フォト
無料ブログはココログ

リンク

« ユニオン接続を溶接接続へ | トップページ | 隠蔽配管から露出配管へ(2) »

2020年10月26日 (月)

隠蔽配管から露出配管へ(1)

30年前に壁内に隠蔽配管され取り付けられたエアコン(冷房専用機)を撤去して露出配管で新品を設置する工事です。

場所は東京都杉並区でエリア外出張。
15年程前からエアコン工事のたびに当店をご利用いただいているお客さんのお宅。(いつもありがとうございます😊)

内容が多いので今回は撤去の様子から。

取り外す室内機
撤去する30年前の室内機
年代を感じさせますね。

室外機
撤去する30年前の室外機
上に乗っているのは当方の工具です。

隠蔽配管なのでパイプは壁の低い位置から出ています。

冷媒を室外機へ戻す(ポンプダウン)ため冷房運転中
ポンプダウンのため冷房運転
30年も経っているので各所の劣化やガスのリークで立ち上がりがあまりよくなくバルブと銅管が凍っています。

しばらく運転して氷が溶けたらポンプダウン。

室外機の仕様
室外機の仕様
型式はCU-C25Aで冷房能力2.5kWです。

でもこれをここ東京で使うと2.2kW。

なぜこうなるのかというと電源周波数の影響です。

よく仕様を見ると”冷房能力2.2/2.5kW”と書かれています。
ほかにも”/”で分けられた部分がありますね。

左が50Hz地域、右は60Hz地域の仕様です。
(電源周波数は本州の中央付近から東側が50Hz、西側が60Hz)

インバーターを使用しないコンプレッサーやファン(交流モーター)は周波数で回転数が決まります。
そのためこのような差が出るわけです。

30年前というと今では当たり前になったインバーターエアコンがまだ高価な時代。

この頃、パナソニック(当時ナショナル)は型式と能力が一致する50Hz専用機、60Hz専用機というものを出していました。

ところが転勤の多い家庭では50Hz地域から60Hz地域へ、またその逆へと引っ越しすると使えないという問題が発生。

インバーターによりこのようなことはなくなりましたが当時は他にもこの周波数問題が多々ありましたね。

撤去完了。
エアコン撤去完了
残留オイル量が少ないのでパイプを壁の面で切断してパテとコーキングで塞ぎました。

アースは接続されていませんでした。

水平に塩ビ管がありますが、数年前に当店で別のエアコンの室外機用に電気工事した200V電源回路です。

新しく取り付ける室外機はこの場所ではなく別のところへ設置します。

取り外した室内機の背面
取り外した室内機背面

こんなところにアース端子
室内機の背面にアース端子と製造年月日
これでは室内機を設置したら接続できませんが😅

製造年月日も出てます。

でも昔の造りはしっかりしてますね。

今のエアコンは鉄板もプラスチックもペラペラのフニャフニャでやっぱり価格なりのものです。
10年もてばいいというぎりぎりのところを狙ってコストを削減し製造されているように感じます。

もうエアコンに品質を求める時代ではないようですね。

次回は取り付け工事です。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

« ユニオン接続を溶接接続へ | トップページ | 隠蔽配管から露出配管へ(2) »

エアコン工事作業」カテゴリの記事