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2020年2月

2020年2月18日 (火)

リークディテクターの動作チェック

ガス漏れを探すのに使用するリークディテクター
リークディテクター
アサダというメーカーの”LD316”

エアコンのガス漏れ点検時には大活躍します。

検知できる冷媒はメーカーサイトによると”R410A、R407C、R404A、R507A、R134a、R12、R22、R500、R502、HFO1234yf、R32、R245fa、HFO1234ze、HFO1233zdなどのフロン”となっています。

ルームエアコンではR410AとR32がほとんど。
R22なんかは過去のものでもう見かけません。

検知能力は3g/year(年間3グラム)で高感度。
赤外線センサーなので長寿命。

だからといって正常な感度かわからないので定期的に確認はしないといけませんね。

そこで当店では同じくアサダの”ディテクタチェッカLS-4”これを使っています。
ケースに入ったリークディテクターチェッカー
ケースに入ってます。

中身はこれ
リークディテクターチェッカー本体
たいしたものではありません。

小さなものですが精密なのでいいお値段しますよ😅
見た目には高くても¥1500位のものに見えますが確か¥20000以上した記憶があります。

ディテクターにはリークチェックボトルと言われるテスト用の瓶が付いてきますが、それは動作確認程度のもので感度までは確認できません。

年に1~2度しか使わないので説明書を読んで使用します。
ディテクターチェッカーの説明書
ガイドラインにはリークディテクターは年に一度は点検したものを使うのが望ましいとなっています。

このチェッカーは5g/yearのガス漏れが再現できます。

R410Aを室温23℃、無風の状態で使用となってますが今回は気温約19℃。
ボンベの圧力が0.2MPa程度低くなるので漏れ量が少なくなるかもしれません。

まあ少ない分にはいいかということで・・・

R410Aのボンベ
R410Aボンベ

マニホールドにチェッカーをつけて
マニホールドにディテクターチェッカーをつけた
マニホールドのバルブで微調整しゲージを見ながら冷媒液がチェッカーに入らないように圧力を上げ再度バルブを閉じます。

本来はボンベのガス側へ直接付けて使用するのですがこのボンベはそれが難しいので説明書には書いてありませんがこの方法を使います。

またマニホールドやホースにコンプレッサーオイルなどが残留しているとチェッカーに入ってガスが出てこなくなる恐れがあるので事前に確認してます。

ちょっと専門的で何を言っているのかわからないかもしれませんね。

リークディテクターをチェッカーへ5秒近づけては5秒離してを10回繰り返し
リークディテクターの感度チェック中
何回漏れ反応が出たか確認してその回数で良否を判定します。

結果は合格。

リークディテクター本体

このディテクターを入手する前は毎年センサー交換(半導体で¥7000位)をしてました。
半導体センサーは1年位で劣化したのでチェッカーも必要なかったんですよ。

やっぱり赤外線センサーは長寿命ですね。

誤反応も少なくて助かります。

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2020年2月16日 (日)

R22全廃

今回は業務用エアコンの故障で点検依頼をいただきました。(都内)

とはいっても当店では現在業務用エアコンの修理は行っておりません。

エアコンのフロンガスがR22のため他では断られたとのことで、どこが故障しているのかとりあえず点検し安く直せれば修理までという依頼です。

症状としては冷房が効かない。

こちらのエアコンは店舗の厨房についていて夏の冷房がメイン。
あまり使用しない今のうちに手を打っておこうと判断されたようです。

室外機です。
業務用エアコンの室外機
冷房運転しても正常に動きません。

しばらくすると”カチッ”と音がしてファンが回り出し・・・そのまま停止。

たまにコンプレッサーが動くと重そうな大きな唸り音がしてまた停止。
以後その繰り返しです。

インバーター系とコンプレッサーがあやしい。

業務用エアコンはルームエアコンよりもコンプレッサー故障が多いんですよ。

カバーを開けます。
室外機のカバーを開けた
なんか昔よく見た懐かしい光景です。

会社員時代は業務用エアコンを扱っていたもので。

基板を見ると
室外機の基板
LEDで故障内容が表示されていますね。

えーっと、左から3つが点灯してます。

どれどれ
故障コード
・・・ない😅

あれーないなぁ。

もう一度基板
LEDの並びが逆
おっと、LEDの並びが逆ですね。

基板は右からLED1~4、コード表は左からLED1~4です。

故障内容は”圧縮機過負荷、圧縮機電動機断線”でした。

この内容を素直に文字通り受け取り、先ほどの唸り音も考え合わせればコンプレッサー(圧縮機)の異常のようです。
インバーター系も合わせてセット交換が確実です。

業務用エアコン定番の高額修理。

ということでここは修理ではなく本体入れ替えのタイミングでしょう。

なんといってもこのエアコン、使用冷媒がR22で今年(2020年)から全廃となったため冷媒は製造されません。
今後は残った冷媒の奪い合いで価格が高騰、入手困難が予想されます。

