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2021年11月 8日 (月)

室外機、音が大きくて移設

横浜市旭区にて室外機の音が大きいため移設をとの依頼をいただきました😄

こちらの室外機
音の大きい室外機
運転するとかなり大きい音がします。

”ブー・・・・”という音と共に”ブイン、ブイン、ブイン”と聞こえてブルブルと振動も大きい。

特にインバーターでコンプレッサーが低回転になったときは騒音MAXレベル😆

でも音の質からすると故障というわけではありません。

おそらくこれで正常😅
(私個人としては異常と思いますが)

この室外機を見たときに以前にも同じようなことがあったのを思い出しました。

こちらの記事と同一メーカーのものです。

室外機の型式を見ると某量販店仕様のものとわかりました。
(量販店仕様は型式にイニシャルが入っているものが多い)

以前の記事のものも量販店仕様。

このメーカーの直販仕様ではこのような騒音は聞いたことがなく他のお客さんからもそのような報告はないので何かが違うのかもしれませんね。

そして室外機が置かれている状況は
現在室外機が置かれている状況
すぐそばにお客さん宅の窓とお隣の窓があり音が室内に響いて聞こえてくるそうです。

そのためオレンジ色の枠あたりに移設をご希望とのこと。

パイプを延ばさなくてはいけませんね🤔

室内機からのパイプと電線をすべて交換する方法と、現在のパイプから延長する方法の二つの見積もりを出しました。

パイプ類を全交換するには設置状況から室内機を一度下ろして施工することになるためどうしても高額。

接続延長して工事することになりました。

室外機の取り外し作業から始めます。

電線を外す前に接続順を確認。
電線の接続順を確認
たまに1番から赤白黒でつながっている場合がありますからね。

間違えるとエアコンを壊すおそれがあるので。

室外機を移設する方向へパイプの向きを変えます。
室外機を移設する方向へパイプの向きを変える

冷媒管の接続に今回は溶接で行います。

そのためにはまず延長用の銅管がささるように拡管。
銅管を溶接接続するための拡管作業

広がりました。
銅管を拡管した
ここに延長する銅管をさしこみます。

銅管を溶接する準備ができたら管内に窒素を流します。
煤防止の窒素ガス
これで酸素を追い出して溶接の熱による管内の煤付きを防止します。

冷媒管内に煤が付くとストレーナーや膨張弁などを詰まらせたりと不具合の元になるのでそれを防ぎます。

溶接完了
冷媒管を溶接

パイプと電線を整形してテーピング。
パイプと電線を整形してテーピング
サドルバンドで壁に固定しました。

室外機を設置してパイプをつなぎ、電線も接続
室外機の電線を接続
真空引きを行います。

そしてもうひとつ電線接続があります。
内外連絡線をボックス内で圧着接続
延長のための接続です。

エアコンの据付説明書には”途中で電線を接続するな”と書かれていますが、それは素人のような工事屋さんがパイプに添わせた状態で接続箇所を作ってしまい不具合や事故が多発したためです。

ちゃんと自己消火性のボックス内で雨に濡れないように接続すれば問題は起こりません。

これは電気工事では基本的なことですね。

防水としてコーキング材を周囲に塗ってからフタをしました。
電線接続ボックスのフタを付ける

施工完了です。
室外機の移設完了
建物の周囲にはマスと呼ばれる排水メンテナンス用のフタがあるのでそれを避けて室外機を設置します。

試運転では室外機の音は相変わらず大きいのですが部屋へはあまり聞こえなくなったそうです。

室外機の騒音に関してはメーカー資料でもはっきりとはわからないと思います。

とくに販売店特有の記号が入った型式では検索しても資料が出てこないことがありますからね。

メーカー直販仕様を購入するのであればネット通販が安くて簡単だと思います。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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