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2020年1月29日 (水)

やっぱり。室内機熱交換器ガス漏れ

エアコンの暖房が出ないとの依頼をいただき点検に伺いました😊(川崎市高津区)

エアコンはリサイクルショップで購入し取り付けてもらったとのこと。
製造から約7年経過したシャープ製スタンダードタイプ6畳用。

とりあえず症状を見てから圧力測定。

停止時でまだ1MPa近く圧力がありますが、この圧力だけではガスの量はわかりません。

運転します。

圧力計の針の動きで膨張弁に異常がないことを確認してガス不足(ガス漏れ)と判定。

続けてリークディテクタ(ガス漏れ検知器)を使い漏れ箇所を探します。

室内機の周囲がやたらと漏れ反応がでます。
しかし場所の特定まではできませんでした。

パイプの接続部も若干のリーク痕がありここもあやしい。

そこで今回はお客さんへ3つの選択肢を提示しました。

一つ目は室内機熱交換器のガス漏れの可能性が高く、その場合エアコン本体よりも高い修理費なのでこれを機に買い替える。

二つ目は若干のガスの費用はかかるがより正確な確認のため補充して再度検知器で検査。

三つ目はそれなりの費用はかかるがとりあえずパイプの接続部を全部直してからガスを規定量入れて様子を見る。(これはある種の賭け)

検討していただいた結果、二つ目のガスを補充し検知器で再度検査となりました。

室外機
ルームエアコン室外機のガスを入れるポート
このサービスポートからガスを入れます。

ここでリークディテクタの検知能力を引き出すための作業をしました。(作業内容は省略)

ガス入れ
漏れ検査用にガスを計量して注入
どれくらい入ったか計量しながら行います。

注入が終わったら検知器であたります。

まずは接続部
パイプの接続部をリークディテクタで検査
う~ん、反応が出ませんね。

念入りに検査しているといきなり”ピピピピピ・・・”と反応が出ました。

おっ、接続部漏れか?

今度は室内機を調べます。
室内機をリークディテクタで検査
すると接続部より強力に漏れ反応。

やっぱり室内機でした。(ガックリ⤵)

どうやら接続部の反応は室内機から出たものを吸い込んだためのようです。
なんたってこのリークディテクタは年間3gの漏れを検知する能力がありますからね。
(このエアコンのガス封入量は800g程度)

エアコンのガス漏れ量は一定ではなく速くなったり遅くなったり一時止まったりと、これが厄介なんです🤔

これでわからなかったら次の手を考えてましたがそれは使わずに済みました。

近年、ルームエアコンのガス漏れ点検をして一番多いのが今回のような室内機の熱交換器からの漏れ。

スタンダードタイプのエアコンでは熱交換器を交換、ガス入れを行うとエアコン本体と同等かそれ以上の金額になります。

それならエアコン買い替えですね。

こちらが片づけをしている最中にお客さんは新しいエアコンをネットで注文されていました。
次回は工事に伺います。

― ルームエアコンの設計寿命は10年 ―

ものにもよりますが10年近く使用したのであれば高額修理はお勧めしません。

あと数年もすれば別のところが故障すると思いますし、その時メーカーに補修部品がなければ確実に廃棄となります。

そのため少額で済むならともかく、高額修理の場合買い替えるのがベターです。

なお工事に多額の費用がかかるような複雑な施工の場合やエアコン本体が高額の場合、やむをえず修理ということもあります。

メーカーの補修部品の保有期間は製造打ち切り後だいたい10年。
毎年のようにモデルチェンジするため製造から10年と思った方がよいでしょう。

どの道を選ぶかよ~く比較検討して損のないようにしてくださいね。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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