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2020年10月

2020年10月29日 (木)

隠蔽配管から露出配管へ(2)

前回に続き、取り付け工事を開始します。

まずは据付板を取り付けて壁に配管用の穴を開けます。
室内機の据付板を設置
壁の中に筋交いがあるため、穴あけ位置の関係から以前より室内機を左に寄せて設置することになりました。

隠蔽配管が出ていた穴はテープを貼り、取れないようにねじで固定。
当初パテで塞ごうと思っていましたが困難なため変更。

次に配管用の穴を開けます。

しかし外壁がタイル貼りなので簡単ではありません。

サイディングやモルタルなどであれば内側から通常のコアドリルで外壁まで貫通できるのですがタイルは無理。

室内側は通常通り穴あけをしました。(画像がありません😅)

こんどは外側からダイヤモンドコアでタイルに穴あけをします。
外壁タイルに貼り付けた穴あけ用のガイド
タイルに貼り付けてあるのはダイヤモンドコア用のガイドです。

なにが簡単ではないかというと室内の穴の位置が外壁から見てもわからないから😅

慎重に寸法を測ってズレのないように、しかも排水勾配が取れるようにしました。

これをしくじったらそりゃもう最悪ですからね😱

使用したのは湿式(水を含ませる方式)のダイヤモンドコアです。

硬いタイルもみるみるうちに貫通。
外壁タイルに穴あけ完了
内側にある合板は通常のコアで対処。

開けた穴にスリーブ(養生管)を入れて
開けた穴にスリーブ(養生管)を入れて
ばっちり😊

勾配もいい感じです。

続いて室内機の取り付け準備。
室内機取り付け準備
補助配管(室内機から出た冷媒管)を穴の方向に出します。

このメーカー(日立)で忘れてならないのがこの断熱材
日立に付属の補助配管用断熱材
室内機の梱包に同梱されているものです。

日立独特のもので、私がエアコン工事に携わるようになった35年程前にはすでに付属されていました。

これを付けずに捨ててしまう業者の多いこと。
ほぼ100%と言っていいほどポイされてます😆

他業者の工事で使われているのをほとんど見たことがありませんから。

断熱材を巻きます。
補助配管に付属の断熱材を巻いて
ビニールテープで仮止め。

電線、ドレンホースをまとめてコーテープ巻き
補助配管をテーピング

室内機を取り付けました。
室内機を取り付け完了

外壁側を見ると
外壁に出た補助配管
補助配管が出ています。

外壁に配管化粧カバーを取り付けて配管。

穴から出たところは
配管化粧カバーで配管
このようになりました。

穴はパテで塞いで、出口カバーの周囲はシリコンでシールしています。

室外機は離れたところへ設置しました。
室外機と配管化粧カバー
2台ありますが手前の室外機が今回取り付け分です。

エアコンの設置自体はこれで完了しました。

残るはアース工事と試運転。

また次回につづきます。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2020年10月26日 (月)

隠蔽配管から露出配管へ(1)

30年前に壁内に隠蔽配管され取り付けられたエアコン(冷房専用機)を撤去して露出配管で新品を設置する工事です。

場所は都内。
15年程前からエアコン工事のたびに当店をご利用いただいているお客さんのお宅。(いつもありがとうございます😊)

内容が多いので今回は撤去の様子から。

取り外す室内機
撤去する30年前の室内機
年代を感じさせますね。

室外機
撤去する30年前の室外機
上に乗っているのは当方の工具です。

隠蔽配管なのでパイプは壁の低い位置から出ています。

冷媒を室外機へ戻す(ポンプダウン)ため冷房運転中
ポンプダウンのため冷房運転
30年も経っているので各所の劣化やガスのリークで立ち上がりがあまりよくなくバルブと銅管が凍っています。

しばらく運転して氷が溶けたらポンプダウン。

室外機の仕様
室外機の仕様
型式はCU-C25Aで冷房能力2.5kWです。

でもこれをここ東京で使うと2.2kW。

なぜこうなるのかというと電源周波数の影響です。

よく仕様を見ると”冷房能力2.2/2.5kW”と書かれています。
ほかにも”/”で分けられた部分がありますね。

左が50Hz地域、右は60Hz地域の仕様です。
(電源周波数は本州の中央付近から東側が50Hz、西側が60Hz)

