エアコンのランプが点滅(修理)
さて前回の続きで基板交換修理作業です。
(川崎市宮前区)
近年ではアッセンブリー(組立品)の部品が増えて大きくなる傾向があります。
その分価格も高く設定されていたりします😅
室内機のコンセントが抜いてあることを確認して交換作業開始。
まずは室内外機接続電線を外します。
差し込み深さの確認窓に電線が見えてませんね。
差し込み不良または電線の皮むき不足です。
これは再度差し込む際に直しますがケーブル外皮のむき過ぎは電線が短く直せないでしょうが仕方ありません。
それよりもこの電線の色順は間違えないように覚えておきます。
基板交換だけでここまで必要なの?
と思われるでしょうがこの基板はコンプレッサー端子へのリードが一体なのでコンプレッサーまで見えるようにします。
とその前にコンデンサに電荷が残っていないかテスター(回路計)で確認。
もしも電荷が残っていると最大でDC280V程度の電撃⚡を食らうことになります😱
ほぼ0V近くまで落ちているのを確認し取り外し開始。
コンプレッサー端子も外します。
すでに端子のカバーは外してあります。
この色順も忘れないようにメモします。
デジカメで画像を撮っているので必要ないと思われるかもしれませんが何かの拍子に消してしまったり、故障で見れなくなることもあり得るのでメモをすることが肝心。
接続を間違えるとコンプレッサーが逆回転😵することがありますので。
そうそう、ちなみにメーカー部品に説明書や交換手順書のような気の利いたものなど付いてきません。
”それぐらい知っていることが前提”となっています。
もし付いてくるとすると仕様変更で機種ごとに”あーしてくれ、こーしてくれ”というような面倒な場合などです。
ずいぶんと大きい箱だったので放熱板やらケースやらが一体の組品かと思ってました😆
(価格的にも・・・)
ということはパワーモジュールとダイオードスタックは冷却用のグリスが必要ですね。
えーっと・・・箱の中には・・・これも付属してない😆
知ってましたがこのメーカーは放熱グリスが付属してきません。
(価格の割に気が利かんな😁)
これじゃ適当な業者じゃなにも付けずにつけちゃうかもしれませんね。
ヘタしたら潤滑用のシリコングリスを塗っちゃったりして🤣
取り外した基板と並べてみます。
左が取り外したもので右が新しいもの。
(箱の大きさがわかると思います)
見た目の違いはコンデンサの色ぐらいでしょうか。
もし移植する必要のある部品がある場合はここで行います。
きれいに拭き取ります。
この裏側には放熱フィンが付いていて室外機の熱交換用ファンの送風で冷却されます。
新しい基板のパワーモジュールとダイオードスタックにグリスを塗ります。
チューブに入った放熱用シリコングリスです。
修理をするならこれくらい持っているのが当然ですね。
ヘラで塗り伸ばします。
基板を室外機にセットしたら
パワーモジュールとダイオードスタックをねじで固定し放熱板に押さえつけます。
基板の配線接続が完了。
余っている配線などがないか一通り確認します。
外板類を戻していきます。
配線類が挟まっていないか見ながら行います。
内外接続電線を接続
心線の皮むきが短かったので修正して接続しました。
(外装シースの修正はケーブルが短くできませんでした)
確認窓から3本とも見えています。
よっしゃー電源スイッチオン!ではありませんよ。
ここで絶縁抵抗を測定して漏電していないかチェックします。
問題ないのでようやく電源を入れて運転開始。
約3分後、コンプレッサーが回り出し動くようになりました。
暖房の温度は正常。
次に冷房運転を入れます。
なぜ冬に冷房運転をするかというと室外機内部の切替弁がちゃんと動作するか調べるためです。
この切替弁の動きはエアコン本体で検知できないので動作確認が必要です。
冷房も正常で弁はきちんと動作しています。
これですべて完了です😊
基板の故障は前触れなくある日突然起こることが多いので厄介なんですよね。
http://kato-aircon.com/
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