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2021年3月

2021年3月29日 (月)

エアコン移設でガス補充?

エアコン冷媒R410A

先日、ある問い合わせをいただきました。

その内容は、引越し屋さんからエアコンの移設にガス補充などが必要になるかもしれないから標準工事より高くはなるが予めパック費用で申し込みをしたほうがよいと言われたそうです。

それを不審に思われたとのことです。

まずエアコンというのは新品のときに規定量(ルームエアコンであれば1kg程度)が初めから本体(室外機)に封入されています。

そのためチャージレス(補充不要)配管長以内であれば真空引きをしてバルブを開けるだけでいいわけです。

ただしチャージレス配管長を超えた場合に限り超過分1mあたり数十グラムを補充することがあります。

では移設のときにガス補充が必要になるというのは・・・

おそらく引っ越し屋さんが言っていることは上記のような配管長の話ではなく漏れて減った量を補充することだと思います。

移設をするとガスが減るとよく聞きますね。

実際は移設により減るガスは微々たる量で経験上移設したらガス不足になったということはありません。

もし不足したのであればそれは移設前からガスが漏れていた可能性があります。

もしくは移設時の施工ミスやバルブ不良で漏れたのかもしれません。

そして問題なのは・・・

”ガスが減ったから補充する”という考えです。

初めの方で書きましたがエアコンのガスは規定量というのが機種ごとに決まっています。

それを守らないと動作が不安定になったり、電気を余計に消費したり、寿命を縮めたりといいことはありません。

ガスの量は重さで量るもので、よくエアコン屋が持っているゲージマニホールド(赤と青の圧力ゲージが付いたバルブ)で圧力を見てもわからないんです。

しかもゲージには圧力と共に温度の表示がありますがこれの意味を知らないエアコン屋の多いこと。

昔、業務用エアコンでインバーターではなく一定速で回るコンプレッサーに圧力計と管温を計測する詳細判定法を用いて補充を行った時代がありましたがそれでもなかなかうまくいかないのが実状。

それを現代の回転が常に変化するインバーター機でしかも流量制御に電子膨張弁を使用していれば尚更わかりません。

なので秤を使って規定量を入れ直すしかないんです。

メーカーのサービスマンでも補充でごまかすことがよく行われてますね。

ガス漏れ調査に行くと「去年メーカーでガス補充してもらいました」なんてよく聞く話です。

直さないで補充ってどうなんでしょう。

ガス不足が発覚したら(場合によっては漏れた原因を特定、修理してから)規定量を入れ直すというのが本来のやり方。

安易な”ガス補充”はやめたほうがいいと思います。

引越しの下請け工事業者の中にはガスを入れるポーズだけして補充代を請求するなんてとんでもない話も聞いたことがあります。

「ガスが足りてないんで補充しましょう!(へっへっへ😁)」なんて具合。

本当に入れたかどうかなんて後には証明できないですからね。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2021年3月25日 (木)

二連梯子から三連へ継ぎ足し

エアコンの新品への入れ替え工事で梯子の長さが足りず二連梯子から三連梯子へ継ぎ足しを行いました😅

建物は2階建てのアパートで2階の室内機から地面に置いた室外機へつながる配管作業です。

二連、三連、てなんのことかわからないかもしれませんね。

ホームセンターなどでも売ってますが、二連は2つの梯子が合わさっていて伸縮して長さを調整できます。

三連は更にもう1つ付いてもっと長くすることができます。

三連の欠点は重くなって厚みが増し作業性が低下すること。

できるだけ二連で使用できればそのほうが取り回しもスムーズなんです。

まずはエアコンの撤去工事から・・・
(この日は撤去のみで取り付けは後日行います)

通常の2階であれば二連で十分長さは足りるのですが、こちらは基礎が高くなっていて地面から掛けると足りません。

しかし取り外しは二連梯子でなんとか対応。
二連梯子を塀の上から掛けてエアコンの取り外し工事
塀の上から梯子を掛けました😅

地面からでは長さが足りないばかりか、1階のベランダ手すりにつかえてまったく使えませんでした。

かなり斜めに掛けているので登ると梯子が大きくたわみます😂
(お、折れそう・・・)