インバーターを使用しないコンプレッサーやファン(交流モーター)は周波数で回転数が決まります。
そのためこのような差が出るわけです。

30年前というと今では当たり前になったインバーターエアコンがまだ高価な時代。

この頃、パナソニック(当時ナショナル)は型式と能力が一致する50Hz専用機、60Hz専用機というものを出していました。

ところが転勤の多い家庭では50Hz地域から60Hz地域へ、またその逆へと引っ越しすると使えないという問題が発生。

インバーターによりこのようなことはなくなりましたが当時は他にもこの周波数問題が多々ありましたね。

撤去完了。
エアコン撤去完了
残留オイル量が少ないのでパイプを壁の面で切断してパテとコーキングで塞ぎました。

アースは接続されていませんでした。

水平に塩ビ管がありますが、数年前に当店で別のエアコンの室外機用に電気工事した200V電源回路です。

新しく取り付ける室外機はこの場所ではなく別のところへ設置します。

取り外した室内機の背面
取り外した室内機背面

こんなところにアース端子
室内機の背面にアース端子と製造年月日
これでは室内機を設置したら接続できませんが😅

製造年月日も出てます。

でも昔の造りはしっかりしてますね。

今のエアコンは鉄板もプラスチックもペラペラのフニャフニャでやっぱり価格なりのものです。
10年もてばいいというぎりぎりのところを狙ってコストを削減し製造されているように感じます。

もうエアコンに品質を求める時代ではないようですね。

次回は取り付け工事です。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2020年10月22日 (木)

ユニオン接続を溶接接続へ

川崎市内で冷媒管の「ユニオン接続(機械的接続)を溶接接続へ変更を」と修理依頼をいただきました😊

取り付け工事をしたのは当店ではありません。

今年、冷房が効かなくなりメーカーへ点検依頼したところ室内機の熱交換器よりガス漏れとの判断でその修理を行ったそうです。
(メーカー保証期間で無償修理)

その後また冷えなくなってしまい、再度メーカーサービスマンが訪問。
室外のパイプの途中でユニオン接続があり、そこでガスが漏れていると診断されました。

ユニオンではなく溶接で接続するように勧められたとのこと。

室内機と室外機を結んでいる冷媒管はメーカーが修理する部分ではないため当店へ依頼があり伺った次第です。

ベランダに室外機が設置されています。
ベランダに設置されている室外機

作業を開始してますがパイプ側
室外機とパイプ
右上がガス漏れ箇所。

その漏れているところは
ガス漏れ箇所はユニオン接続部
ユニオン接続されています。

ちょっと施工に慣れていない人が取り付けたようで、通常このようなところに接続部を設けることはしません。

すでにメーカーさんで点検しているためテープ類がはがされていました。

ユニオンはこれ
ユニオン接続部はオイルが付着
オイルが付着していました。

組付け時に付けるオイル量と比べ多く周囲まで広がっているので間違いなくここで漏れてますね。

でもユニオンを使用してもきちんと接続すれば漏れることはありませんので誤解のないように。

外してフレアを見ると
フレアの締め付けが弱い
接触の弱い部分があるので締め付け不足です。

近頃トルクレンチを使用する業者が多くなりましたが、実はこれが締め付け不足を誘発するんですよ。
微妙に締め付けが弱いと何年もかけてガスが漏れて発覚した頃には今回のように保証切れ😱→自腹で修理となります。

溶接するためフレア部分は切断。
銅管を切断
これは2本あるうちの細い方(2分管、外径6.35mm)

