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2021年2月22日 (月)

溶接接続でガス漏れ修理

こちらで点検したところの今回は修理作業です。
ガス漏れ修理作業開始

お客さんに検討いただき溶接で修理することになりました。
(ご依頼ありがとうございます😄)

化粧カバーを開けて
21022105
このユニオン接続部で漏れています。

室外機を外すためカバーを開けたら電線の色順を覚えておきます。
外す前に電線の色順を覚えておく
再接続時に間違えると最悪の場合エアコンが壊れるので。

室外機を外して
室外機を外して
このパイプは短いのでもう使いません。

ユニオン部分から撤去して次回エアコンを入れ替えることを考慮し新しい冷媒管は長めに溶接接続します。

撤去したユニオン接続部のフレア面を見ると
フレアナットの締め付けが不足している
これは明らかな締め付け不足。

いかにもトルクレンチを使用した感じです。

フレア面の周囲は全体に接触が弱く、特に黄色の丸部分は中央に向かって弱いことがわかります。

これじゃ漏れるの当然😆

エアコンで”トルクレンチ信仰”はやめたほうがいいですよ。

このエアコンを付けた工事屋さんはあちらこちらでガス漏れを起こして大変だったことでしょう。
中には逃げちゃって連絡つかなくなる業者も結構いるようですが。

さて、外しが終わったら延長用の冷媒管を溶接接続できるように広げ(膨らませる)ます。
セージングツール
それにはこのセージングツールを使います。

余談ですがこれはルームエアコンのような細い管に使用するもので、業務用エアコンなどの太いパイプにはエキスパンダーというものを使用します。

まずは3分管(太い方)から
3分管を溶接接続できるように広げる
このようになります。

広げた部分の内径が3分管の外径程度になり、そこへ相手の銅管を差し込むわけです。

2分管(細い方)
2分管を広げる第一段階
これはまだ第一段階。

このツール、2分管は一度で広げられないんですよ。

銅管をセットし直して第二段階
2分管を広げる第二段階
これで拡管完了。

相手の銅管の内側はバリ取りをします。
溶接する銅管のバリ取り
これをしないと冷媒の流れの抵抗になったり、特に2分管は火炎で炙り過ぎるとロウで詰まることがあります。

溶接の準備
冷媒管溶接の準備
銅管はガス溶接でロウ付けという方法を使います。

水バケツ等を用意し周囲に熱の影響などが出ないように養生をして行います。

画像の下に見えるボンベは窒素ガス。

溶接時は銅管がピンク色に輝く程度に熱するので冷めていくときに空気中の酸素で表面が酸化し煤が付きます。

管の外面は何の問題もないのですが内面に付いた煤は冷媒回路に悪影響を及ぼすことがあります。

そこで窒素を管内に流しながら行うことでこれを防止します。
(窒素置換、窒素ブロー)

もちろん、流量や流す方向を間違えると溶接部に気泡が生じてガス漏れの原因になるので調整が必要。

全神経が溶接作業に集中し画像はありません😆

はい、溶接完了
冷媒管溶接完了
溶接そのものの時間は非常に短時間(全体の1割)なんですが、準備と片づけ(9割)で時間がかかります。

溶接に使用したガスはプロパン類(可燃性ガス)と酸素(支燃性ガス)です。

ホームセンターで売っているような酸素を使用しないお手軽なバーナーもありますが、それでは温度が低く時間がかかることと、炎が太く長いため今回のような壁や窓が近いところでは不向きなのです。

その点、酸素を使用することで高温でしかも炎が細くなりピンポイントで加熱することができます。

断熱、テーピング、室外機接続のフレア加工までして
配管加工完了
室外機を接続します。

これだけの長さがあれば次回の入れ替え時もそのまま使えます。

真空引きが終わってガスチャージ中
エアコンにガスチャージ中
規定量900g中、700g程度で入らなくなりました。

冷媒ガスボンベの圧力とエアコン側の圧力が均等になってしまうとそれ以上入りません。

さてどうしましょう😅

こういうときはエアコンを運転して圧力を下げることで吸い込ませるようにします。

しかしこれには細心の注意が必要。

冷媒を送り込む量を手でバルブ操作して調整するのですが多すぎるとコンプレッサーを破壊します😱

圧力計を見ながら微妙にコントロールして900gに無事到達😊

そして試運転も問題なし。

室外機背面
修理完了後の室外機背面のパイプ

全体
ガス漏れ修理完了
これで無事修理完了です。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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