タテ桟(たてさん)とは
いまではほとんど使わなくなったエアコン部材です。
何に使用するのかというと室内機の据付板を固定する補助的な金具と言ったらいいでしょうか。
古い木造家屋では今でも使われているかもしれません。
当店でもここ数年以上使った記憶がありません😅
そこへ据付板をとめて室内機を取り付けるわけです。
30年以上前のエアコンではこのタテ桟が標準付属品として付いていました。
これを昔は当たり前のように使っていました。
特に賃貸住宅では壁に穴を開けるということが嫌がられていたため多用されたものです。
当時、設備会社の社員だった私は下請け業者の取り付けたエアコンが”落ちた!”、”落ちかかっている!”とのクレームで何件も訪問しました。
そのとき見た光景はタテ桟と部屋の廻り縁ごとはがれて落ちている室内機でした。
さらに鴨居がないと落ち方がもっと悲惨😱
コンクリートや鉄骨の建物の廻り縁は接着だけで付いているものや、釘打ちされていても細くて簡単に抜けてしまうような弱いものなのです。
本来の木造建築の和室であれば太く強度もしっかりしているので問題ありませんが、そうでない場合にタテ桟を使用しては危険。
当時からコンクリートにはアンカーを打てば強力に固定できたのですが、まぁ下請け業者というのは今も昔も相変わらず手を抜くので面倒くさいことは避け付属品で費用の掛からないタテ桟を率先して使うわけです。
しかし標準付属品でなくなった等により徐々に使用されなくなっていきます。
木造建築と言っても今では和室なんてほとんどなく廻り縁も薄くて軟弱なので使えません。
しかも賃貸住宅でもエアコンを付けるためのネジ穴等は問題になることはほとんどありません。
それでもタテ桟はエアコン資材店でまだ売ってます。
逆に現在こればかり使っているとしたらヤバい業者かもしれません。
http://kato-aircon.com/
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