはがして外しました。
それほど強力です。
部品側の接着部
まだ完全硬化はしていませんが水で溶けているような様子はありません。
この実験ではけっこう短時間で問題なく使用できることがわかりました。
当然といえば当然ですね。
そうでないとあちらこちらで水漏れ事故が起きているはずです。
もし漏水したならば、それは接着剤の塗布の仕方が悪いとか、接着後すぐに力を加えたとかでしょう。
ただしこの段階でもホースや部品に無理な曲げなどの力は加えないほうが安全だと思います。
そうそう、この機会なのでついでに・・・
硬質塩ビ管(業務用エアコンのドレン管)の接着でよく水漏れ事故を起こす人がいます。
知る限り9分9厘、接着剤の塗り忘れです。
接続を失敗したくないという心情から接着剤を塗布する前に長さや角度を確認するため組んでしまう行為(試し差し)。
これはやってはいけません。
いつか塗り忘れてしまい、引き渡し後すっぽ抜けて大変なことになりますよ。
業務用エアコンの水漏れはルームエアコンの比ではありませんからね。
http://kato-aircon.com/