まあ短時間で終わるし撤去では途中のパイプはほとんど触らないのでなんとかこれでしのぎました。

後日の取り付け工事・・・

取り付けではさすがに二連で対応するのは危険です。

三連梯子
二連から三連梯子に継ぎ足し
もう1本足しました。

当店の使っている梯子はそもそも三連梯子。

普段はそれを二連に改造して使っています。
(他人にはお勧めしません)

これが本来の姿なんですよ。

分厚くて重い・・・😆

狭いところは通れない、周囲にぶつける可能性が高い、重くて一気に運べない、と使いにくいわけです。

これを普段使いにするのはムリってもんです。

それはそうと、こんどは地上から掛けました。
三連梯子を一段下がった地上から掛けた
角度的にも適正ですね。

壁に近づくので配管の作業性は良くなりました。

まだ長さに余裕があり最長で8.5m程度にもなります。

しかし三連にしたのは前回から一年以上間があいているので滅多に使用しません。

いまでは3階まで梯子を伸ばすのも安全性の観点からほとんどしませんので。

だんだんと3階以上の工事や修理は梯子作業を禁止しているところが多くなってきているようです。
それを考えると3階戸建て住宅のエアコン工事は今後大変になりそうですね。

お家を買うときはエアコンなどの設備施工面も考慮しないと後で苦労しますよ。

ということで工事が終わったらすぐに二連に戻して作業車へ積みました。

”三連はしばらく使わずに済みますように・・・”と😁

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2021年3月21日 (日)

室外機の移設工事

都内にて室外機の移設工事を行いました😊

工事前の状況は
室外機移動前の状況
庭の正面に設置されたものを右側面へ移動します。

パイプと電線は
室外機の移動にあたり、パイプを延ばす必要がある
短いので延長する必要があります。

このエアコンは冷房能力6.3kW以上のものなので冷媒管のガス側が太くΦ12.7mm(4分管)です。

温度測定、異音など異常がないことを確認して室外機を取り外しました。

既設の配管化粧カバーは
既設配管化粧カバーのメーカーはバクマ
バクマ製(BEARのマーク)です。

このメーカーのカバーは数年前まで当店でも取り扱っていましたが常置している資材屋さんが閉店してしまい今は使っていません。

ここから延長するカバーはいつも使っている因幡電工製を使用します。
因幡電工製の配管化粧カバーパーツ
メーカーが異なると形状が違うためしっくりこないと思われますが大丈夫。

バクマ製は因幡電工が昔から販売していたものを後年そっくりコピーしたようなものなんです。

加工しやすいように立下りのカバーまで一旦取り外します。
配管化粧カバーを一旦開ける

あら、
ドレンホースが耐候性ではない
ドレンホースが耐候性じゃありませんね。

いまどき珍しい😅

化粧カバーの中は大丈夫ですが露出するところはこれでは長持ちしません。

後で露出部分は交換します。

なお見分け方は内面が黒いものが耐候性ドレンホースです。

パイプは見た目も重視して壁と雨どいの間を通す予定。
パイプを壁と雨どいの間を通す
4分管では幅がぎりぎりです。

化粧カバーを延長して
配管化粧カバーを延長
冷媒管の加工を開始します。

角の部分の近くに雨どいがあるため4分管の曲げをどうするか迷いました。

エルボ
冷媒管4分用エルボ
を使用して溶接接続すれば余裕で通りますがねじりに対して強度があまりありません。

寸法を測ってベンダー(曲げ加工する器具)曲げでもカバーに収まる可能性が高いことを確認しました。

さっそく延長用の銅管をベンダー加工
4分の冷媒管をベンダー曲げ

配管化粧カバーと配管の並びを考えながら2ヶ所を曲げました。
ベンダー曲げ加工完了
寸法を間違えるとカバーに収まりません。

手曲げと異なりベンダー曲げをするともう元には戻らないので慎重に。

既設の銅管と接続できるように拡管
銅管同士を接続できるように拡管
広げた部分に既設の銅管を差し込めるようにします。

長さを合わせて差し込み
銅管を差し込み接続
後で溶接します。

急いでここで溶接してはいけません。

窒素ブローの用意
窒素ブローの準備
一旦、窒素で勢いよく吹かして内部の空気や残留しているガスなどを追い出します。

管内の酸化や残留ガスに引火することを防ぎます。
(エアコンの使用冷媒がR32なので微燃性があります)

