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2022年4月10日 (日)

入替工事、配管10m超え(取外し)

室内機が2階、室外機は地面に設置されたエアコンの入れ替え工事に伺いました。

ご依頼いただきありがとうございます😄

場所は横浜市港南区の一戸建て。

取り外し工事から行います。

設置されている室内機
撤去する室内機
かなり年数が経ってますね、20年近くでしょうか。

前面が観音開きになっているこのシリーズ懐かしいです。

このエアコンはこちらの建物が新築時に引越し屋さんの下請け業者が移設したものだそうです。

室外機はこちら
撤去する室外機
8畳用ですがかなり大きめ。

室外機の台がプラスチックのベースですね。

この手のベースはプランターをひっくり返したような形をしているので地面に置くにはあまり向いていません。

時間が経つと沈んで傾いたりします。

新たに取り付けるものは軽量ブロックを使用することにします。

そしてパイプは
壁面を約5mほど冷媒管が横引きされている
約5mほど横引きされています。

壁と隣地境界までの幅がなく室外機が置けないためこのようになったようです。

ちょっと見づらいのですが2階まで縦に
2階まで縦に約5m配管されている
約5m配管されています。

室外機周辺まで合わせると10mを超えています。

ドレンホース(排水管)は2階から下りてきたところで出されています。
排水用ドレンホース
しかしホースの先端が地面に付いてますね。

これでは詰まりやすくなってしまいますが・・・

専門の方はわかると思いますが化粧カバーの直線部分とその他のつなぎ用の部品のメーカーが異なっています。

直線部分は安い製品が使用され材質はぺらぺら。

材料費を浮かすために使用されたのだと思われます。

なぜそうなるかというと元請けの会社から工賃が決められているので材料はできる限り安いものを少なく使用し利益を増やそうとするから。

カバーの樹脂はまだ割れていないので今回の工事ではそのまま再利用します。

それでは冷媒を室外機に回収するのでポンプダウン(コンプレッサーに室内機とパイプ内の冷媒を吸わせる)を行います。

これも懐かしい。
室外機のバルブ配置
室外機のバルブの配置が普通と逆で上にガス管、下に液管となってます。

日立製ですがこの頃まで他メーカーとは異なるところがあるんですよ。

室外機が動き出すまでの間、
室外機が動き出すまで化粧カバーを開けていく
化粧カバーを開けていきます。

しかし室外機動かず・・・やっぱりだめか。

ポンプダウンは冷房サイクルで行うのですが朝で気温が低く動き出しません。

通常であれば強制冷房運転をリモコンもしくは室内機のスイッチで入れるのですが、このころの日立さんにそんな気の利いたものは付いていません。

まあ、付いてないわけではないのですが・・・

しかたないやるか・・・
強制冷房運転を行うため室外機の外板を外し基板を露出する
外板を外し、さらに電装部カバーを外して基板を出します。

そしてこれ
室外機基板上のサービススイッチで強制冷房運転を行う
このサービススイッチを操作して強制冷房運転モードにします。

でもこれエアコンの構造がわからない人(工事専門等)がやったら危険ですよ。

周囲にはDC300V級の電圧がかかってますからね。

おぉ~、内部はなんだか昔の日本の製品って感じです。
室外機のパワーモジュール部
いまでは基板上に小さな部品で取り付けられているパワーモジュール類が別部品で配置されています。

しかもかなり大きめ。

パワーモジュールの上に平滑用コンデンサが乗っかっているの初めて見ました。

熱を発する部品なのでこれだけ大きいと20年近く故障なしで動いたことも納得。

いまではどのメーカーも10年持てばオッケーなんて造りですからね。

ポンプダウンは無事完了。

室内外の連絡電線は
室内外の連絡電線が4心
4心(本)です。

日立さん、以前は他メーカー(3心)と異なり4心だったんです。

「なるほど電源線2心の信号線2心ということか・・・」ところがちがうんですよ。

端子台上のABが室内の専用コンセントから室内機には供給せず通過し直接きた電源。

CDが室内機への電源供給とそこへシリアル信号を重畳して送ります。

この方式の利点は室外電源直結方式にも対応できること。

欠点は上にもある通り4心なので材料費が高くなることです。

室内機の消費電力は幾らでもないので折り返しによる電力損失増加は大きくないと思います。

この方式、長年続けてましたが現在では3心となり、なくなりました。

2階まで梯子を掛けて作業します。
2階へ梯子を掛ける
お隣の敷地から掛けさせていただくので事前にお客さんからお声がけして許可をもらっているとのこと。(ありがとうございます😊)

と、そうこうしていると上からバサバサ・・・
ドレンホースが落ちてきた
ドレンホースが落ちてきました。

ははあ、どおりで化粧カバーの中が真っ黒に汚れていたわけだ。

抜けてカバーの中にドレン排水が放流されてました。
抜けたドレンホース
抜けてからだいぶ年月が経過してますね。

地面にドレンホースの先端が付いていたのはこれが原因。

抜けて下がっていたわけです。

梯子を登りカバーを開けると
梯子を登り化粧カバーを開けたところ
室内機から来たドレン管の先端が見えます。

ここにビニルテープで固定していたようです。

冷媒管も断熱材が縮んで見えてますね。

どちらもエアコン工事あるある😁

早いと設置から1週間もしないうちにドレンホースがすっぽ抜けます。

こうならない方法があるんですけどねぇ。

やっぱり穴にスリーブ(筒)はありません。
壁の貫通穴にスリーブがない
これも珍しいことではなく、ほとんどのところは入っていません😆

パイプの撤去もおわり室内機を外しました。
室内機を外した
あ~⤵・・・

たまにいるよね~こういう工事屋さん。

ねじ込み式のボードアンカーをねじ代わりにして固定
ねじ込み式ボードアンカーをねじ代わりにして固定していた
そりゃこうすれば施工は楽で速いでしょう。

でも使い方も間違っているし、なによりこのねじ込み式ボードアンカーは室内機落下が多く使用禁止になってますので。

ほかにもねじがたくさん打ってありますが1本も効いてません。
石膏ボードに打っているねじが長い
なんだこれ、ずいぶん長いな。

長過ぎでしょ😆
ねじが長すぎる
石膏ボードは厚み12.5mmしかないのに50mm位ありますよ。

こういうことすると中にある電線や時にはガス管に刺さって大騒ぎになります。

据付板も取り外しました。
据付板も撤去した
中央にもねじが縦に2本打ってありましたがそこもハズレ😆

間柱はもうちょっと右です。

建物の構造がわかってないし、柱の探し方も知らないのかな🤔

それともはなからどうでもいいと思っているのかもしれません。

あらら、取り外し記事でこんなに長くなるとは思いませんでした。

次回、取り付けの様子をアップする予定ですがそちらは画像が少ないため短めと思います😅

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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