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2022年7月12日 (火)

特殊な取り付け(室内編)

今回は一戸建て(ツーバイフォー工法)2階への新規エアコン設置ですが通常とは少し異なる配管方法です😊
(川崎市宮前区にて)

こちらのお客さんは以前新築時に一度お伺いして2回目のご依頼です。
(このたびも有り難うございます😄)

工事の内容が濃いため2回に分けて記事をアップしますが、実際の工事も時間がかかることや暑さの関係で2日にわけて行いました。

では作業開始。

室内機の設置場所
室内機の設置場所
ここへ取り付ける予定なのですが・・・

問題は壁に開ける配管穴の位置。

壁の中や外壁側は
壁の中や外壁側に障害があって配管穴の位置が限られる
上の部分は屋根の突き出し部分の軒天があります。
(まあそれはまだいいのですが)

左側は外壁の造りが凝っていて穴あけ不可能。

右側は外壁から壁内への電線、設備配線の引き込み口になっておりこちらも穴あけ不可能。

オイオイ😱どうする🤔

普通であれば室内機背面の右端か左端に穴をあけてパイプを見えないように設置しますがそれは無理ですね。

図面上ではこの位置にエアコンを取り付けるように指示があるようなのですが無茶な設計です。

施工経験の少ない人は室内機の背面中央に穴を開けて配管することを考えると思いますが、室内機から水漏れを起こすためそれは絶対やってはいけない施工です。

そのあたりはお客さんと事前調査の際にある程度打ち合わせを行っているのでまずは室内機の位置を決めます。
室内機の仮付け
これだけ見るともう設置できたように見えますね😆

まだ引っかけただけです。

穴の位置はここに決めました。
配管穴の位置を決めた
室内機と換気口の間にしました。

位置決めを失敗すると隠せないので確実なところねらいます。

内部を探って障害のないことを確認しコアドリルで貫通。
配管穴を貫通
予想していたのですが造りは[石膏ボード ― 空間 ― 合板 ― 空間 ― 外壁]とこんな感じで全体の厚みは通常より1.5倍以上ありました。

外壁までこのドリルでぎりぎりの長さ
コアドリルの長さがぎりぎり
ハンドルを握る指を壁に押し当てるところで外壁まで貫通しました。

一応、長さが足りないことも想定して対策も考えていたのですがそこまでは必要なしでした。

このようなところに穴を開ければ見た目はどうなんだということで配管化粧カバーを設置します。
室内の露出配管には配管化粧カバーを設置する
配管穴にはすでにスリーブ(筒)を入れてあります。

ちなみに当店で使用しているスリーブはエアコン用に売られているものではありません。

エアコン用は短くて今回のような壁の厚いところでは使えない、軟らかく強度がないなど、その他の理由で使っていないのです。

一旦室内機を下ろしてパイプ、電線類を処理したら再度引掛け
室内機のパイプ、電線類を処理して引っかけ
屋外側からパイプ(冷媒管)を入れて接続します。

すべて接続がおわり整形します。
室内機とパイプ類を接続整形する
屋外へ出るまでのドレンホースは断熱の付いたものを使用します。

配管化粧カバーの横引き部分は今回水平に取り付けています。

その中をドレンホースの排水勾配を確保するため斜めにねじるように配管しています。

電線が穴の手前で急に上に上がってますが意味があってこのようにしました。
(説明は省きます)

テープ巻きをして
配管化粧カバーに隠れる部分をテープ巻き
断熱材の隙間防止や勾配をつけたドレンホースを動かないようにします。

配管化粧カバーのふた側を取り付け。
配管化粧カバーのふた側を付ける
穴の部分は外壁側の工事が終わってから穴埋めをして最後にカバーします。

今回はここまで。

次回外壁側の工事をアップする予定です。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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