その後は窒素を微量に流しながら溶接します。

溶接器
使用する溶接器
これ小さくて本当に便利😄

プロパン類と酸素を使用するのですがプロパンのガスだけだと
燃性のガスだけだと黄色い炎
これじゃライターの火みたいで半田すらつきそうもありませんね。

そこへ酸素を加えれば
酸素を加えると3000℃を超える炎
一気に3000℃を超える炎になります。

溶接といっても銅管を溶かすのではなく”ろう”を流し込むロウ付けですが、慣れない人がやると銅管が溶けてしまいます。

ただ一点この溶接器の難点を挙げるとすると”吹管(ガスの流量を調整する部分)”がチャチで炎が安定しないところ。

もっと品質のいい日本製の吹管を使用したいところですが万一逆火して爆発なんかしたらシャレになりませんので・・・

なおホームセンターに売っている大気中の酸素と共に燃やすバーナーでは炎が大きく温度も低めです。
(多分4分管の溶接は温度不足で難しく仕上がりも悪い)

溶接完了
銅管溶接完了
ルームエアコンは管が細いので溶接しても”やった感”があんまりありませんね😆
(ものたりぬ・・・)

断熱してテーピング
溶接箇所を断熱してテーピング

ドレンホースは排水のための下り勾配をつけてテーピング
ドレンホースに下り勾配をつけてテーピング
この部分は耐候性ドレンホースに交換してあります。

室外機をセットして配管類を接続したら電線を延長接続します。

量販店などでは電線接続は禁止されてますが、それは事故や故障を起こすようなやり方をしていたためです。

今回は室外機にボックスを設けることにしました。
室外機の側面に設けた電線の接続ボックス
理由は壁にボックスを付けると将来エアコンを交換するときには不要になり穴や痕などが残ってしまうため。

ボックスのフタには
ボックスのフタには防水のパッキンつき
防水のパッキンが付いています。

ボックス下面
ボックスの下面
耐候性結束バンドで電線を押さえます。

電線を通した穴は念のための水抜きとしてそのままにします。

すべて施工完了
室外機移動完了
室外機の台は樹脂のベースから安定性向上のためブロックにしました。

絶縁抵抗測定、温度測定、排水試験、その他の確認を行い問題なく完了しました。

今回のような多様な作業には準備と片付けに時間がかかりますね😅

室外機の移設といっても設置されている状況により対応方法は様々です。

そのため事前の現地調査が必要になります。

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2021年3月15日 (月)

エアコンの接地工事

横浜市内でエアコンの入れ替え工事を行いました。

しかしコンセントにアース端子がありません。
エアコン専用コンセントにアース端子がない
今ではエアコン用コンセントにアース端子を設けることになっていますが、こちらの建物が建築された当時はまだその規定がなかったのでしょう。

室外機周辺の地面からもアースが接続されていた形跡はありませんでした。

ということで地面にアース棒を埋めて室外機に接続します。

今回使用するアース棒
アース棒
これを使います😊

よくホームセンターなどに売られているものには緑色のコードが初めから付いていたりしますがそれは使いません。

コードはだいたい断面積が1.25m㎡のものが多くエアコンには細いんです。

使用するアース棒にはリード線のようなものが見えますが、その太さは5.5m㎡でそこへ電源の過電流遮断器(ブレーカー)の容量に応じた電線を接続して使用します。
(今回は直径1.6mmのビニル絶縁電線[IV電線]、約2.0m㎡)