闇ルートのガスが出回るかもしれませんよ。

ここで修理するよりもエアコンを入れ替えてしまったほうが安心です。
今後急な故障で修理不能になったとき業務に支障がでますからね。

業務用エアコンは使いつぶす傾向があるのでこのR22の機種がまだたくさん使用されているのではないでしょうか。
だいたい20年以上前の機種です。

ちなみにR22のエアコンに別の新冷媒を入れて使用することは壊れるのでできません。

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2020年2月14日 (金)

エアコンの寿命は

古いエアコンでは故障して点検にきてもらったら部品がなくて修理できないと診断されるケースがあります。

現在主流のインバーター制御のエアコンでは室外機内部にある制御基板(インバーター基板)の不具合が一番多い故障ですね。

メーカー補修部品の在庫があれば修理は可能なのですが、ルームエアコンでは製造から10年程度でほぼなくなります。

長く使用することを想定していないからです。
近年では室内機に”設計寿命10年”と表示されてますね。

メーカーは長期の使用で事故などが発生することを警戒、責任の回避策を講じ、更なる利益につなげるのをビジネススタイルとしているようです。
長く愛用するのは望まれていないんです。(お寒い話でございます😅)

これは故障した室外機の制御基板です。
室外機内部の電気部品
十数年経過していると思います。

近づいてみると
エアコン制御基板部品の劣化
パーツが劣化してますね。

でもこの部品が故障の原因ではなく別のところでした。

目に見える劣化とは別に見えないところでも徐々に傷んできます。

たまたま運よく基板の在庫があってこちらのエアコンは修理できましたが。

基板には
室外機制御基板
このようにたくさんの部品が付いています。
(各パーツが大きいので古い世代の基板です)

メーカーの補修部品は基板まるごとアッセンブリー(組品)になっていて個々のパーツは部品設定がなく入手できません。

たとえこの中から故障部品を特定できて汎用パーツがあり交換したとしても、また別の部品が劣化故障なんてことになるでしょう。

またそのような修理はメーカーから改造とみなされる可能性がありおこないません。
技術があればなんでもやっていいというわけではないんですね。

ヘタなことして発火でもしたらおしまい😱
エアコンは電流量が多いので危険です。

いずれにしてもメーカーは10年以上のものはどうなっても知りませんよと宣言しているので、それを超えて故障したら寿命と判断したほうがよいでしょう。

それでももう少し使いたいという方はメーカーへ部品在庫を調べますのでご連絡いただければと思います。

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2020年2月13日 (木)

室外機の排水

室外機をマンション通路に置くため取り寄せた部品。
取り寄せたエアコン室外機の排水用部品
何に使うかというと室外機から出る排水を処理するため。

左の黒い二つはゴムキャップ。
右の白いのは排水ホースを接続するための部品。

キャップは機種によって不要な場合もあります。

取り付けた状態
室外機の排水用部品を取り付けた
このようになります。

少し拡大しますね。
室外機排水部品
右にはキャップを付けてあります。

このようにホースを接続して排水溝まで導きます。

通路に置いた室外機はこれを付けないと周囲を濡らして近所から苦情が出たりすることもありますからね。

これらの部品、新品のエアコンには付属部品として外された状態で同梱されているんですよ。
ただし必要がない場合は取り付けないほうが無難です。

今回のエアコンは移設で再使用ですが部品は保管されていませんでした。
どうやら買ったときの取り付け工事業者が持ち帰ってしまったようです。
使用しない場合はお客さんに渡して保管してもらうのが基本ですが・・・

また引っ越しで移設したエアコンではこの部品を紛失していることが多く、室外機の排水が垂れ流しになっているお宅も多く見かけます。
工事した人はわかっていて手間を省くためお客さんに説明しないこともあるのでご注意。

エアコンは機能面にも配慮し問題がないように取り付ける必要があります。

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2020年2月12日 (水)

