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2021年12月 9日 (木)

中古エアコンの修理

ご自身で取り付けたエアコンが冷えない、暖まらないということで点検依頼をいただきました😊

場所は横浜市港北区、当店はじめてのご利用のお客さん宅です(ありがとうございます😄)

こちらがその室外機
冷暖房の効かない室外機
リサイクルショップで購入、ご自身で設置されたそうです。

設置当初から効きが悪く半年くらいそのままにしていたとのこと。

お話を聞くと以前は設備の仕事をされていたということでどうりで素人とは思えない工事です。

同じ時に取り付けたもう1台は正常に使えているというので施工不良の確率はぐっと下がりました。

電線の接続なんかもヘタなエアコン屋よりしっかりしてます。

設置状態があまりにひどいと点検をお断りすることもありますので😅

ではまず外気温は
外気温は10℃くらい
10℃くらいです。

停止時の冷媒圧力と飽和温度
冷媒圧力と飽和温度
問題ないレベル。

圧力計では1.1MPa、12℃位を指しています。

続いて高圧圧力
高圧圧力
低っく~い

1.4MPa

低圧圧力
低圧圧力
こりゃまた低い。

0.2MPa

ルームエアコンは圧力計の接続ポートが1つしかないので同時に高圧低圧が見れないんですよ。

お客さんが室内機の運転切替を部屋でしてくださいました(ありがとうございます助かりました)

しかし圧力計の動きがどうも膨張弁といわれる部品の動作不良のような感じもします。

その部品の動作音もしません。

圧力計を外すときの音がいかにもガス不足でしたが先にその部品に不良がないかチェックします。

しかし電装基板が鉄箱に覆われていてなかなかたどり着けない・・・

あーでもない、こーでもないと、ようやくチェックできましたが熱中して画像はありません😆

結果は膨張弁に問題はないようです。

どうやらガス不足で間違いないようですね。

ということは先ほどの高圧低圧の圧力からほとんど冷媒はカラで入っていません。

室外機接続部には施工ミスによるガス漏れの形跡はありません。

ということはリサイクルショップから購入したときすでにガスが不足していたことが考えられます。

これが中古機を買うと怖いところ。

以前の持ち主が冷暖房が効かないから売るとか、取り外しに失敗して冷媒が抜けたり、店頭に置いているうちに抜けてしまったりといろいろ考えられます。

ということで冷媒の規定量入れ直しをしました。
冷媒充填
R32を1kg

これで停止時圧力を見ると
冷媒充填後の停止時圧力
あれー?

一番初めの圧力より若干低い1MPaですね。

しかし停止時はこういうもんなんです。

温度によって圧力が変化します(飽和圧力)

お客さんに暖房を入れていただきバルブで温度測定します。

娘さんの部屋ということもあり動作確認は室内に入るまでもないと判断し当方は屋外のみで作業、測定しました。

運転直後ですが往き管
往き管側バルブ温度
44℃

戻り
戻り管側バルブ温度
40℃

短時間でこの温度に達していればOKでしょう。

このあと高圧圧力は
高圧圧力正常
3.4MPa付近まで上昇しました。

こちらも正常で使えるようになりました。

どの時点でどこから冷媒が抜けたのか気になるところですがこれで様子を見ていただくことになります。

中古エアコンはハズレを引くと新品を買っておけばよかったと後悔することもありますからね。

なお当店では中古エアコンを購入された場合の設置工事は行っておりません。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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