電線を接続したら地面に穴を掘ってそこからアース棒を更に地中へ差し込みます。

しかし建物近くは基礎のベース、少し離れると設備配管などが埋まっていてそれほど深くは差し込めませんでした。

あとはどの程度の接地抵抗値になるかです。

ここで毎度おなじみ・・・写真を撮り忘れて没頭😂
ありゃまた忘れてた・・・気付いたときにはほぼ終わってました。

室外機のアース端子に接地線を接続
室外機のアース端子に接地線を接続
緑色の電線を使用します。

地面から室外機までは
カールした接地線
接地線をカールしました。

こうすると次回エアコンを入れ替える際も長さに余裕があります。

それと目立つので草刈りなどで誤って切断なんてことも防げます。

そうそう、肝心の接地抵抗値は
接地抵抗約130Ω
約130Ωです。

D種接地工事(接地抵抗値100Ω以下)という種類で施工したのですが、こちらにはエアコンの電源に定められた定格の漏電遮断器が設置されているので抵抗値は500Ω以下であればOKです。

”以下”という表現から低ければ低いほうがいいと思われがちですが、あまりにも低いと漏電時の地絡電流(地面へと流れる電流)が大きくなるのでほどほどに。

しかしアースがなければ機器が漏電していても大地との抵抗が大きくて漏電遮断器はうまく作動しません。

しっかりと漏電遮断器を動作させるためにもアース工事は必要です。

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2021年3月12日 (金)

暖房をしても暖かくならない

横浜市内のマンションにてエアコンの暖房をしても暖かくならないとの点検依頼をいただきました😊

本体の使用年数は10年を超えています。
部品の必要な修理の場合は在庫切れでだめかもしれません。

到着して作業車を駐車場にとめ、とりあえず温度計とリークディテクタ(ガス漏れ検知器)を持って訪問しました。

室内機
暖房が効かなくなったエアコン
まずは状況確認のため暖房運転をしました。

画像はありませんがこのとき真っ先に見るのは室外機。

室外機が回り出したらバルブに手をあてて冷媒の往きと戻りの暖まり具合を確認します。

原因は簡単、すぐに室内機の汚れと判断しました。

駐車場までは距離があるため椅子をお借りしてフィルターを抜いて見ます。
詰まったエアコンフィルター
表面は真っ平できれいないように見えますが詰まってます😅

空に向けて透かして見ると
詰まったフィルターを空に向けて透かして見る
うすらぼんやりとしか見えませんね。

このエアコンは自動フィルター掃除機能付きなのでブラッシングによって表面のホコリは取り去られていますが、逆にフィルターメッシュに押し込むことにもなります。

また室内機の設置場所はリビングのためキッチンが近く調理の油煙で表面は油分が付着しそれがまたホコリをくっつけて目詰まりさせます。

自動掃除のブラッシングで格子の部分はきれいです。(意味なし😆)

2年程前に業者さんにエアコン洗浄をしてもらったらしいのですがフィルター自動掃除機能だけでは不十分なことがわかります。

これまで見てきた経験上、自動掃除に任せていると2~3年で完全に詰まってしまうところが多いようです。

まあそれ以前に効率低下は始まっています。

毎日使用するので徐々に効率が落ちても気が付かないんですよね。

お客さんにフィルターを洗剤で洗っていただきました。
洗ったエアコンフィルター
すっかりきれいになりました。

油分を含んだ汚れのため掃除機や水洗い程度では落ちません。

またお客さんに洗ってもらうのは今後のメンテナンス方法をご自身で体験、検討していただくためでもあります。

フィルター掃除のために業者を呼んでいたら大変ですからね。

空に向けて
空に向けて透かしたフィルター
きれいな青空😄

フィルターを室内機に戻し温度測定結果は吸い込み18℃、吹き出し50℃で快調。

吹き出す風も強くなってまだまだ使えそうですね。

フィルターの詰まった状態で冷房や除湿を使用すると室内機の中がカビやすくもなります。

湿気がなかなか抜けないためです。

以前から何回も言ってますがエアコンの自動掃除機能はダメ機能なので面倒ですがフィルターは外して目で見て手で掃除しましょう。

「それじゃ自動掃除の意味ないじゃん・・・」はい、意味ありません。

宣伝をそのまま信じてはいけません😆

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2021年3月10日 (水)