標準取り外し工事。ですが・・・

久しぶりにこれぞ標準工事といえるエアコン取り外しを行いました。(川崎市内)
ご依頼いただきありがとうございます。

なおエアコンは量販店で1~2年前に購入、取り付けをしてもらったそうです。

まあ、ブログに載せるくらいですので工事は標準でも何かしらあるわけですが。

室内
これから取り外すエアコン室内機側
えー・・・パイプが・・・

はい、のっけからきましたよぉ😅

素人さんとかわりない仕上がりですね。
便利屋さんに付けてもらったといっても納得するレベルです。

室外機はこちら
取り外す室外機
テープの巻きはもちろん上下逆。

まずは動作確認をして不具合がないか調べます。

コンセントを見ると
エアコンのアースが接続されていない
アースが接続されてません。

て・ぬ・き😆
”第一種テヌキ工事士”の資格をお持ちの方の施工でしょうか。

動作確認前に絶縁抵抗測定で機器の漏電は無いことを確認済みなのでそのまま作業を続けます。

室外機のカバーを開けると
室外機のカバーを開けて
電線が2心(2本線)ですね。

じつはこれ冷房専用機、クーラーです。

いまでは珍しく、インバーターではありません。
室内側のリレーで室外機のON、OFFをしているので故障が少ないんですよ。

冷房専用といっても除湿も原理は同じなのでできます。

30年以上前はエアコンの暖房は使い物にならなかったので冷房専用機が半数以上を占めていました。

パイプ類の取り外しも終わって今度は室内機の端子台
エアコン室内機の端子台
電線のバンドがこれでは役に立ってません。

ケーブルのシース(灰色の外皮)をむき過ぎてますね。

端子とバンドが近くて多少難しさはありますがこの程度はきちんとできてあたりまえと思いますが。
細かな調整が苦手なのかもしれません。

据付板を外しますが、
室内機の据付板を取り外す
少し壁から浮いてますね。

ちょっと拡大
室内機固定ボルト部分を拡大
固定ボルト部分は密着しているのに周囲の穴は浮いているように見えます。

これねー、わかってないんですよ。

しかもナットに金属ワッシャーを入れていないのでかなりくい込んでますね。

据付板を外すと
ボルトに付けたままの化粧用プラワッシャー
化粧用のプラワッシャーが付いたまま。

ナットで締め付けられて変形しています。
割れてしまうことも多いんですよ。

勘違いしているようでプラワッシャーを付けたまま据付板を付けてしまう業者がこれまた多い。

多分、仕事を教えた親方が同じことをやっているのを見てそれでいいと思っているのでしょう。

取り外し後の室内
エアコンの取り外し完了、室内側
穴のフタやボルト部分の化粧ナットはお客さんがお持ちでしたのでそれを付けました。

室外側
エアコン取り外し後、室外側
室外機の前に置いてあるのはパイプ、電線です。

ということで工事は完了しました。

いやはや今回もいろいろと見てしまいました。
取り外し工事に行くと唖然とさせられることが多いですね。

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2020年2月11日 (火)

これはなんでしょう?

これ、
これは何?
何に見えますかねぇ。

拡大すると
足がいっぱい
何かの虫のように足がいっぱいあります。

ゴミのようにも見えるし、たいして役に立ちそうにない感じがします。

でも当店の作業車にはこれをわざわざ積んであるんですよ。

しかもちゃんと買ったものです。(あたりまえ😆)

エアコン工事業者でも使い道を知らなかったり使ったことがない人もいることでしょう。

これの名前は”自在ブッシング”または”自在ブッシュ”などといいます。

使い道はというとエアコンでは
アルミの穴に付けた自在ブッシング
一つの例としてこんなところで使います。

見えにくいので拡大
アルミの穴に付けた自在ブッシング、拡大
アルミに開いた穴の縁に付けました。

これでなんとなくわかったと思います。

金属板の穴に電線などを通す場合、切れないように保護する必要があります。
そこで使用します。

漏電やショートを防止するためですね。

エアコンのパイプを通すとこんな感じ
アルミ板の穴にブッシングを取り付けパイプを通したところ

拡大します。
拡大画像
これなら切り口で電線やパイプに傷がつかず安全です。

もちろんこのあとパテで埋めます。

金属の分電盤やボックスなどの穴にも使われていますね。

板厚に合わせて太さも何種類か売られています。

ぱっと見は何の役にも立たないような印象を受けますがなくてはならない重要な部材です。

こういった建物からの電気的絶縁も電気工事士であれば自ら考え施工しなければなりません。

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2020年2月10日 (月)

絶縁の測定には・・・

”漏電”はご存知ですか?