この細い管、溶接する場合は要注意なんです。

火炎で炙ると細いため熱のまわりが早く、流し込むロウ材で管を塞いでしまったり狭くしてしまう恐れがあります。

パイプカッターで切断した切り口はすでに狭くなっているので、
銅管をリーマーで面取り
リーマーを使い面取り(バリ取り)を行います。

面取り後
銅管の面取り後
これで詰まる心配が少なくなります。

そして銅管同士を接続するためにはこれ
セージングツール
セージングツールを使います。

セージングツールで拡管中
セージングツールで拡管中
これは太い管(外径12.7mm)の方ですが、内側にそれが入るように広げます。

終わったら銅管を差し込みセット
銅管を溶接できるようにセット
今回は銅管の重さで抜けてしまうので固定金具を使います。

溶接にはこれ
小形溶接器
銅管はガス溶接です。

この溶接器、小型で持ち運びがすごく便利。
ただ欠点は吹管の形状がすごく使いにくい😅

火炎のコントロールがしにくいんです。

溶接をする前には窒素を流します。
溶接前に窒素を流し始める
一旦管内を窒素で満たすため勢いよく吹かしてからその後ごく少量を流しながら行います。(窒素ブロー)

溶接は銅管が赤く光るまで熱を加えるので、空気中の酸素があると管の内面に真っ黒な煤が付くのでそれを防止するため。

[溶接中](画像はありません)

溶接完了
銅管溶接完了
この場所は出窓などでコの字に囲まれているので裏側の具合が見えず、また火炎で周囲を焦がさないようにするためちょっと気を使いました。

裏側は鏡を使って点検してOK。

表面は真っ黒ですが、内部は窒素で置換されているのでピカピカ✨なんですよ。

断熱、テーピング、室外機も接続したら真空引き。
エアコン全体の真空引き
室外機の内部も真空にするため時間がかかります。

今回は45分ほどで真空に到達(到達度はポンプ能力)しました。

続いてガス入れ
エアコンへガス入れ作業中
指定冷媒R32を1.3kgチャージします。

チャージ完了。
エアコンにガスチャージ完了
1.3kg

運転して高圧圧力
高圧圧力3.5MPa
徐々に上昇して3.5MPa

3.5MPa(メガパスカル)というとピンとこないですよね。
乗用車のタイヤの空気圧がだいたい0.2MPa(200kPa)程度なのでその15倍以上の高圧力です。

だから締め付けが弱いと高圧力時や温度変化による金属の伸縮により漏れてしまうんです。

ただし締め過ぎもダメですよ。

”ちょうどよい加減” これが大切。

低圧圧力
低圧圧力0.8MPa
0.8MPa

問題ありません。

温度測定もOK。

カバーは元通り戻して
配管化粧カバーを戻して

完了です。
作業完了

これで安心して冬が迎えられますね😊

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

2020年10月15日 (木)

