鉄骨構造はブレースが心配
今回は鉄骨構造の一戸建てへのエアコン設置です😊
(川崎市麻生区)
鉄骨構造の建物には木造在来工法の筋交いと似たような形でブレースと呼ばれるものがところどころ入っています。
ブレースの多くは鋼棒で建物の構造強度に関する重要なものなので筋交い同様切断することは許されません。
それ以前に切断すること自体困難だと思います。
ブレースが穴に多少かかっている程度であればそれをかわすように配管はできますがスリーブ(防護や空気の流れを遮断する筒)を通すことができません。
そこでお客さんには事前に図面を入手ご用意いただきました。
設置場所にはブレースが入っていないことが確認でき取り付け作業を開始です😄
据付板を仮固定し配管用の穴を先に開けます。
図面を信用しないわけではありませんが事前に念のため小さな穴を開けて壁内を探りました。
エアコン専用コンセントがすぐ右に設置されてますが、こちらはお客さんのお知り合いが電気工事屋さんとのことでそちらで施工していただきました。
穴の中に心配していたブレースはありません。
断熱材もありません。
この建物は外壁が厚み10cm程度の気泡コンクリート(ALC)なのでこれが断熱や遮音などを兼ねています。
気泡コンクリートと言ってもALC板は石膏ボード並みに簡単に切れるので穴あけも問題ありません。
すぐ右には室内の石膏ボードを支える柱材が見えます。
これも事前に調べて避けています。
外壁まで貫通
このままエアコンを付けて外側からパテで穴を塞いでも壁内と室内を空気が行き来できてしまいます。
これで虫の侵入も防げてパイプの防護にもなるという一石三鳥?
でもスリーブを付けないという手抜き工事は現在の定番ですね。
当ブログをよくご覧くださっている方々はご存知と思います。
コンセントにアース端子はありますが、”浮いてます(つながってない)”と表示があったのでダミーです。
そのかわり室外機のそばに新たに接地工事がされていたので
こちらでつなぎました。
なお、室内機もしくは室外機のどちらか片方にアース線を接続します。
(室内外機両方に別のアースを接続してはいけません)
※一般には”アース”と呼ばれてますが本来は”接地(せっち)”と呼びます。
そしてここは地面なので室外機の置台は軽量ブロックを使いました。
やっぱりこれが一番安定度がいいですね。
エアコンの取り付けは建物の構造によって注意する点が異なります。
同じ木造でも軸組かツーバイフォー(シックス)かによってちがうのでこれらが工事の難しさになっています。
http://kato-aircon.com/
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