室外機をずらしたらガス漏れた!
室外機をずらしたらガスが漏れてしまったという点検修理依頼をいただきました😊(川崎市宮前区にて)
設置されているのはマンションのバルコニー。
パイプがだいぶ変形してますね😅
なにか必要があって動かしたそうです。
別角度から
テープ巻きされた状態でもパイプが折れているところを確認できました。
とくに室外機の接続部分では
冷媒管が液管(上の管)、ガス管(下の管)ともにねじれています。
点検ついでについつい見てしまうのが電線。
見えちゃうからしかたない🤣
施工不良でバンドに押さえられていないのでこれは後で直します。
冷媒管の接続を外して裏側をみると
ガス管のほうに大きな穴が開いてます😲
お客さんは漏れたガスに驚いたそうです。
これだけの穴が開くと凄い勢いで噴出するので大きな音がします。
漏れだしたらもう止めることはできないのでその場を離れましょう。
触れると凍傷になったり、付近は酸素濃度が落ちるので酸欠で気が遠くなったりします。
この部分まで銅管を切ってしまい室外機と接続し直すことにします。
接続が終わって真空引き
エアコンの取り付け時とは異なり、室外機内を含む冷媒サイクル全体を真空にするので時間がかかります。
ルームエアコンでは通常で30分から1時間程度。
それと銅管がかなり硬くなっていて、さらに折れる可能性が高いためきれいには曲げられませんでした。
使用する器具がR410Aと共通なので冷媒を間違えないように要注意。
真空引きが終わってガスチャージ
規程封入量の600gをチャージ(秤の表示は0.60kg)
運転を開始して圧力確認
冷房運転で低圧圧力約1MPa、問題なし。
続けて室外機のバルブ部分で温度測定します。
そしてガス管(室内機から戻ってきた管)
6.0℃でOK、これなら正常に冷房が効いてます。
なぜ室内機から戻ってきた温度の方が低いのかは説明を省きます。
金色の新しいフレアナットが見えますが、パイプがねじれて取り外し困難なため新品に交換しています。
そうそう、この温度計はブログに初登場かもしれませんね。
以前に使用していた放射温度計は近頃調子が悪く、たまにへんな数値を表示するので新調しました。
コロナの影響で入荷まで2ヶ月位かかったような気がします。(まったくコロナには散々ですね😩)
あと電線もつなぎ直しましたよ。
これでバンドで押さえられました。
切ってある緑色の線はもともと未使用です。
(アース線ではありません)
これで完了です😊
室外機にパイプがつながったまま移動するのは危険なのでやめましょう。
マンションの大規模修繕では工事業者が勝手に室外機をあちらこちらに移動してますが同じように問題が多発しています。
なお当店では業者からの依頼で出向くことは行っておりませんのでご了承ください。
http://kato-aircon.com/
« 当店で14年前に設置したエアコン | トップページ | 隠蔽配管、再使用可能か確認 »
「エアコン修理作業」カテゴリの記事
- 外壁の配管カバーから水漏れ(2024.08.26)
- エアコンが冷えすぎる(2024.08.20)
- 配管カバーから水が出る(2024.08.02)
- ドレンパン交換修理(2024.06.04)
- 運転ランプが点かない(2024.01.15)