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2020年12月24日 (木)

重い室内機を支えるために・・・

エアコンの入れ替え工事でちょっと一工夫😊

建物は東京都大田区にあるマンションです。

お客さんの購入された室内機が重くて高さより奥行きの大きいタイプのため補強をしました。
据付板を補強して取り付けた
見た目では通常と変わりません😅

設置する室内機の質量は17kg、高さ30cm、奥行き39cmです。

このサイズになると壁にかかる荷重が特に大きくなって壁を歪めたり、場合によっては落下の危険も出てきます。

なおこちらの壁はエアコン設置用に12mm厚の合板が直貼りされてネジだけでもしっかり固定できます。

これなら補強など必要ないように思えますが・・・

たしかに壁の合板と室内機はネジで強固に固定されて外れることはありませんが、壁の合板ごとはがれて室内機が落下することまで考慮しなければなりません。

というのもこちらの壁は木材などの下地ではなくマンションではよくある金属の軽鉄スタッド(柱)なのです。

軽鉄のスタッドは厚み0.2mm程度の薄い鉄板を四角に加工して柱のようにしたもので中空の構造です。

そこへ合板が細い小さなネジで点々と数か所留まっているだけ。

合板もエアコンの取り付け部分だけしか貼られていないので荷重によっては抜けてはがれる危険があります。

そこでボードアンカーを使いました。
合板の壁にボードアンカーを使った
この画像を見ただけでも何をしたかわかる人にはわかりますね。

もちろん周囲の必要な部分には合板に直接ネジ固定です。

ボードアンカーは2か所使用。
軽鉄スタッド部分へボードアンカーを使用した
壁内の軽鉄スタッドの中央に打ち込んであります。

内部はどうなっているかというと上から見て
軽鉄スタッドへボードアンカーを使用した図
このようにしています。

スタッドの中でボードアンカーの傘を開いて壁の保持強度を向上。

無事設置工事が終わりました。
設置工事が終わり試運転中
下にテーブルがあって脚立から直接作業できないため室内機を引っかける際にお客さんが手を貸してくださいました。
有り難うございます😊

今回のような金属スタッドへのアンカー打ち込みは状況によってたまに行っています。

エアコン設置用に建築工事で補強された壁というのはあまり信用できません。

なにしろエアコンのことをまったくわかっていない人が施工しているわけですから。

いままで見てきた中には、壁の中に厚い合板が埋め込まれていると思ったら壁内の中空部分で石膏ボードに3mmベニヤを貼って誤魔化してるというところもありました。

これを信じて重い室内機を取り付けると落下します。

建築工事も何が行われているか建った後ではわかりませんね。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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