資料があてにならないことも

室外機移動(移設)の依頼で下見に行った時のこと・・・

室内機とを結んでいる電線(VVFケーブル)を延長するので太さを確認。
電線の太さを計測
電線に太さを表す数字の表記が見当たらないのですが見た目ではメーカー指定通りの2.0mmです。

今回は念のためノギスで計測しました(13.2mm)

厚みも計測。
VVFケーブルの厚み
6.4mmです。

外径は6.4×13.2mmですね。

その他一通り下見を行い、施工方法を打合せしてこの日は完了。

帰ってから内線規程(電気工事に関する詳しい本)の資料を見ると、
資料の電線太さ
一番右が計測したケーブルの仕上がり外径です。

えっ⁉

2.0mmは6.6×14.0mm・・・

1.6mmの6.2×13.0mmの方が近いですね。

1.6mmか?・・・もしかして判断ミス?

う~ん🤔・・・エアコンの設置は量販店の施工みたいなので1.6mmもあり得ます。

それでは容量不足なので室内機側から電線を入れ替えなければなりませんが、そうなると手直しやらが大変で費用も大きく変わります。

仕方ありません確認のため再訪問させていただくことにしました。

ここで余談ですがVVFケーブルの断面構造はこのようになっています。
VVFケーブルの構造
電気の流れる導体(銅線)の周囲にビニル絶縁物があり、さらにその周囲にビニルシース(外装)がついています。

エアコンでよく使われる3心(3本線)の場合は導体が一列に並んだ平形を使います。

この”VVF”というのは”ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形”の略号で、
V:ビニル(vinyl)絶縁
V:ビニル(vinyl)シース
F:平形(フラット flat)
というふうになっています。

VVF2.0mmであれば先ほどの資料から
資料によるVVF2.0mmの構造
このようになります。

さて現地へ戻りまして外装の仕上がり外径ではなく中のビニル絶縁の外径で確認します。
ビニル絶縁の外径
3.4mmでした。

導体の径が2.0mmであれば資料からすると3.6mmのはずですがその数値通りの電線は今まで見たことがありません。

この部分は3.3~3.4mmというのが普通でこの電線は2.0mmということがわかりました。

電線は交換しなくても大丈夫です。

ついでに別の電線メーカーのVVF2.0mmの外装のサイズも確認してみました。

幅は
VVFケーブル2.0mm3心の幅を計測
あらま13.0mm。

中の電線が見えませんが引っ込んでいるだけで空洞部ではなく中身のある部分で測っています。

厚みは
VVFケーブル2.0mmの厚みを計測
やっぱり6.4mm。

規格に準拠した製品でも資料と実際は異なるということですね。

肝心の導体(銅線)はピッタリ2.0mmなので絶縁物の厚みがちょっと薄いということです。

もしかすると製造後に少し縮むのかもしれませんね。

また資料の仕上がり外径には”約”がついているのでモノによりバラツキがあることを表しているのだと思います。

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2021年3月 7日 (日)

建築工事をみて思うこと

マンションに初めから開けられているエアコン用配管穴。

新築時そこには雨風が入らないようにキャップ(フタ)が付けられているのですが・・・

これは当方でのエアコン施工時の事例
金属の縁で傷が付かないよう電線を塩ビ管で保護
電線を保護するため塩ビ管を入れました。

なぜこんなことをしたのか?

穴のキャップには縁がセットで付けられていて、その部分が穴に差し込まれ固定されています。
(こちらのマンションでは金属)