ショート、接触不良などと並びわりと有名ですね。

絶縁抵抗が下がって電気が大地へ漏れる、これが漏電。
電線などの絶縁材が破れるなどして起きます。

そもそも漏電した場合、地球が電気を吸い取っているのではなくて、”接地方式”といっていろいろな理由から大地に電気が流れるようにあらかじめ電路が作ってあるんです。

その大地までの回路が人(感電事故)であったり建物(火災事故)であったりすると大変です。

そこでエアコン、冷蔵庫、洗濯機などはアース線をつないで事故に至らないようにしているんですよ。
またアースがつながっていることで漏電の際には漏電遮断器の検知能力も上がります。

ではエアコンの漏電に対しどんな測定器で絶縁抵抗計測を行うのが良いのか考えてみます。

電気設備技術基準の経済産業省令第5条【電路の絶縁】を内線規程(誰でも?わかるように訳したもの)では対地電圧150V以下(普通の一般家庭)の電路は0.1MΩ以上の絶縁抵抗があればよいとされています。

この絶縁抵抗を直接測定するものがこれ
使用している絶縁抵抗計
”絶縁抵抗計”です。

この絶縁抵抗計は状況に応じて125V、250V、500Vの直流電圧をかけて抵抗値を測定します。

これでエアコンを測定していままで何件か絶縁不良を発見したことがあります。
犬に電線をかじられて穴が開き絶縁抵抗が低下しているものもありました。

この絶縁抵抗計で測定するにはいちいち電気を止めなければなりません。
エアコンではコンセントを抜いたりブレーカーを切ればいいのですが。

どうしても電気を切れない事情があれば通電したまま電流計測する方法もあるんですよ。

その場合、内線規程には漏れ電流が1mA以下であればOKとなっています。

一般家庭の対地電圧は100Vなのでそれを1mA(0.001A)で割ると100000Ω=0.1MΩで合点がいきますね。

この漏れ(漏洩)電流の測定はどうやっておこなうのかというと・・・

こんな測定器具を使います。
2種類のクランプメーター
クランプメーターといいます。

これで交流電流が測れます。(直流は測れません)

画像下のものは最小分解能が10mAで1mAなんてこまかなものは測れないので使えません。

一方上のものは分解能が0.01mAとかなりこまかく余裕で測れます。

本体にも
クランプメーター本体に書かれたLEAKAGE CURRENT TESTERの文字
LEAKAGE CURRENT TESTER(漏れ電流計)と書かれています。

これの使い方は輪の部分を開き電線を入れて閉じれば(クランプすれば)測れます。
簡単ですね。

実験用電源から交流2Vを出力して抵抗に流れる電流を測定します。
交流2Vで抵抗に流れる電流をクランプメーターで測定

電流値は
クランプメーターの数値は10.46mA
10.46mAです。

電線を流れる電流で発生した磁界により輪(鉄製)を通る磁束が変化しそれを内部のコイルで計測しています。

クランプメーターはもう一つの使い方があります。
往き還りの電線をクランプ
このように往き還りの電線をクランプします。

そうすると両方の電線から出ている磁界が打ち消し合うので
クランプメーターの数値は0.00mA
0.00mAになりました。

「それがどうしたの?」なんとなくそんな声が聞こえますが・・・

この測定では往き還りの電流が同じため相殺されて0になってますが、このクランプ部より抵抗側で漏電があった場合還りの電流量が往きより少なくなります。
そうなると磁界のバランスが崩れて往きのほうが強くなり輪の磁束が変化しメーターに0ではない電流値が表示されます。

その表示された電流値(往きと還りの差)が漏電している電流量です。

この原理は皆さんのお宅にある漏電遮断器でも使われていますね。

ではクランプメーターがきちんと正しい数値を示すか試してみましょう。
交流電源2Vに10kΩの抵抗を2個直列につないだ
交流電源2Vに10kΩの抵抗を2個直列につなぎました。

