エアコンが点滅して動かない
当店で10年前に取り付けたエアコンが点滅して動かなくなったとの点検依頼をいただきました😊
(横浜市金沢区へエリア外出張です)
えー、もう10年も経ったのかという感じ😅
お客さんからはリモコンにルーバー(上下や左右の風向調整の羽)の取り付け確認を要す旨の表示が出ていると報告をいただきました。
今年の夏にエアコンをクリーニング業者で洗浄してもらったそうです。
その後すぐに一度同じような症状があって復帰したそうですが久しぶりに暖房をつけてみたらまた再発。
今度は復帰しませんでした。
ルーバー軸受の取り付け検知部
ここで取り付け状態を検知しています。
スイッチ部分を押したりするとたまに点滅が消えますがまたすぐ点滅に戻ってしまいます。
どうやらスイッチ部分が壊れてしまったようですね。
どのように配線されているのか、脱着方法や現状の状態を探るため前面グリルを外します。
夏に行われた洗浄できれいですがリンス成分でしょうか、ちょっと表面がぬるぬるする感じです。
スイッチの動作を確認するため基板に接続されているコネクタを配線図から調べます。
養生してから洗浄してくれるといいんですがねぇ・・・
仕方ないのでコードをたぐって調べました。
テスター(回路計)でチェックするとおかしな数値。
スイッチを押さない状態で約5MΩ。
スイッチを押して1kΩ~5MΩと変動しています。
こりゃやっぱりスイッチが壊れてますね。
念のためメーカーに確認すると正常では
押さない状態でオープン(導通なし)、押してショートとのこと。
たんなるスイッチですね。
費用を見積もって修理することになりました。
サービスステーションへ問い合わせると部品の在庫有りとのこと。
この日は時間もあり、部品を取りに行きそのまま即日修理します。(めったにこうは行きません)
あちゃ~😆、これが入っているということは交換が面倒なパターンですね。
いろいろな機種との共用部品で、機種ごとに使用する付属品が異なったり取り付け方や注意事項があります。
基板にコネクタを差し込んで
あとは元通りカバーやグリルを戻します。
この後画像はありませんが点滅は消えて試運転は正常。
暖房もよく効いていて問題なく修理完了😊
故障した部品がどうなっているか見てみます。
外観はこんな感じのものです。
スイッチを外して
断定はできませんがエアコン洗浄時の洗浄液が入ったかもしれませんね。
白い粉は薬液が乾いて固まったものと思われます。
エアコンの洗浄液は電気部品に着くと電流が流れた時に金属を腐食させるようです。
洗浄液がモーターなどに入って後日火事になった事例もありますからね。
再度この状態でテスターで計測してみます。
点検時よりも大きくなってます。
この後もどんどんと抵抗値が変化しました。
エアコンは上位機種になるほどいろんなセンサーやスイッチなどが装備されて、大した故障でなくても動かなくなることがあります。
やはり故障の頻度が少ないのはスタンダードタイプでしょうかねぇ。
余計な装備のない省エネエアコンがあれば一番ですけどね。
http://kato-aircon.com/
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