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2021年5月 3日 (月)

室内機が落ちそう・・・

マンションでエアコンの室内機が落ちそうだと点検依頼をいただきました。

取り付けたのはどこの工事屋さんか知りません。

こちらが室内機
落ちそうになっている室内機
ここだけ見ると特に問題なさそうに見えますが・・・

横の壁を見ると
室内機の横の壁に段差が発生
段差がありますね。

角度を変えて
室内機の付いている壁が浮き上がっている
室内機の付いている壁(石膏ボード)が浮き上がってます😱

こ、これは室内機が壁ごとはがれて落ちる兆候です。

エアコンを正面から押すと壁ごとぷかぷかと動きます。

なにはともあれエアコンを外します。

作業中に落ちないようにそーっと、そーっと・・・

据付板
取り付けられている据付板
ボードアンカーが上部2本程度であとはねじが2、3本とまってました。

室内機は軽いタイプですがそれでもボードアンカーが少ないですね。

ボードアンカー部分
据付板のボードアンカー固定部分
金属製のカサ式で使用しているものには問題ありません。
(カサ式ボードアンカーについてはこちら

こちらのマンションの壁はGL工法でコンクリート躯体にGLボンドというものを使用し石膏ボードが貼り付けられています。

一般的によく使われている工法で俗に団子貼りとも呼ばれGLボンドを団子状(直径10cm程度)に点々と付けて接着しています。

コンクリートと石膏ボードは直に接するのではなく数センチの隙間があります。

その隙間を利用してボードアンカーを使用したりします。

今回はそのGLボンドから石膏ボードがはがれて落ちかけているのでその原因を確かめます。

石膏ボード表面からコンクリート面までの距離を計測
石膏ボード表面からコンクリート面までの距離を計測

近づいて
石膏ボード表面からコンクリート面まで42mm
42mmです。

そして使用されていたボードアンカーのねじは
使用されていたボードアンカーのねじ長は45mm
45mm

ねじの方が長いですね😆

こうなるとどのようなことが起きるかというと、
ねじを締めると先端がコンクリートにぶつかって石膏ボードをはがす力になります。

カサ式ボードアンカーは石膏ボードの裏側で傘が開いているためまるでジャッキのような働きで壁がはがれてしまうんです。

センスのある工事屋さんであればコンクリートにねじが地つきした瞬間に感覚でわかると思います。

しかしそれ以前に予め深さを計測しておかなければなりませんね。

このようなことがわからない工事屋さんはほかにもいろいろやらかします。

室内外機の連絡線は
室内外機の連絡線は細い1.6mmが使われていた
VVF1.6mmと細め。

材料費の節約ですね。

室内機の補助配管がねじれてます。
室内機の補助配管がねじれていた
エアコンの効率が落ちます。

床に室内機を置いたまま銅管を接続してテーピングしその後据付板に引っ掛けたためムリな力が加わりこのようなったと思われます。
(テープの巻き方を見ればどのように施工したかわかります)

これも時間節約での結果です。

お客さんはこの時点でエアコンを処分することに決定されました。
まだ購入してそれほど年月は経っていないようですが・・・

それからエアコン用のコンセント
エアコン用のコンセントが分岐延長されている
下のコンセントから分岐延長されています。

専用回路(1つのブレーカーに1つの専用コンセント)ではないですね。

いまでは量販店でもエアコンは専用回路の電源でなければならないと指導しているようです。

これにはお客さんも気づいていたようで
分岐延長されたコンセント回路を撤去
撤去となりました。

壁は内装屋さんを呼んで張替えするそうです。

以前から何度も言っていますが速い(急ぐ)施工は危険。

100m走のように速さを競う工事人はエアコンだけでなく家も破壊します。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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