合成抵抗は足し算で20kΩですね。
ということは2V÷20kΩで0.1mAであればOKです。

測定値は
クランプメーターの数値は0.10mA
0.10mAでピッタリです。

100Vのエアコンであれば電源コードをクランプすれば漏電電流を測定することが簡単にできます。
200Vは接地線も入っているので測れませんが。

絶縁抵抗計など使用しなくても簡単に測れて便利ですね。

でも残念ながらそこには落とし穴が・・・

手抜きが多いといわれるエアコン工事。(実際そうですが)
その中でもわざとアースを接続しない業者もいますね。

そんなとき絶縁が破れ室外機の外板やパイプ類に電圧がかかっていたとしてもアースがなくて漏電(実際に電気が大地に漏れる)に至らないケースがあるんです。

これでは漏れ電流が流れないためクランプメーターで計測してもわかりません。
漏電遮断器も作動しません。
人が触って感電したりしないと判明しないことになります。

これは致命的な問題ですね。

こんな場合でも絶縁抵抗計を使って計測すればわかるんですがねぇ。

なのでこのクランプメーターはほとんど使いません。
最近のエアコンでは点検時に電流測定することもほぼありませんので。

内線規程にも漏れ電流計(クランプメーターなど)を使うのは”測定電路を停電できない場合”となっているのでやはり基本は絶縁抵抗計ですね。

当店では絶縁抵抗計はエアコンを取り外し前、取り付け後、点検時、修理後とやたら使用頻度が高い計測器です。

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2020年2月 9日 (日)

室内のドレンホースは断熱が必要

マンションなどでは配管用の穴が室内機と少し離れたところに開けられていることがよくあります。

今回は
エアコン、室内施工途中
穴が下の方にあってパイプが長く露出します。

上の画像は冷媒管(フロンガスの流れる管)を屋外側から入れたところで、これからパイプを施工しようとしているところです。

まずは冷媒管を接続しました。
室内機に冷媒管を接続
エアコンが再使用品で断熱材がペッタンコ。
補強の断熱材を付けました。

左にあるのがドレン管。
冷房や除湿時に室内機から出る水を排水するためのホースです。

冷媒管を断熱して
冷媒管接続部を断熱

ドレン管の周囲の白い部分は断熱材です。

配管作業を続けます。
室内のドレン管は断熱付き
ドレン管を延長しますが、これも断熱付きドレンホースです。

ここに屋外用のドレンホースを使って断熱も被せていない施工をよく目にしますが、排水は冷たい水なので断熱材が被っていないと結露して水滴が付き滴下したりカビが生えたりしてしまうんですよ。

配管穴の方は
配管穴の屋外側に出るところまで断熱付きドレンホースで
屋外側に出るまで断熱ドレンホースで施工します。

そうしないと穴の中でも結露でびっしょりになります。

ついでにマンションでの”エアコン工事あるある”をひとつ・・・

よく穴の中でドレン逆勾配というのがあります。
排水管は流れる方向へ下り勾配を付けて水溜りの無いように施工するのが基本です。
ところが見える部分は勾配がとってあるのに穴の中で逆勾配という”片手落ち”が本当に多いんですよ。

施工する人がそこまで気にしていないためで、室内機から出る”ポコポコ音(ポンポン音)”の一番の原因となっています。
それでもって「これを付ければ音が止まりますよぉ」なんて逆止弁(ポコポコ音防止弁)なんかを売りつけられたりしたら・・・😆こわいこわい

施工が終わって試運転チェック中
エアコンの施工が終わって試運転中
パイプはテープ巻きでこのようになりました。

ドレン管は勾配、そして室内を通る部分は断熱が大切です。

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2020年2月 5日 (水)

公営住宅で専用回路増設

とある公営住宅でエアコンの取り付け工事をしました。

いままで付いていたエアコンが故障したため入れ替えです。

しかしエアコン専用コンセントがないので回路の増設工事をします。

せっかく工事しても居住者が退去時は撤去し原状回復だそうですよ。

人が入れ替わるたびに増設と撤去が繰り返されるわけですね。
なんともまぁ・・・

工事が終わって分電盤の中
分電盤の中
ケーブル3心を使い赤色の線をアース線として緑色の表示を付けておきました。

左の1回路だけで他の電灯やコンセントすべての電気を賄っているんですね。(右のブレーカーは使われてません)
う~ん・・・

いままで電力会社との契約が20Aだと思うのでこれを機に30Aに上げたほうがいいですね。

終わって分電盤のカバーをつけます。
工事が終わって分電盤のカバーをつけた

「あの左の白いのはなんだろう?」と思われた方、
それはただの接続器でなんの機能もありません。

まだ多くのお宅ではこの部分に電力会社の電流制限器(リミッター)などが契約容量に応じて付いていると思います。

屋外にある電力計をスマートメーターというものに取り替えると電流制限器が取り外され代わりにこの接続器が付けられます。

「ブレーカーが落ちなくなるの?」
いいえ、その機能がメーター側に付いているんです。

「え?落ちたらどうすんの?」
通常は自動で復帰ます。
短時間に連続して何回も落ちると電力会社へ連絡しないとだめですが。

それに契約アンペアの変更も連絡するだけでOK。条件にもよりますが作業員は来ません。
結構便利ですね。

なお電力会社側で電気を止めることも簡単にできるので料金未納にはご注意。
(そうそう止められることはないと思いますが)

