インバーター基板アッセンブリー
川崎市麻生区にて室内機のタイマーランプが2回点滅して冷房が効かないという点検依頼をいただきました。
伺って症状を確認
たしかにタイマーランプが2回点滅していました。
ランプの点滅回数が異常内容を知らせています。
この機種の場合は「シリアル信号異常」
室内機と室外機の通信が何かの異常でできないことを示しています。
”何かの異常”を探るため点検を行います。
テスターを使って信号を確認。
あまり使わないアナログテスターもあります。
シリアル信号の場合はデジタルテスターだけでは用をなさない場合があるのでこういうときは古くからあるアナログが活躍します。
しかしなんじゃこの電線接続は
ネズミかなにかがかじってむいたみたいになってますよ😆
これは修理の際に直しましょう。
それはさておき調べると室外機からの信号が出ていないことがわかりました。
室内機側から100Vが投入されても何の音もしません。
ふつうは”コンッ”とか何かしらの音が聞こえるものですが・・・
そこで室外機を開けて基板を調べたところメインヒューズ(25A)が切れてました。
これじゃあシリアル信号が出ないのも当然ですね😅
念のためショートや漏電がないかコンプレッサーなどを周囲の機器を調べて問題なし。
基板不良によるヒューズ溶断と判断。
基板を取り寄せて後日修理に伺いました。
これかえって手間がかかりそうですね。
室外機の壊れた基板を外します。
黄色の枠で囲った部分を全部外します。
うわぁ~
この基板、コンプレッサーへつながるリード線が半田接続されているためコンプレッサーのターミナル端子から外さないといけません。
ほかのメーカーじゃ基板上にファストン端子や途中にコネクタを設けてサービス性を考えているのですが・・・
抜く前にしっかりとリードの色をメモしておきます。
これが切れたヒューズ
ちなみにヒューズだけ交換することはできないようになってます。
基板から端子台への接続が困難なため端子台部分も取り外し
先に基板側へ取り付けます。
基板を室外機にセットしたらコンプレッサーリードを接続します。
メモした色を見ながら間違えないように。
これを間違えるとコンプレッサーが逆回転したり壊れることもあります。
ちゃんと漏電がないか絶縁抵抗測定したら運転開始。
エラーも消えて室外機も正常運転。
冷えるようになりました。
ここで忘れてならないのが暖房運転。
切替弁はコネクタを差し忘れてもエラーとして出ませんので。
冷暖切替も問題なし。
これにて完了。
アッセンブリーパーツは高価で無駄が多いですね。
壊れているのは基板だけなのに周囲のパーツも一緒に交換して捨てることになります。
メーカーで基板だけの部品設定がないので仕方ありませんが。
http://kato-aircon.com/
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