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2021年1月27日 (水)

コンクリート用アンカー

数年前に当店で取り付けたエアコンの取り外し工事に伺いました。
(建物は東京都府中市のUR賃貸住宅)

取り外してみると
室内機固定用の穴が4つ?
室内機の固定用ボルトの穴が4つあります。

室内機は2本のボルト(公団ボルト、左右45cm間隔)で固定します。

”なんで余分な穴があるんだっけかな?”と考えていましたがだんだんと思い出してきました。

取り付け工事を行ったときに躯体コンクリートに打ち込まれているアンカーが抜けてきたんですよ😱

そこでお客さんからURへ連絡を入れていただき、アンカーの打ち直しを要請したためこのようになっていたんです。
(URさんの場合はそこの契約業者が打ち直しに来てくれます)

帰ってからデータを調べたら、途中で作業を中止して後日再訪問した記録が残っていました。

お客さんが保存していた穴のフタなどと一緒に抜けたアンカーもありました。
抜けたコンクリート用アンカー
このタイプはよく抜けるんですよ。

むか~しの業務用エアコンの室内機(天カセ形や天吊り形など)でもコンクリートスラブへこのアンカーがよく使われてました。
入替工事で吊っていたボルトを回して抜こうとするとアンカーごとスポンってとれちゃうことがあるんです。(こわ~)

構造に問題があるのだと思いますが・・・

このアンカーは
コンクリート用アンカー
(黄色の枠線がコンクリートに開けた穴だと思ってください)

奥にコーン(外部コーン式)があって、アンカー本体を打ち込むことでコーンに押されスリット部分が広がりコンクリートに固定されます。

この時点で”おや?”と思いますよね。

そう、周囲のコンクリートを削りながら打ち込むので抜けやすくなるのは当然。
どの程度打ち込めたか視認することができず、打ち込みが硬くなりやすいため途中で完了したと勘違いする。

URさんで打ち直してもらったアンカーもやはりこのタイプ。

昔(公団)からの仕様で決まっているのだと思います。

エアコン工事を始めてから30数年経ちますが上記のアンカーはほとんど使ったことがありません。

そのころには既にもっといいものが登場しています。

それがこれ
当店で使用しているコンクリート用アンカー
当店で使用しているタイプのアンカーです。

広がる部分は
アンカーの広がる部分
同じようにスリットが入っています。

コーンはどこにあるのかというと
アンカーの中にコーンがある
アンカーの中にある内部コーン式。

打ち込みは
内部コーン式のアンカー
打ち込み棒を使用して内部コーンを奥へ入れることでスリットが広がり固定されます。

打ち込みの完了もわかりやすく確実です。
このアンカーが抜けたのは見たことがありません。

いまでも外部コーン式は売られているので需要はあるようですね。
使う気にはなりませんが。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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