この縁の形状によっては電線を保護しなければならない場合があるんです。

よく見ると
電線傷に傷が付く
縁の奥の方は内側にすぼんだ形になっています。

これはキャップの縁を穴に差し込みやすいように設計されているのです。

しかしその部分は先端が鋭利になっていて電線を傷つけてしまい最悪の場合、漏電やショートを引き起こす可能性があります。

建設会社もしくは設備施工会社の資材選定がよくないですね。

そこで塩ビ管を入れて防護しました。

エアコン工事をしていると”穴さえあればいいんでしょ”、”エアコン屋がなんとか付けてくれる”、”あとは知らん”といったテキトウな設計、施工をよく目にします。

今回は穴のキャップを一例としてとりあげましたが、その他の設計が悪くエアコンをどうにも取り付けられず泣く泣く設置を諦めているお宅もあります。

建築設計や設備設計、そしてそれらの施工をする人はエアコンのことをもっと勉強してもらえるといいんですが。

いまやエアコンはなくてはならない生活必需品なのですから。

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2021年3月 3日 (水)

FL表示、続きますねぇ

またまた出ましたエアコンがFL表示して運転できない😅
室内機にFLと表示
画像にはLしか見えませんが目で見るとFLと表示されています。

このエラーは上下風向のルーバーがちゃんと取り付けられていませんよ、ということを表しています。

この機種は掃除がしやすいようにルーバーの脱着が容易にできるよう設計されているためこのような機能が付いています。

正常であればルーバーをしっかりと取り付けた時点で表示が消え運転できるようになりますがこのエアコンは点いたまま。

FL表示が点くとエアコンはまったく運転できません。

点検を行ったところルーバーの軸や周辺に損傷は無し。

次にルーバー検知部のスイッチをオンオフして抵抗値を測定すると変化することなく1~5MΩ辺りをずっとふらふらしています。

このことから制御基板には問題なくスイッチ不良と判断しました。

これで同じ故障が昨年末から3台目です🤔

こりゃこれからも続発する予感・・・

部品を取り寄せて修理に訪問です。
エアコン修理開始

部品交換のため室内機を分解します。
部品交換のため室内機を分解
黄色の丸部分が交換する軸受兼スイッチ(部品名リミットSW)です。

部品の配線が制御基板へつながっていて作業のため周囲の部品を取り外す必要があります。

お客さんが補助の照明を準備してくださり明るくなりました。(ありがとうございます😄)

部品本体は
交換する部品
これです。

基板へとつながる配線がテープで固定されているのではがします。
配線を固定しているテープをはがす

そして不良部品を撤去。

新しい部品
取寄せた新しい部品
今回も説明書付きでいろいろな指示がミリ単位で出ています😅

なおこのような交換部品の販売は業者向けのみで一般のお客さんへはしていないそうです。

うっかり写真を撮り忘れて部品交換🤣
部品交換
いつものことです。

新しい付属のテープを指示通り貼って
付属のテープを指示通り貼る
この部品交換ではこれが一番気を使います。

元の配線を止めてあった結束バンドは切って外したので
手持ちの結束バンドでコードを固定
手持ちのもので再固定。

結束バンドまでは付属してこないんですねぇ。

制御基板へ接続
制御基板へコードを接続
基板上でも結束バンドを交換。

コードが熱を持つ部品などに接触していないか確認します。

とそこで気になったのが
温湿度センサーにホコリが溜まっている
温湿度センサーにホコリが溜まっています。

これだと検知の遅れや誤差が大きくなります。

お客さんから掃除機を借りて
ホコリを除去した温湿度センサー
ホコリを除去。

すべての部品を元通りに戻して絶縁抵抗を測定したら
FL表示が出るようにルーバー軸を外して
FL表示が出るようにルーバー軸を外しておきます。

コンセントを差し込むと
室内機にFL表示
FL表示が出てOK。

次にルーバー軸を差し込んで
ルーバー軸を差し込んで

表示が消えて運転できるようになりました。
ルーバーを差し込みFL表示が消えた
ちゃんとスイッチが機能していることがわかります。

ちょっと気になっていた室内外連絡線接続部
室内外連絡線接続部の温度を測定
このエアコンを取り付けた業者の電線接続が悪く念のため温度測定。

温度は正常なので補修はせずそのままにしました。

その他、暖房の温度測定と排水試験をして問題はなく完了😊
部品交換修理完了

このシリーズのエアコンは設計上どうしてもリミットSWが弱いですね。

冷暖房の吹き出し口という過酷な環境なので仕方ありません。

その後の機種で改善されているのかは不明です。

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