補修の多い入れ替え工事
今回はエアコン入替工事です😊
(川崎市高津区にて)
古いエアコンを撤去して、壁のクロスが張り替えられたら新しいエアコンを設置します。
いままで付いていたエアコンはどこかの下請け業者が取り付けたもの。
配管化粧カバーが水平でドレン排水のための勾配がありません。
エアコン工事は機能が一番、見た目は次です。
しかしこれを付けた人はおかしな施工を覚えてしまったようで、この後さらにいろいろと・・・
ベランダでは
巻かれていたテープと共にドレンホース(排水ホース)まで朽ちてボロボロになっています。
耐候性のものを使用していればここまで崩れはしなかったと思いますが。
取り外すため室外機のカバーを開けると
なんですか~この魂が抜けていったような電線の接続は🤣
接続配線の色順がエアコンで基本の黒白赤ではなく赤白黒になってます。
現在は知りませんが、ある地方では赤白黒の順で接続すると聞いたことがあるので、その方面の人かもしれません。
お!、しっかりアース線が接続されてますよ。
でもそこはアース端子ではないような。
しかも・・・
元を辿っていくとコンセントのアースターミナルへはつながっていません。
室内と室外の連絡線と同じく、単に室内機と室外機をつないているだけなんです。
エアコンの構造をご存知の方ならこれがどれだけ無意味なことかわかると思います。
室内機と室外機はそもそも冷媒管というアース線よりとても太い電気を通す銅管で接続されているからです。
なのでこの場合は室内機とコンセントのアースターミナルを電線で接続するのが正解。
外壁の配管化粧カバーのフタを外すと・・・
ほら出た🤣
カバーの中で電線接続されてました。
これは素人工事よりタチが悪い。
雨水や結露水で濡れるところなのに平気でこういうことやりますから。
危険性をわかってないですね。
外していくと隠された欠陥が次から次へと・・・
最初の画像の水平に取り付けられた配管カバーをはずします。
やっぱりドレンホースが逆勾配でした。
このホースの中は長年のヘドロがたっぷり溜まってました。
パイプを取り外して室内機を下ろすと
これ穴を斜めから見ているのではありません。
真正面です。(もちろん穴にスリーブなどは入ってませんでした)
柱が削られてますね。
建物の構造を知らないとこういうことをやらかします。
内壁を開けたら柱が出てきてしまい、黙ってごまかす不正直さがこの結果です。
柱を削りながら右斜めに外壁まで貫通しています。
しかも外壁側の穴の方が高くなっている逆勾配。
こりゃ救いようがありませんな😅
なんやかんやで撤去完了。
今回は内壁の石膏ボードまでは取り替えないとのことでクロスで穴をふさいでもらいます。
外壁の配管化粧カバーを外したところも塗装してくださいました。
後日、取り付け工事に伺いました😊
ドレン勾配確保のため右上に開けました。
以前の穴が透けて見えてます😅
ここはパテを使って補強しました。
また作業に集中して室内機の画像はこれしかありません😂(やれやれ)
しっかりアースは接続しましたよ。
外壁の配管化粧カバーも新しいものに交換。
ドレン勾配を確保するため斜めにしています。
これも施工途中を撮影していませんが、内部のドレンホースには塩ビ管をかぶせてたるみなどによる逆勾配を防止しています。
室外機は撮ってました😅(どうでもいいですかね)
床の勾配が急なためボルト止めのベースを使い、防振ゴムで水平を出しています。
いろいろありましたが施工完了。
機能不全を起こす施工をされると入れ替え工事も簡単ではありません。
手直しで時間を取られるんですよね。
http://kato-aircon.com/
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