エアコンのコンプレッサー(4)
先日からコンプレッサーについて触れてみましたが、今回で一旦やめにしようと思います。
中途半端ですがあまり深くならないうちにやめないと・・・😅
エアコンはヒートポンプサイクルのバランスを保ちながら冷暖房をしています。
しかしそのバランスが崩れると能力が出ないばかりでなく、コンプレッサーを壊してしまう原因にもなります。
そこで出てくるのが保護装置
これはコンプレッサーの上部に付けてあるサーミスタ
コンプレッサーの温度を検知します。
正常に運転しているときは高くて100℃位(コンプレッサーや環境による)でしょうか。
とにかく熱くて触れません。
ではガスが不足したりしてシステム全体の圧力が下がってくるとどうでしょう。
圧縮の圧力も下がるので温度が下がっていく・・・
とはいかないんですよ。
逆に温度がさらに高くなってしまうんです。
理由は・・・省きます。
以前の画像も含めてコンプレッサーが裸の状態になってますが、本当は周りに隙間なく遮音材がきっちり巻かれています。
なので余計に放熱できず温度上昇しやすい。
ひどいと遮音材の内側が焦げてることもありますからね。
コンプレッサーも焼けてしまいます。
そこで保護装置というものがあります。
ほかにコンプレッサーに内蔵されているものではインターナルサーモというのもあります。
現在のエアコンは画像のサーミスタなどで検知して停止し異常発生を室内機に表示して知らせるというものが主流で、インターナルサーモが付いていたとしてもそれが作動することは稀かもしれません。
このインターナルサーモはモーター巻き線付近にあって高温になると遮断しコンプレッサーを止め、冷めると復帰するようになっています。
ちょっと脱線しますが・・・
インターナルサーモが一度作動するとなかなか復帰しないんですよ。
コンプレッサーは鉄の塊みたいなもので、一旦熱くなるとなかなか冷めません。
業務用エアコンでは復帰させるため水をかけたり、ウチワでコンプレッサーを何十分もあおぎ続けるなんてことをしてました。
こうしないと何時間も待つことになりますから。
「カチンッ」(音が聞こえます)おっ復帰した!とようやく点検できるなんてかんじ。
動かないとどこが悪いのかわかりませんしね。
(ただしまた作動するので短時間で点検)
その他にも保護装置はありますがきりがないのでこのへんで。
なおエアコンが異常を検知して止まった場合、「電源入れ直せばまたしばらく動くから・・・」と何度も繰り返しているとその内容によってはコンプレッサーにダメージを与えるのでやめましょう。
どうでしたでしょうか?
4回に分けて書きましたが取り留めのない内容になってしまいました。
エアコンの根幹をなす部品であるということが伝われば幸いですが・・・
http://kato-aircon.com/
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