隠蔽配管、再使用可能か確認

隠蔽配管(壁や天井などに埋め込まれたパイプ)に現在取り付けられているエアコンを新品に取り替えることが可能か確認のため撤去工事に伺いました😊横浜市内一戸建て

2階に設置されている室内機
隠蔽配管に取り付けられているエアコン室内機
ルーバーは軸折れでセロテープで固定されていました😅

だいぶ経年による劣化が進んでいます。

取り付け工事を行ったのは当店ではありません。

そして室外機
設置されている室外機
基礎部分からパイプが出てますね。

このように室内機背面から基礎まで壁内、天井裏、床下を通しているためほとんどパイプが見えません。

これから家を建てる方は「うちもこの方式にしよう!」などと考えてはいけませんよ😁

エアコンを入れ替えることになったとき苦労しますから。

現在ではほとんどの量販店で工事を断られることでしょう。

当店でもよほどしっかりした施工がされていないとお断りしています。

それだけ問題が多いんですよ。

もし問題があれば露出配管へ切り替えるしかありません。
だったら初めからそのようにしたほうが無難です。

まず気になるのが使用されている冷媒。

室外機を見ると
使用冷媒はR410A
セーフ!😅

R410Aでした。

これがもしR22(昔のフロンガス)だったりするとその時点で当店ではお断りします。

建物に埋め込まれたパイプの肉厚の問題や冷凍機油の違いで不具合を起こす恐れがあるため。

室外機のカバーを開けると
VVFケーブル4心が使われている
VVFケーブルの4心が使われています。

このエアコンもそして現行のものも使用するのは3心なので本数は問題ありません。

画像の緑の線は使用されていません。

本来はこの状態で心線が見えてはいけないんですけど施工が悪く見えてます😆

電線の太さは後で確認します。

ポンプダウン(ガス回収)で冷房運転。
ついでにエアコンの状態もチェックするためバルブで温度測定。

液管側(室内機へ往く側)
液管側バルブ温度6.5℃
6.5℃

ガス管側(室外機へ戻る側)
ガス管側バルブ温度14.6℃
14.6℃

この温度からわかることは、いろんな原因が考えられますがあまり調子はよくありません。

一度も故障はせず使われたそうですが、まあ古いものですからある程度は仕方ないでしょう。

ここで「撤去するエアコンなのに調子は関係あるの?」ということですが、これがあるんですよ。

まず第一にガスが抜けてしまっていれば、隠蔽配管で漏れていることも考えられます。(これは最悪)

また冷媒管(隠蔽配管)に残留する冷凍機油(コンプレッサーオイル)と長年使用されたことにより出た圧縮機(コンプレッサー)の金属粉などの残留量にも関係するんです。

そして冷媒管を循環している冷凍機油はエアコンの調子が悪いと残留量が増加。

古い冷凍機油やそれに混じっている金属粉などが多ければ新しいエアコンの寿命を短くする恐れがあります。

冷房運転をなるべく長時間してこれ以上の能力は出ないというところでポンプダウンを開始しました。

電線を外して太さ計測
電線の太さは2mm
2mmでOK。

パイプを外して多少のオイルが残りましたが色等問題なさそうです。

しかしこの部分が気になりました。
曲がりが気になる
このカクッとした曲がり。

これ中身が折れているかもしれませんね。

断熱材を剥いでみましょう。
冷媒管が折れている
やっぱり🤣

取り付け時に無理に曲げたんでしょうね、折れてます。

こういうのも能力低下の原因です。

軽くパイプを引いてみましたが少ししか出てきません。

お客さんにも確認していただき、その場で修正を試みます。
折れた冷媒管を修正
完全には戻りませんがなんとかなりました。

パイプ断面が2:3より円形であれば大丈夫です。

とりあえず断熱を戻してテーピング
パイプに断熱を戻してテーピング
取り付けるときはパイプと電線を延長する必要があります。

一方、室内機は
電線のシースをむき過ぎ
この電線、シース(外皮)をむき過ぎです。

室内機をおこすと
ケーブルのシースをむき過ぎ
なんてこったい🤣

こんな豪快にむかなくても・・・これじゃそのまま使えない。

こちらもボックスを設けて電線を接続する必要がありますね。

ドレンホース(排水ホース)は
ドレンホースの断熱材が剥ぎ取られている
断熱材が剥ぎ取られています。

壁の中には塩ビ管があってそこに差し込まれているのですが、この部分は結露して壁内に水滴が落ちていると思います。

冷媒管のジョイント部分は
冷媒管のジョイント部分の断熱
これもダメ。

アップ
ジョイント部の断熱に隙間
結束バンドだけで断熱材を固定しているため隙間があります。

テーピングしてないと設置当時は隙間がなくても断熱材は時間が経つと縮んでしまうんです。

室内機の内側には
結露水と銅から出た緑青の滴下していた跡
結露水と銅管などから出た緑青の跡。

断熱不良ですね。

銅管に折れやつぶれがないかスプリングベンダーを差し込んで確認
銅管に折れやつぶれがないかスプリングベンダーで確認
こちらは大丈夫でした。

撤去は完了。

エアコンの取り付け状態はイマイチでしたが、隠蔽配管の再利用は可能と判断しました。

エアコン選定のための計測
エアコン選定のため計測
隠蔽配管の長さもおおよそで計測。

なるべく加工を少なくできる機種を選んでいただきます。

それとこのエアコン用コンセント
エアコン専用コンセント
アース端子がありません。

地面に置かれた室外機もアースは接続されていませんでした。

ということは今度のエアコン取り付け時はアース工事も必要ですね。

いやはや、やること盛りだくさん。

設置工事は大変そうですね😅ってやるの自分か🤣

Katoairconservice_mark160
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2020年10月11日 (日)

室外機をずらしたらガス漏れた!

