漏電ブレーカーが落ちた
エアコンを使用していたら突然漏電遮断器が作動して停電になったとのことで点検の依頼をいただきました。
(横浜市青葉区にて)
ありがとうございます😊
すでにエアコンの回路で漏電していることは判明しているとのことです。
コンセントからプラグは抜かれ、専用回路のブレーカーも落としているそうです。
専用回路ではなくやはりエアコン側での漏電ですね。
どこで漏電しているのか、修理は可能なのかを点検します。
室外機のところにやってきました。
”室内機(内外連絡電線含む)”と”室外機”のどちらが漏電しているか調べます。
エアコンを取り付けたのはどこの工事屋さんか知りませんが電線が細い(線径1.6mm)
このエアコンは2.0mmを使わなければいけない機種ですが。
それはほっといて・・・
ということは室外機か・・・
やっぱり漏電は室外機ですね。
この中で一番怪しむべきところはコンプレッサー(圧縮機)かな・・・
エアコンの心臓部とも呼ばれる部品です。
右下の黒い大きなものがコンプレッサー。
周囲は吸音材に包まれています。
コンプレッサーの電源リードの途中にあるコネクタを外して絶縁抵抗を測定します。
やっぱりか・・・
念のためコンプレッサーの端子まで確認することにします。
吸音材をはがすと吐出管サーミスタが見えました。
この部品はコンプレッサーからの吐出温度を監視するセンサーです。
でもこれおかしいところが・・・
内部の黒い樹脂が溶けだしてます。
温度の高い状態が続いていたのかもしれません。
吐出管に接触していた吸音材も結構焼けてます。
かなり高温になっていたことが考えられます。
吐出管温度が高くなるということは冷媒不足(漏れ)や膨張弁などの制御不良、コンプレッサーの圧縮不良などがあったのかもしれません。
ということはコンプレッサー内部の絶縁が破れて漏電を起こしているということになります。
その原因は先ほどの吐出管をみたとおりコンプレッサー温度が異常に高くなったことではないかと思われます。
おそらく百数十度になったのではないでしょうか。
コンプレッサーの交換修理は高額なためルームエアコンの場合、多くは修理せず終了となります。
お客さんには状態を説明して新しいエアコンへ買い替えていただくことになりました。
http://kato-aircon.com/
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