エアコンの原理は難しくない?(1)
エアコン等の冷媒サイクル(ヒートポンプ)の原理はそれほど難しいものではありません。
(冷媒:熱を運ぶ媒体となるもので多くのエアコンではフロンガス)
これはそのヒートポンプサイクルです。
圧縮→凝縮→膨張→蒸発→戻って圧縮・・・
この4つの行程を延々と同時に繰り返しているだけです。
これだけで冷房、暖房ができるんですよ。
このサイクルは冷媒管で環状に接続された機器での冷媒の状態変化を表しているものです。
なので矢印の部分は冷媒管(接続管)と思って差し支えないと思います。
よくエアコンのガスが減ると耳にすると思いますが「蒸発」ってところでなくなっていくようなイメージを持つ方もいるかもしれませんね。
この蒸発はあくまでも機器内で起きている冷媒の状態の変化であって消えていくわけではありません。
ガスが減るのは消費や蒸発ではなくどこかに穴があって外部(大気中など)へ漏れているからです。
そのため漏れがなければ冷媒が減ることはありません。
車で毎年定期的にエアコンのガス補充をしているのであればそれは漏れている証拠です。
先ほどの話に戻って4つの行程を見てもこれじゃ何がなんだかわからないと思います。
でもこの4つの内、対面にある”圧縮”と”膨張”、そして”凝縮”と”蒸発”はそれぞれ文字通り逆のことをしていることがわかります。
繰り返しのサイクルなのでこの真逆のものがないと成立しないということですね。
こう考えると少しはこのサイクルを覚えやすくなったのではないでしょうか。
また繰り返しのサイクルではバランスというものが大切。
どこかに不具合があればたちまちヒートポンプサイクルは破綻します。
今回はこれまで。
エアコンのどの部分がどの行程を担っているのかについて次回書く予定です。
http://kato-aircon.com/
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