室外機をずらしたらガスが漏れてしまったという点検修理依頼をいただきました😊(川崎市内)

設置されているのはマンションのバルコニー。
室外機をずらしたため変形したパイプ
パイプがだいぶ変形してますね😅

なにか必要があって動かしたそうです。

別角度から
室外機背面の変形したパイプ
テープ巻きされた状態でもパイプが折れているところを確認できました。

とくに室外機の接続部分では
ねじれた冷媒管
冷媒管が液管(上の管)、ガス管(下の管)ともにねじれています。

点検ついでについつい見てしまうのが電線。
電線が押さえられていない施工不良
見えちゃうからしかたない🤣

施工不良でバンドに押さえられていないのでこれは後で直します。

冷媒管の接続を外して裏側をみると
冷媒管が切れて開いた穴
ガス管のほうに大きな穴が開いてます😲

お客さんは漏れたガスに驚いたそうです。

これだけの穴が開くと凄い勢いで噴出するので大きな音がします。

漏れだしたらもう止めることはできないのでその場を離れましょう。
触れると凍傷になったり、付近は酸素濃度が落ちるので酸欠で気が遠くなったりします。

その他のところにも
冷媒管のつぶれ
折れてつぶれたところがあります。

この部分まで銅管を切ってしまい室外機と接続し直すことにします。

接続が終わって真空引き
冷媒サイクル全体の真空引き
エアコンの取り付け時とは異なり、室外機内を含む冷媒サイクル全体を真空にするので時間がかかります。

ルームエアコンでは通常で30分から1時間程度。

パイプは
つなぎ直したパイプ
このようになりました。

別角度
室外機背面のパイプ
折れたところで切断したので短くなりました。

それと銅管がかなり硬くなっていて、さらに折れる可能性が高いためきれいには曲げられませんでした。

今回の冷媒は
使用冷媒はR32
R32です。

使用する器具がR410Aと共通なので冷媒を間違えないように要注意。

真空引きが終わってガスチャージ
規程封入量の600gをチャージ
規程封入量の600gをチャージ(秤の表示は0.60kg)

運転を開始して圧力確認
低圧圧力確認
冷房運転で低圧圧力約1MPa、問題なし。

続けて室外機のバルブ部分で温度測定します。

液管(室内機へ向かう管)
冷房時液管側の温度は15.9℃
15.9℃で問題ない温度。

そしてガス管(室内機から戻ってきた管)
冷房時ガス管側の温度は6.0℃
6.0℃でOK、これなら正常に冷房が効いてます。

なぜ室内機から戻ってきた温度の方が低いのかは説明を省きます。

金色の新しいフレアナットが見えますが、パイプがねじれて取り外し困難なため新品に交換しています。

そうそう、この温度計はブログに初登場かもしれませんね。
以前に使用していた放射温度計は近頃調子が悪く、たまにへんな数値を表示するので新調しました。
コロナの影響で入荷まで2ヶ月位かかったような気がします。(まったくコロナには散々ですね😩)

あと電線もつなぎ直しましたよ。
バンドで押さえられるように電線を接続し直した
これでバンドで押さえられました。

切ってある緑色の線はもともと未使用です。
(アース線ではありません)

これで完了です😊

室外機にパイプがつながったまま移動するのは危険なのでやめましょう。

マンションの大規模修繕では工事業者が勝手に室外機をあちらこちらに移動してますが同じように問題が多発しています。

なお当店では業者からの依頼で出向くことは行っておりませんのでご了承ください。

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2020年10月 8日 (木)

当店で14年前に設置したエアコン

今日は台風の影響で雨。
工事が延期になったのでブログがはかどります🤣

このブログではいろいろな工事や修理事例をアップしていますが、人によってはブログを始めてから記事のために参考になるような施工をしているのではないか?と思われる方がいるかもしれません。
(当ブログを開設したのは2015年)

