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2020年3月 6日 (金)

絶縁抵抗計の動作確認

いつも使っている絶縁抵抗計
いつも使用している絶縁抵抗計
エアコンや電気設備の絶縁抵抗をこれで測定しています。

これは3レンジで
絶縁抵抗計の3レンジ
125V、250V、500Vの直流電圧で設備に漏電がないか確認できます。

”メガー”と呼ぶ人もいますね。
高い抵抗値を測定するので目盛りの単位がMΩ(メガオーム)なんです。

当店ではエアコンの工事や修理でいつも使うため計測器の中でも一番と言っていいほどの使用率。

正常に測れているのか検査しないといけませんね。
(たまにやってます)

そこでこれを使います。
絶縁抵抗計の動作確認に回路計を使う
テスター(回路計)です。

テスターで絶縁抵抗計からでる直流電圧を測定して、同時に絶縁抵抗計でテスターの内部抵抗(このテスターは10MΩ)を測定する方法を使います。

まずは絶縁抵抗計の電池電圧が正常かツマミを”BATTERY CHECK”にして確認
絶縁抵抗計のバッテリーチェック
赤いスイッチ(レバー)を起こすと針が動きます。

今回は撮影用にレバーを起こしてロック状態にしましたが、この部分を押している間だけスイッチが入る押しボタンとしても使えます。
なんだか説明書にはバッテリーチェックを5秒以上するなと書いてあります。
さっさと終わらせましょう。

肝心の電池の残量は
絶縁抵抗計の電池残量
正常範囲内でOKです。
(左端がミニマム)

最近電池を替えたので。

しかしバッテリーチェックをしてそのまま電圧レンジに切り替え忘れて絶縁抵抗を測定「あれ~?抵抗低いな~・・・、あっ😅」なんてこともたまにありますよ。

では測定を開始します。
絶縁抵抗計とテスターをつないで測定開始
テスターのレンジはDCV(直流電圧)。

まずは125Vレンジからスイッチオン!
絶縁抵抗計125Vをテスターで相互に計測
144.3Vです。

125Vじゃありません。
故障?

いいえそうではありません。
仕様書によると定格の-0%~+30%出るようになっているので125Vから162.5Vの間であればOKです。

電池が消耗して電圧が落ちてくるとだんだんと定格電圧に近づいていくと思います。

そしてこのとき絶縁抵抗計の指示値は
絶縁抵抗計125Vの指示値はテスター内部抵抗の10MΩ
10MΩです。

目盛りは電圧レンジごとにあるので注意して読みます。

テスターの内部抵抗10MΩぴったりで正常に計測できています。

次に250Vレンジ。
絶縁抵抗計250Vをテスターで相互に計測
276.1V。

これも+30%以内の325V以内におさまっているのでOK。

絶縁抵抗計の指示値は
絶縁抵抗計250Vの指示値はテスター内部抵抗の10MΩ
これもぴったり10MΩ。

最後に500Vレンジ。
絶縁抵抗計500Vをテスターで相互に計測
545Vで+30%の650VにおさまっているのでOK。

一方、絶縁抵抗計の指示値は
絶縁抵抗計500Vの指示値はテスター内部抵抗10MΩより若干低い9.5MΩ
ちょっと低めの9.5MΩ。

これも±5%以内であればOKなのでまずまずで問題なし。

高めに指示するよりはいいでしょう。

検査結果は正常ですね。

当店が開業当初は500V単レンジのもので電気工事業の登録(絶縁抵抗計は必要計器のひとつ)をしましたが、エアコンなどの機器では電圧が高すぎて壊れる恐れもあるので状況に合わせて適切な電圧を選べる3レンジが向いてます。

この絶縁抵抗計は結構長く使っていますがまだまだ大丈夫そうで安心しました。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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