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2021年6月 4日 (金)

30年前のエアコンを新品へ交換

十数年前から幾度となくお世話になっているお客さんより「交換工事を」と依頼をいただきました。
(横浜市青葉区)
いつもありがとうございます😄

そして今回撤去するのはこちら
撤去する30年前の室内機
時代を感じさせるデザインです😅

サンヨー
サンヨーのPUROO
今はなきサンヨーのPUROO(プル―)です。

このPUROOというと30年以上前に会社(当時会社員)から車での帰り道で二子玉川駅前から橋を渡っていくと二子新地側の建物の屋上に大地真央さんの映る大きな宣伝看板があったのをよく覚えています。

日本が空前の好景気に沸いていたバブルの末期から弾けた直後頃だったような気がします。

テレビのCMでもやってましたねぇ。

いや懐かしいなぁ、ってそりゃどうでもいいですね😆

本体に年式は表示されていませんが電源コードを見ると
エアコンの電源コードに1991年
1991年とあります。

これで約30年前のエアコンということがわかります。

でも運転してみたらこれがよく冷えているんですよ。

やはり昔の製品は耐久性がありますね。

室外機
撤去する30年前の室外機
地面ということでブロックを使用しているのでこれはそのまま使わせていただきます。

パイプが壁から下りてきてそのまま室外機につながってますがこれはよくありません。

地面が下がってもいいように余裕を持たせることが必要です。

化粧カバーもお客さんの希望でそのまま再使用するのですが
化粧カバーのフタがズレ落ちている
フタがズレ落ちてますね。

端末にズレと外れ防止のため部品を付ければいいのですが省かれています。

ということは上を見ると
化粧カバーのフタがズレ下がりパイプが見える
ご覧の通り😆

カッコ悪いこともさることながらこれでは直射日光で断熱材が劣化します。

いまでも勘違いしている工事屋さんがいますがフタを取り付けた時は手で動かそうとしてもかなりの力を入れないと動きません。

それで端末に部品を付けなくても大丈夫と判断しているようです。

でもねぇ~、浅はかなんですよ。

なにがフタを下げるのか・・・

それは日光と重力です。

直射日光の熱によりフタ側は伸縮を繰り返すんですよ。
(日が当たると熱で伸び、陰になると縮む)

そこに重力も加わっているため徐々に尺取虫のように下がっていくわけです。

このカバーは入手できないので下がり止めの対策で対応することにします。

アース工事がされていると思ったら
アース線が細い
アース線(接地線)が細いのでこれも施工し直しですね。

いやーさすがに30年、ケーブル表面が劣化してます。
30年でケーブル表面が紫外線で劣化
紫外線によるものです。

劣化は表面だけですけどね。

このバルブ(バブルじゃないです😁)
昔の三方弁
昔の三方弁です。

いまのエアコンを見ても同じ形の三方弁が使われていますが古くからエアコンに携わっている人であれば一目でわかりますよね。

この弁はサービスポート(真空引き、ガスチャージ、圧力測定などをするポート)にバルブコア(逆止弁)が付いておらずバルブの操作によってサービスポートの開閉を行います。
(前にここで紹介したことがあります。)

撤去は終わり取り付け工事へ・・・

取り付けは特に取り上げることもないので簡単に書きます😅

据付板と穴スリーブの取り付け
据付板と穴スリーブの取り付け
スリーブは中途半端なものが付いていたので交換しました。

室内側設置完了
室内機設置完了
こちらのコンセントはカーテンが覆いかぶさるような感じなので万一発火などすると大変危険です。

お客さんにはカーテンがかからないように対策を講じていただくようお話ししました。

エアコンの設置が終わりアース棒を埋設
エアコンを取り付けて接地工事まで完了
地中が粘土質のような土だったのでアース棒(接地極)を差し込むのがたいへんでした😅

接地抵抗値は
接地抵抗値
230Ω位です。

こちらのお宅の場合は500Ω以下であればOKなので問題なし。

試運転も終わってすべて完了となりました😊

30年前のエアコンは頑丈ですね。

現代とは設計思想が違うようです。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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