マルチガス漏れ修理
東京都世田谷区にてマルチエアコンのガス漏れ修理の依頼をいただきました😊
当店をはじめてご利用いただくお客さんです。
(ご依頼いただき有り難うございます😄)
メーカーに点検をしてもらったところ室外機とパイプの接続部分からの漏れだそうです。
その場合、施工不良が考えられるためメーカーでは基本的に修理しません。
点検は済んでいるとのことで修理のみで訪問しました。
(めずらしいケースです)
こちらがその室外機
ルームエアコンの2室マルチなので小さいですね😄
パイプの接続口はこのようになっています。
2室なので4本のパイプがつながっています。
見てすぐどこが漏れているのかわかりました。
上から2番目のここ
コンプレッサーオイルがしみ出して少し油っぽくなってます。
メーカーのサービスマンは泡の出る検知液をかけて漏れを確認したそうです。
マルチエアコンの欠点と言えますが今回のようにどこか一ヵ所の漏れがあると接続された他の部屋も冷暖房が効かなくなります。
室外機はひとつのコンプレッサーで2室や3室を賄うため。
中でパイプを分岐して分配している構造です。
外したカバーを見ると
こちらにもコンプレッサーオイルが付着してます。
この電線の施工😆
この部分を見れば全体の施工がどのようなものかわかります。
それはそのままにしてガス漏れ修理に専念。
アップ
銅管フレア加工の際にでたバリが接続面に挟まってました。
これねー・・・フレア接続の前に目視で確認すれば防げるんですけど。
ここで気になるのはバルブ側
画像では見えませんがバリのあった部分は少し凹んでいます。
確実に漏れるほどの凹みではないようなので多分大丈夫でしょう。
(もしダメな場合はバルブ交換になって高額修理になります)
やはり信用できないので4つ全部直したほうが安心です。
接続が終わったらサービスポートにチャージング用のバルブを付けます。
サービスポートが2つあるので両方使用。
ここから内部を真空にしてその後ガス(冷媒)を入れます。
真空引きには時間がかかりますができるだけ多くのポートに接続したほうが短時間で真空到達します。
真空引き中
この真空ポンプは軽くて排気量が多く静粛性が高いため室外機の上に置いてもまったく問題ありません。
ある有名メーカーのポンプは同じような排気量でも重くて大音量、振動がすごくて使用に耐えません。
赤と青のゲージの付いたものがありますが
ゲージマニホールドと呼びます。
バルブの開閉や圧力を見ることができるものです。
ただしこのゲージは真空引きには適していません。
ゲージ部分を見ると
真空ゲージ部分は大気圧の0と真空の-0.1MPaの間がこれしかありません。
実際にはゲージと共にポンプの音を聞いて真空到達度を判断します。
その間に周囲を見ていると・・・
パイプが少しポコッとなった部分。
これ冷媒管の延長用接続部です。
ガス漏れを起こす人に限って安易に接続部を増やすんですよね。
この部分で室外機と同じ数の4つの接続部があります。
その他にも室内機側に4つの接続があるんですよ。
漏れていないことを祈ります😅
ポンプ能力限界の真空になったので冷媒を入れることにします。
R32を1.05kgですね。
ガスが漏れて冷えないエアコンを修理せずガスチャージだけして料金を徴収する業者がいるようですが、またすぐに漏れて効かなくなるので注意しましょう。
http://kato-aircon.com/
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