スマートメーターは電力会社側から遠隔でいろいろ操作できるんですよ。

おっとまた話がズレました。

コンセント
新たに設置したアースターミナル付きのコンセント
アースターミナル付きです。

取り付けたのは15/20A兼用。
15A用でもよかったのですが20A兼用のほうがしっかりしてますので。

途中に間仕切りのふすまがあったので
間仕切りのふすまで線が傷まないように板を取り付け
ケーブルが傷まないように床まで板を取り付けて保護。

開閉のたびにパッタンパッタンされたらケーブルでも持ちませんからね。

公営住宅では壁に穴を開けるわけにはいきませんし。

各測定や極性確認をして電気工事は終了しました。

今回の電気工事で使用した測定器は絶縁抵抗計、接地抵抗計、回路計、検電器、放射温度計です。

線をつないでブレーカーON!ハイサイナラ~ということはしません。

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2020年2月 2日 (日)

室外機と室外機は1セット?

取り外した室外機を知り合いにあげたいとの相談をいただきました。

先方の室外機が調子悪いようでそれを交換しようとお考えのようです。

はたしてそれは可能なのでしょうか。

昔、日本が経済発展を遂げ、まだ周辺のアジア諸国が遅れをとっていた頃、処分されたエアコン(クーラー)を他の国で再使用していることをよく聞きました。

それも寄せ集めなので室内機と室外機が別のメーカーなどとかなりアバウトだったようです。

昔のエアコンはそれが可能だったということですね。

なぜそんなことができたかというと制御の仕方に理由があります。

まずはこれをご覧ください。
一定速機の室外機電気配線
これは昔よく使用された室外機電気配線を図にしたものです。
各社だいたいこんな感じでしたね。

ケーブルは4心(4線)のもので室内機と接続されています。

コンプレッサー、ファン、四方切替弁(冷暖房切替弁)へ1線ずつ計3本で配線され戻りは共用1線で賄っています。

この方式は室内機のリレーで各機器をON・OFFし電源電圧をそのまま印加するため室外機の構造が単純で、室内機が他のメーカーであっても方式が同じであれば運転できました。

ただし室内機と室外機の冷暖房能力がちがうとバランスを保つことはできません。
また電気容量も考える必要があります。

それさえクリアできればなんとかなったわけです。

しかし現在はどうでしょう。

よく修理などで室外機に付いている基板をお客さんに見せると
「へぇー、こんなふうになってるんだー」
と電子制御基板が搭載されていることに驚かれます。

これ、
エアコンの制御基板に搭載されているマイコン
エアコンの制御基板に搭載されたマイコンです。

室内機と室外機の両方の基板にマイコンがついて
室内機と室外機がシリアル通信
互いにシリアル通信しています。

指令を出したり、状況を伝えたりといろんなことをやりとりしているわけです。

ただし、この信号は機種ごとに異なります。

機種がちがうと・・・
例えば日本語を知らない異国の人にいくら話しかけても通じません。
またその逆も通じません。

それと同じで通信が成り立ちません。

もしかしたら指令とはまったく違う動きをするかもしれませんね。
実際にはシリアル信号エラーなどで全く動かないのが普通です。

これでは使えません。

それならコンプレッサー、ファンなどの機器に基板を通さず直接電気を投入したら動くんじゃないの?・・・

残念ながらそれもムリ。

シリアルでやりとりするようなエアコンではコンプレッサーやファンはインバーター制御されていて100Vや200Vを直接印加することはできません。

四方切替弁にしても現在では省エネのため起動時に数秒DCで電圧をかけ冷暖房を切り替えるタイプもあるのでこれもだめ。

冷媒の流量制御も電子制御でお手上げ。

単なるリレーのON、OFF制御じゃないんですねぇ。

ということで省エネ性能を追求しマイコン制御が全盛の現在では室内機と室外機の組み合わせを別のものにすることはできません。

同じシリーズでも冷暖房能力が異なっていてはいけません。

室内機または室外機を取り替える必要がある場合は全く同じ機種でなければならないのです。

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