赤外線センサーもだめになる?
エアコンのガス漏れを探す工具にリークディテクタというものがあります。
数年前にこちらで紹介した赤外線センサー式リークディテクタなんですが・・・
なんとなく徐々に感度が落ちてきているような🤔
赤外線式はセンサーが長寿命でずっと使えると思っていたのですがねぇ。
取扱説明書にはセンサー寿命が20000時間となっていますがそれを鵜呑みにしてはいけないようです。
結局は内部の汚れなどで感度低下するみたいでセンサー交換が必要。
資材屋さんでおおよその修理費を聞くとセンサー交換で約2万円とのこと。
なんやかんやでそれよりもう少しかかるかもしれません。
そう考えると半導体センサー式のディテクタを毎年センサー交換したほうが確実のような気もしますね。
ということで以前使用していた半導体センサー式のリークディテクタを倉庫から引っ張り出してきました。
上はタスコ製のTA430MB。
下はFUSO製のDC-8Pro。
両方とも現在でも販売されている機種です。
TA430MBは本体内に吸引ポンプが付いていて反応が早いのが特徴。
DC-8Proはポンプがついていませんが漏れ箇所を特定しやすい特徴があります。
記憶によるとDC-8Proを使用してやはり吸引ポンプがほしくなり後にTA430MBを導入したような気がします。
それを考えるとやはりTA430MBを使ってみることにしましょうか。
年間5グラムのリークを再現できるチェッカー
これを使って比較しました。
(冷媒にはR410Aを使用します)
結果は両方とも同程度か赤外線センサー式のほうが若干良いような気がします。
しかし・・・
半導体式のセンサーは以前1年ほど使用してその後5年以上倉庫に放置していたもの。
それでこの結果は半導体式もなかなかのものです。
新しいセンサーを付けたらどうなるでしょうか。
予め資材店に発注しておきました。
直径8ミリ程度の小さいものです。
これでお値段なんと¥7700😆
70円のまちがいじゃないの?って感じです。
半導体センサーは交換が簡単、差し替えるだけ。
ユーザー自身で取り替え可能となっています。
肝心の交換後の感度は・・・
完全に半導体式の圧勝。
やはり赤外線式のセンサーも劣化が進むことがわかりました。
これはもう半導体式のTA430MBに現場復帰してもらうしかなさそうです。
よく”断捨離”なんていうの聞きますが、わたしこれとは逆なんですよね。
そのとき不要なものでも使えるものはとっておく。するとまた役に立つときがきます。
もちろん壊れたものは捨てますけどね。
かれこれ20年以上前のものだったような気がしますが。
たしか6~7万円位だったと思います。
これアナログメーターってところがいいんですよ。
微妙な反応を読み取れます。
再使用できないかと本体を開けてセンサー(これも半導体吸引式)を見ましたが現在のものとはちがいバカでかいセンサーでおそらくもう入手不可能。
動作するかためしにリークチェッカーを使ってみます。
通常時
メーターの針は左の緑の位置にありパイロットランプは緑色。
リークチェッカーに近づくと
冷媒に反応して針が右いっぱいに移動しパイロットランプがメーターの動きに合わせ緑から赤へとスゥーと変わります。
そして同時にピピピピピ・・・と音を発出。
感度を落としても反応がよく、先ほどのくたびれた赤外線式よりも高感度です。
おそらくセンサーが大きく寿命は最近のものより長いのかもしれません。
まだ現場でも使えそうなレベルです。
感度の表をみてもR410Aで年間2グラムと他のディテクタよりも高感度です。(もちろん新品時)
やっぱりアナログメーターは最高ですね。
反応がよくわかる。
でもこちらはまた休眠状態へと戻っていただきます。
また何かのときに登場することでしょう。
いままで使用した赤外線式もしばらくお休みいただくことになりそうです。
もしくはサブ機として携行するかもしれません。
いつの間にか4台も持っていたのか・・・😅
http://kato-aircon.com/
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