今回は当店で14年前に取り付けたエアコンの撤去、新品取り付け工事をしたので、当時どんな施工をしていたか見てみましょう。

昔取り付けた室内機がこれ
当方で14年前に取り付けた室内機
かなり旧型です。

当時のことはもう覚えていません。
なんとなく来たことがあるような、ないような・・・😅

保存しているデータ上ではしっかり試運転結果も含めて残っているのですが。

このエアコンは当時、移設をしてここへ取り付けたもので製造はもっと昔です。

室内にパイプが長く横引きされてます。
室内にパイプが長く横引き
奥の方に配管穴とコンセントがあります。

なぜ穴の近くに設置しないのかというと、ここに大きな家具が置かれているためです。
家具は工事に際し移動してくださいました。

そしてそのパイプは排水の流れを確保するため勾配をつけて斜めに配管。
ドレンホースも結露防止の断熱処理をしています。

アース線も接続してあります。
アース線もつないである
コンセントが遠いのですが電源は本体のプラグコードで足りています。

室外機を見ると
R22のエアコン
冷媒は懐かしいR22。

2000年頃には新品のエアコンではほとんど採用されなくなったのでどれほど古いかがわかりますね。

しかもこのバルブ
旧式の3方弁
わかる人にはわかる旧式の3方弁。

もうこのバルブの操作方法がわかる人も少ないでしょうね。

ガス漏れの形跡もなし。

電線接続の仕方はどうでしょう。
当方で14年前に接続した電線
いまとまったく変わりません。

使用しているケーブルもVVF2.0mmです。

屋外のパイプに巻かれたテープは
14年前に巻いた配管テープ
ちゃんと下から上へ巻き上げているので中に結露水や雨水が溜まっていません。

室内機側のジョイントも
室内機側ジョイントもガス漏れの形跡なし
ガス漏れの形跡はありません。

ということで撤去は完了。

今の工事とほとんど変わりはありませんでした。

あとは同じように新品のエアコンを設置するのですが、
据付板の取り付け
今回のエアコンは電源プラグコードがこれまでのものよりちょっと短い。

そのため室内機も少し右(コンセント寄り)に移動して取り付けます。

エアコンは延長コードの使用が禁止されています。
(火災になるケースがあるため)

あまり寄せると家具が入らなくなるので寸法を慎重に決めました。

室内機設置完了。
室内機の設置完了

パイプも
室内側配管完了
前回より少し勾配を多めにとりました。

どのみち家具で見えなくなるので問題ありません。

すべて取り付け終わって試運転も良好。

ということで施工レベルは14年前も今と同じでした。

今回も当店をご利用いただき有り難うございました😊

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2020年10月 6日 (火)

取り付け直し工事→中止!?

今回は他社で設置したエアコンの取り付け直し工事です。

今年5月頃に新品のエアコンを購入して設置してもらったそうです。

しかし、その工事が納得いかないとのことでお問い合わせをいただきました。

点検を行い状態を説明し取り付け直すことに決定。

室内機はこちら
これから取り付け直すエアコン
これまた変わった形してますね~。

初めて見ました。

運転すると
変わった形の室内機
ほほ~、そうきましたか。

屋外のパイプの仕上がりは
ヨレヨレの配管
ヨレヨレですね😆

もちろんテープは内部に水の溜まる上下逆巻きでした。

ではまずエアコンを取り外します。

室内外の連絡線は
室内外の連絡線に1.6mmが使用されている
1.6mmです。

基本は2.0mmですが材料費の節約ですかねぇ。

電線が細いということはその分、電圧降下が起きて熱となって電気が消費されます。

室内機のパイプジョイントを外そうと断熱材を取ると
銅管が折れている
銅管が折れてつぶれてます。

これじゃ本来の冷暖房能力は出ません。

この工事屋さんはテープの巻き方からして、室内機を床に置いた状態で銅管を接続してその後壁に取り付けてますね。

これをするとパイプが折れても気が付かないんですよ。

それより気になったのはこのジョイント部分にオイルが多量に付着。
間違いなく接続部分でガス漏れしてますね。

試運転では完全なガス不足という感じは受けませんでしたが、正規の封入量よりは減っていることは確実です。

室内機を下ろして据付板の設置状況は
室内機固定ボルトが長すぎる
固定ボルトが長過ぎです。

壁から3cm位出てます。

このエアコンの場合は計測すると最長で壁から2cm。

本体背面に傷が付いてましたが割れ等はなくまだ大丈夫でした。

エアコン工事はこういうところも気を使わないといけません。

「建物に初めから付いていたボルトが長いんだからしょうがない・・・」
これは理由になりません。

交換用のボルトや工具を持っていない業者も多数います。

正面から
化粧のプラワッシャーが付けたまま
据付板の裏に何かあるのわかりますか?

