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2021年12月12日 (日)

隠蔽配管は・・・

隠蔽配管で取り付けられたエアコンを新しいものに交換したいということで現地調査に伺いました。

通常、隠蔽配管というのは建物を建築時に壁、天井、床などの中に予め冷媒管、電線、ドレン管を埋設しておくものをいいます。

その配管類が再使用できるか、また使用不可の場合どのような施工方法があるかを検討するための調査です。

室内機
隠蔽配管に取り付けられた室内機
時々水漏れするそうです。

室内機のグリルを外してまず目に付いたのはこれ
室内外機接続電線を室内機裏で延長接続している
室内外機接続電線を室内機の裏で接続していました。

室内機で水漏れを起こせば水で濡れることは容易に想像できます。

しかも周囲は発泡スチロールなどの燃えそうな断熱素材に囲まれています。

もしも発火したら・・・危険ですね。

よくみると
太さの異なる電線が接続されている
太さが違いますね。

1.6mmの細い電線で延長したようです。

このエアコンは冷房能力7.1kW(23畳用)で最大20A程度まで流れるので1.6mmでは細いと思います。

次にドレン管はどのようになっているか、
コンセントボックスを外してドレン管を見る
コンセントボックスを外して鏡で見てみます。

VP20かな?
隠蔽されたドレン管はVP20
これはまた細い。

わかっている人であればここは2サイズアップのVP30で立ち上げます。

そうしないとうまく接続できません。

なのでこのエアコン本体から出たドレンホースは途中から断熱材が剥ぎ取られ壁内は一部ですが断熱がありません。

これではホース周囲が結露しますね。

試しに本体ドレンパンから水を流します。

外部のドレン水出口
ドレン水出口
ここから排水されます。

しかしそこから出てきた水は
ドレン排水には異物が入っている
何か入ってますよ。

上から見ます。
ドレン排水に木くずのようなものが混入
木くずのような感じです。

隠蔽ドレン管の途中に逆勾配があるかもしれませんね。

もしそれが室内機からの水漏れ原因だとすると壁の中にも漏れている可能性があります。

最後にしばらく暖房運転しましたがほとんど暖まりません。

これはガス漏れや途中の冷媒管折れなども考えられ隠蔽配管の再使用はやめたほうがいいでしょう。

お客さんには露出配管をお勧めして現地調査完了となりました。
(後ほどメールで見積もりを送りました)

背面の壁に穴を開けて露出配管すれば水漏れ、ガス漏れ等の心配も少なくなります。

隠蔽配管というのはいつか使用できなくなるものです。

設備の中でもとくにエアコンの配管類は施工の未熟さも相まって長持ちしません。

建物を建てるときに設計士や建築屋さんから勧められてもできればやめたほうがいいですよ。

はじめはよくてもあとで後悔が待っています。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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