推測は不正確
エアコンが冷えなくなったとの点検依頼をいただきました😊
(場所は横浜市南区。当店へ初めてのご依頼ありがとうございます)
症状を伺った際「急に冷えなくなった」とのことで室外機内のある部品を疑ったのですが・・・
現地に到着して室内機から吹き出している風に手をあてると冷房にもかかわらずほとんど冷えていない状態。
室外機のバルブを触ってみると
こりゃ疑った部品じゃないな・・・🤔
推測とは違うので一旦アタマをリセットして基本の圧力測定
エアコンが停止しているときの冷媒圧力を測ります。
この時の気温は
約33℃で飽和圧力と比較して入っている冷媒はかなり少なくなっていることがわかりました。
周囲は油で水がはじかれているところもあります。
こりゃ室内機の熱交換器に穴が開いてそこから冷媒が漏れてますね。
油はコンプレッサーを潤滑するために冷媒と一緒に流れる冷凍機油です。
熱交換器から冷媒と共に漏れた油が結露水に混じってドレンパン(結露水の受け皿)に落ち、屋外のドレンホースから排出されたものです。
室内機へ戻りリークディテクタ(ガス漏れ検知器)で検査すると
中央付近で漏れ反応が出ました。
お客さんへ一通り説明すると数日前にも濡れたにコンクリート面がぎらぎらしていたそうです。
それが漏れ出た冷凍機油ですね。
また、ゆっくりした漏れであればだんだん冷えが弱くなります。
しかし速いとある程度まではコントロール(制御)でなんとかなるのですがその範囲を超えて冷媒が減ったとき急に冷えなくなります。
そのことから結構速いスピードで漏れていることがわかります。
残念ですが使用期間が5年を超えておりメーカー保証も効かないので熱交換器の交換は高額修理となります。
今後も考えて買い替えをお勧めして点検完了。
点検に向かう前にはある程度故障箇所を予想していきますが、その通りではないことが多々あります。
現場で見て、聞いて、触って初めて正確なことがわかってきます😊
http://kato-aircon.com/
« 外壁タイルに配管穴を開ける | トップページ | エアコン洗浄は要注意 »
「エアコン点検」カテゴリの記事
- 漏電はなおったけれど・・・(2024.08.29)
- 点検、急に冷えなくなった(2024.08.18)
- 5室マルチ室外機を点検(2024.07.23)
- やはりこの検知器が1番(2024.07.10)
- 壁面の室外機から騒音(2024.07.08)