据付板を外して
化粧用プラワッシャー
これ化粧用のプラワッシャーです。

公団系の建物ではボルトと共に見た目をよくするために初めから取り付けられているものです。

これは付けたまま設置するものではありません。

滑って室内機が傾いたり、プラワッシャーが割れてしまいます。

室内機のパイプ取り出し口は
室内機のパイプ取り出し口はバリだらけ
バリくらい取ってくださいな😆

パイプに傷が付きます。

電線の接続は
電線の接続が杜撰
押さえのバンド部分はケーブルのシース(外皮)が長く剥ぎ取られているため固定になっていません。

しかも余長を取らずにパイプと共にテーピングしているので動いたときに引っ張られて接触不良する恐れもあります。

取り外しも終わってようやく取り付け工事に移ります。

ボルト交換から始めます。
10mmの全ネジボルト
10mmの全ネジボルトを壁内の”インサートナット”に挿入。

長さをマーキングしたら切断
全ネジボルトを切断
切り終わったらまた壁へ取り付けます。

切断する道具は全ネジカッターと呼ばれる専用の電動工具です。

据付板取り付け
据付板の取り付け
これでOK。

ナットにはワッシャーも入れてます。
取り付けた固定ボルトナットの状態
長さは壁から15mmに設定しました。

さて今度は室内機の取り付け準備にかかります。

おや・・・
室内機の冷媒管ジョイント部がなにかおかしい
なにかおかしい・・・

先ほどのガス漏れしていたであろうジョイント部分です。

これ変形してますよ。

こうするとわかるかな?
変形した室内機フレア接続面
矢印の方向に膨らんでます。

そのため膨らんだ部分とその反対側は銅管のフレア面が接触した跡が残ってますが両サイドは接触していません。

正常な形のフレアを当ててみるとガタガタして明らかに歪んでいることがわかります。

ガス漏れの原因はこれです。

取り外した銅管フレアを見ると
銅管のフレア面
あまりきれいなフレア加工ではありませんがそれはさておき・・・

やっぱり両サイドの接触が悪いことが確認できます。

これでは取り付けてもガス漏れするので工事中止としました。

まだ購入から数か月しか経っていないのでお客さんからメーカーへ修理を依頼。

翌日にはサービスマンがきたそうです。

ところが・・・

そのサービスマン曰く、
「圧力をかけたが漏れている様子はない(←これ考えが浅いです)、ナイログを使用して接続すれば大丈夫」

という説明だったそうです。

オイオイ、メーカーさん、ナイログを使えば大丈夫って自分ところの製品を否定しているようなもんでしょ。
こういうのイメージ悪くなりますよ。

ちなみにナイログとは製品名で漏れを防止する接着剤みたいなもの。
近頃ではやたらガス漏れの多い量販店などは使用を強制しているところもあるみたいです。

ふつうは古くて傷が入ったり変形して、他にやりようのない場合などに使用するものでしょう。

それを新品のエアコンで歪んでいるものに使用しろとはなんとも・・・
メーカーサービスマンといえどもレベルは工事と同じくバラバラです。

だからといって”はいそうですか”と折れるわけにはいきません。
お客さんには再度メーカーへ交渉してもらいました。

結果はメーカーにて引き上げて修理対応となりました。
ふつうどこのメーカーでも初めからそうしますがねぇ。

あとは減ったガスをどうするのか知りませんが、修理が終わったら再度取り付け工事に伺います。

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2020年10月 3日 (土)

