接地抵抗、なかなか落ちない
エアコン2台の取り付け工事に伺ったのですが室内のコンセントに接地端子(アース端子)がありません。
室外機は2台とも地面に置くのでそこで接地工事(D種接地工事)をすることになりました。
地面に埋設する接地極(アース棒長さ30cm程度)を仕入れてきて工事します。
ところが・・・
穴から3本の接地線(緑色の線)が見えてますね。
棒状の接地極を3本埋設しました😅
こちらのお宅には
漏電遮断器が設置されているので接地抵抗は500Ω以下にすればOKです。
1本埋めれば十分だろうと考えていたのですが・・・
接地抵抗計で計測すると1200Ω越え😲
メーターの針が勢いよくパチン!と振り切れます。
確認のため建物建築時に接地工事された洗濯機のコンセントにある接地端子の抵抗を計測するとちょうど500Ω前後🤔
ということはここの地盤は接地抵抗を落とすのが難しいようですね。
いろいろと調べていると穴を掘って深く埋めるよりも地表面に近いほうが1000Ω前後まで落ちて良いようです。
でもその半分以下へする必要があります。
そこでもう一台分として買ってきた接地極も埋めてみると700Ω前後。
もう1本か・・・😂
ここで接地極がもうないので買い出し🚙💨
戻ってきて合計3本埋めると
ようやく470Ω😅なんとかクリア。
こういう場所では強度を考慮しE形リングスリーブは使いません。
使用しているのは肉厚のあるP形スリーブです。
絶縁処理して埋設。
そしてもう1台は
2本の線が見えますが1本は長い70cm程度のアース棒を使用しました。
長いほうが接地抵抗を低くできます。
うーん・・・もうひといき
たまに今回のようになかなか接地抵抗が落ちないところがありますね。
ホームセンターで適当なアース棒を買ってきて地面にポンポンと打込むだけではだめなことがわかります。
そもそも簡単なように見える接地工事も電気工事士の資格がなければ禁止されていますので。
また電気工事士の資格を持ってる業者に頼んでも接地抵抗計は持っていないとか測り方を知らないということでまるで素人のような工事をする人がいますね。
エアコン工事は単なる”エアコン工事屋”ではだめで、電気工事そして建築にもある程度知識がないといけません。
http://kato-aircon.com/
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