エアコンのランプが点滅(点検)
エアコン室内機のランプが点滅(エラー、故障表示)して動かないとの点検依頼を頂きました😊
場所は川崎市宮前区、ありがとうございます。
事前に頂いたメールにランプの点滅回数が記載されていたので調べると”室外機過電流保護”のようです。
現地に到着し室内機を見ると確かにメールと同じ点滅回数です。
こうなると室外機の制御基板(インバーター基板)もしくはコンプレッサーあたりが壊れている可能性が高いためその部分を重点的に点検します。
天板を外すと制御基板が一番上に見えました。
この部分で調べます。
基板を近くで見ると
昔に比べるとチップ部品が多用されてコンパクトになりました😄
今では平滑用のコンデンサも小さく基板上に付いてます。
故障内容が過電流だったのでまずはコンバーターの出力電圧をチェック。
DC280V位で異常なし。
続いてインバーターの出力電圧を調べるにはこれ
3相を同時に見るための電圧計。
かれこれ20年位前に作ったものです😅
インバーターの出力は3相交流なのでこれが重宝します。
ちょっと専門的な用語になってしまいますが欠相していたり3相にバラつきがあるとわかります。
結果は
コンバーターからの280Vは入力されてますがインバーターからは0V。
皆無😆
電圧計の針がピクリとも動きません。
コンプレッサーからの唸りもまったく聞こえません。
黒い部品はパワーモジュール(パワートランジスタ)と呼ばれる部品です。
ここから出力された電力でコンプレッサーが回転します。
3相とも電圧が出力されないのでパワーモジュール以前の制御側に故障があるようです。
でもそれでは過電流は起こらないと思いますが・・・🤔
たしかに点検中は過電流異常も他のエラーも出ませんでした。
室内機はあたかも室外機が正常運転しているように動作しています。
もしかするとたまに突然復帰していきなり出力が発生し過電流になることも考えられます。
(モーター(コンプレッサー)は停止しているときに大きな電圧を加えると大電流が流れます)
今回はこれが一番考えられますね。
ということで制御基板が故障ということがわかりました。
万一コンプレッサー側のロック、断線、漏電などだとエアコンを買い替えたほうがいい修理金額になりますからね。
お客さんに修理費用を提示し修理することになりました。
次回、修理のもようをアップ予定です。
http://kato-aircon.com/
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