室外機のショートサーキット解消、他

室外機が狭いところに置かれ、効率低下や故障を心配されて工事に伺いました。

場所は都内。
事前に下見をしています。

すでに室外機の取り外し作業を始めてしまってますが、
室外機が建物の壁と塀の隙間に置いてある
壁と塀の間になんとか収まってます。

これでは送風ファンが回っても満足な風量は出ませんね。
しかも吹き出した風が塀にあたって後方へ吸い戻されます。

施工した業者(引っ越し業者の下請けらしい)からは特に説明もなく取り付けていったそうです。

心配されたお客さんはご自身で社外品の風向調整ルーバーを室外機の前に取り付けたとのこと。

これだけ隙間が少ないと純正の風向調整板は付かないですね。

しかもこのエアコン、
冷房能力7.1kWの室外機
冷房能力が7.1kWもあります。

一般に23畳用と言われる大きなもの。
室外機から出る熱量もそれなりに大きくなります。

塀に遮られることにより、吹き出し風量が下がり熱交換量の低下と共にぶつかった風が再度室外機背面の熱交換器に戻るショートサーキットで更なる効率低下が起きます。

このような状態で使い続けることは、
・冷暖房効率の低下
・電気代上昇
・コンプレッサーへの負荷増大
・室外機基板の故障
・その他

といいことは一つもありません。

とにかく工事を早く終わらすことだけを考えて施工した結果ですね。

工事業者って速度至上主義(=楽して利益)みたいな人が多いんですよ😅

まあそれがこの社会の現実でしょうけど・・・

今回は室外機をかさ上げして直します。

室外機取外し完了。
室外機取外し完了
設置していた位置には排水マスが・・・

そのまま設置していいのか念のためお客さんに確認。

これも取り付けた業者は何も説明していなかったようです。
ここにマスがあることは知らなかったとのこと。

他に場所もないのでそのまま元の位置で設置することになりました。

パイプを加工。

冷房能力7.1kWのエアコンは冷媒管が太いので一部ベンダー曲げ加工
冷媒管ベンダー曲げ
一度使用した冷媒管は硬くなっているので手で曲げるのはムリでした。

室外機をかさ上げするにはブロックを積むか、平地置台金具を使用する方法などがあります。

お客さんと事前に話し合い、ブロックをご希望とのことでそちらを使用します。

室外機を設置
積んだブロックの上に室外機を設置
接続します。

室外機をのせる際にお客さんに手を借りました。(ありがとうございます😊)

取り付け完了
室外機取り付け完了
サイドに転倒などしないように室外機の足はブロックにねじ固定。

そしてブロックはステンレスの針金で固定しています。

室外機両サイドに排水の塩ビ管があるので転倒することはないと思いますがより安全のために。

試運転をして動作もOK。

風も勢いよく前方へ吹き出し、お客さんも少し驚かれていました。

7.1kWともなればかなりの風量と熱交換量ですので。

これにて無事終了・・・ではありません。

別の部屋に設置されているエアコンのドレンホース(排水ホース)
別のエアコンのドレンホース
お客さんお手製の虫よけネットが付いてますね。

ネットは詰まりやすいのでこまめな清掃が必要です。

でもそれが問題ではありません。

下見のときに
ドレンホースが配管化粧カバーに挟まれて潰れている
こういうの見つけちゃうんですよ😅

ドレンホースが配管化粧カバーに挟まれて潰れてますね。

これじゃあ詰まって室内に水漏れするのも時間の問題。

こちらも修理します。

カバーを外すと
潰れたドレンホース
ハイこの通り。

これで良しとする神経が・・・😆

もしかして故意?

潰れた部分は切断して交換。

切断時に潰れ部分に溜まっていたヌメヌメの物体がズボンにビチャッ!と付着。(オエッ🤣)

きっとなんちゃら菌が満載ですよ。

カバーにホールソーで穴あけ
配管化粧カバーにホールソーで穴あけ
ここからホースを出します。

出来上がり
ドレン修正完了
もう大丈夫です。

他業者のエアコン工事を見ると職業上いろんなことに気付いてしまうんですよね。

もちろん修正費用も見積もりに入れてます。

こうしたことは本来、設置した業者に修正してもらうものですが、すでに信頼を失っているため「もう頼みたくない」というのが大半のようです。

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http://kato-aircon.com/

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