URさんも大変だなぁ
お引っ越しにて当店で取り外したエアコンを転居先へ取り付けにお伺いしました😊
でも今回は工事の模様ではありません。
建物はUR住宅です。
ご覧の通り、室内機設置場所には公団ボルト(室内機を固定するためのボルト)、エアコン専用コンセント、配管穴があります。
数年前までUR住宅は普通の電源プラグ(15A平行形)であればエアコンのコンセントは専用回路でなくても問題ないという独自の見解をもっていました。
※専用回路とは分電盤の1つのブレーカーから単独で配線され、1つだけのコンセントなどを設置し使用するものをいいます。
(ブレーカーとコンセントが1対1)
かれこれ15~20年位前になりますが、エアコン用に設置されたコンセントが専用回路になっていないことをURさんへ問い合わせたことがありました。
その時の回答は「法律上問題ないから修正はしない」とのこと。
問い合わせたときの担当者からは”据付工事説明書の記載に従う必要はない”、”こちらは間違っていない”という感じが電話口からひしひしと伝わってきましたからねぇ😅
そのころはエアコン量販店をはじめ設置業者も電源プラグが15A平行形であれば専用回路ではない最寄りのコンセントに接続してOKみたいな風潮があり、それが火災事故などを発生させていました。
エアコンの据付説明書には私が知る限り35年以上まえから”必ず専用回路を使用すること”となっています。
しらばっくれて無視していたわけです。
理由は簡単、”量販店”なので数をこなしてなんぼの世界。
いちいちこだわっていられないわけですね。
しかし時代はかわって内線規程(省令を誰もがわかるように電気工事の方法などが書かれた書物)にも専用回路を設けるべきであることが記載されるようになり、遅れて量販店などもどこからかお達しがあったようでどの店もこれに従うようになりました。
そうなるとUR住宅ではリビングだけは専用回路ですが他の部屋のエアコン工事を依頼すると「専用回路ではないので設置できません」と断られてしまうわけです。
エアコン用コンセントなのに取り付けられない・・・🤔
さすがにこれはまずいということでURさんも対処することにしたようです。
(ちょっと遅かった・・・)
なので上の画像にあるエアコン用コンセントは後に露出で配線された専用回路です。
おそらく同じ位置に以前の壁内を配線された”なんちゃってエアコンコンセント”があったのだと思います。
専用回路は今回入居される際に配線してもらったそうです。
この修正工事は割と新しい建物でも必要なので全部を直すとなるとかなり大変なことでしょう。
据付説明書をないがしろにしたツケを払う時がきてしまったようです。
http://kato-aircon.com/
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