どこまで信用するか・・・
エアコンの交換(入れ替え)工事が終わって試運転前に気になることがあるのでコンセントを調べます。
200V用のコンセントなのですが・・・
エアコンも200V仕様なので電圧は問題ありません。
コンセントが上下ひっくり返しに付いてますが以前コンセントの工事を行った人がエアコンの電源コードの取り回しを考慮しこのようにしたのでしょう。
ところでエアコン用の200Vのコンセントには
このように接地極(アース極)が必ず付いています。
それは200V仕様のエアコンの電源プラグにも接地極の棒が出ているため。
なのでたとえコンセントの裏側に接地線(アース線)が接続されていなくても接地極付きコンセントを付けなければなりません。
ということはもしかするとここへ電源プラグを差してもアースが接続されない可能性がありますね🤔
接地抵抗計で計測してみるとやはりつながっていませんでした😞
以前設置されていた某量販店さんで取り付けたエアコンはアースが接続されないまま使用されていたことになります😱
コンセントを外すと・・・あれ?
赤色で接地線はつながってますよ🤔
通常は緑色を使用しますがケーブル配線の場合は他の色が使われていることが多くあります。
これは元の方で接続されてないですね。
このことをお客さんに説明して建物の電気工事を担当した人へ連絡していただくことになりました。
ところが後日メールが届き電気屋さんに連絡がつかないとのこと。
こちらで接地工事(アース工事)を行うことになりました。
D種接地工事です。
まずはコンセント側の接地線を外して絶縁処理。
後に間違いなどが起こらないように外してしまいます。
室外機の脇に接地極を埋設
(ここでいう接地極は地面に埋設する電極のことです)
接地極をハンマーなどで打ち込んではいけません。
すでの建築の終わった建物の周囲は設備配管などが張り巡らされているためアース棒などを打ち込むと危険です。
規定の漏電遮断器が設置されているので500Ω以下でOKとなります。
アース棒を地表面から”コンッ、コンッ、”とハンマーで打ち込んで接続するだけ(5分で完了)では電気工事士とは言えません。
地面を掘って接地極を埋設したら接地抵抗を測るのが当然です。
接地抵抗計を持っていないとか、測り方を知らないというのはもう論外ですね。
このエアコンの場合室外機のカバーを外して
接地端子へ地面から出た接地線を接続します。
カバーを戻して工事完了。
これで安心して使えるようになりました。
コンセントにある接地端子はどこまで信用していいものか判断が難しいですね。
電気工事のミスにより接続されていない場合やエアコン業者により省かれているものなど様々です。
それに加えて勘違いを生む200V仕様のエアコンのプラグ形状(接地極付き)も問題なんですが。
http://kato-aircon.com/
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