電源コードの取り回し
エアコンの入れ替え工事の依頼をいただき、新しく取り付けるエアコンを購入される前に撤去工事に伺いました😊
建物はマンションの一室。
なぜ一度に撤去から取り付けまでしないのか?
そりゃ、できればそのほうが出張も一度で済み効率的です。
理由はお客さんがネットで購入予定のエアコン室内機が重量級だから。
もし壁の強度が不足していて設置できなかったときに返品できないと困ってしまうからです。
結果は
強度不足で重い室内機は取り付けられないことが判明しました。
それにしてもいままで使用されていたボードアンカーは抜けて室内機が落下するので禁止されているタイプです。
しかも荷重のかかる上部は3個だけ😆
いままで落ちなくてよかったですね。
過去にあるマンションで落下したエアコンの点検修理に伺いましたが、そこにもこれと同じボードアンカーが使用されていました。
そのことをブログにアップしたのですが、なんとそれを施工したのはあるメーカーの指定工事店。
そちらのお客さんはそのブログ記事を合わせてメーカーへ連絡したそうです。
マンション全体の新築時にオプションで設置されたものだったのでエアコン全台をメーカー保証で設置し直すという大掛かりなことになったとのこと。
こりゃ、メーカーさんの恨みを買ったかもしれませんね😅
でもこれが事実だから仕方ない。
その後このメーカーさんは据付説明書に従わない施工をしていたらエアコン本体の保証も一切しないというずいぶん極端なことを言うようになりました。
(本件が原因かは不明です)
おっとっと・・・
本題はこれではありませんでした😆
撤去した室内機の背面を見ると
発砲断熱材につぶれたところがありますね。
背面上部は結露を起こすため落ちてきた水滴がドレンパンへと流れるように排水溝があります。
下部は配管スペースになっています。
このつぶれたところは
このように電源コードが挟まっていた跡です。
これは取り付け工事をした人の不注意です。
室内機を設置する際にはこのようなことがないように確認する必要があるんですよ。
当店へ取り付けを依頼したお客さんは私が室内機設置の最後あたりに背面を鏡でライトをあてて覗いているのを見た方も多いのではないでしょうか。
”なにを見ているのだろう”と思われるかもしれませんがコードのほかテープ類が思わぬところへ入り込んでいないかチェックしているんです。
それが問題なければ室内機下部を押さえてセットアップ完了するわけです。
この確認を怠ると上の画像のようなことになります。
もちろんつぶれているのは断熱だけではありません。
背面の排水溝部分と金属の据付板に挟まれてコードもつぶれてます。
ショートの危険がありますね。
それにもう少しコードが上にあがっていたら結露水が伝わって漏れ出ていたことでしょう。
できる限り問題の起こらないように施工するには時間と手間がかかります。
(至極当然のことです)
数をこなさなければならない業者さんには難しいことでしょう。
施工が速いからプロだなんて思わないほうがいいですよ。
私もその昔、会社に使われていたときには速さを重視していたのでよくわかります。
http://kato-aircon.com/
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