天吊り室外機取り外し
お引越しに伴いエアコンの取り外しを行いました。(横浜市保土ヶ谷区)
パイプの曲げR(アール)が大きいなと思ったらその部分に銅管のジョイントがあるためでした。
われわれ業者はこれを”天吊り”と呼んでますが、本来は”公団吊り”とかいうんですよね。
もともとは公団が始めた設置方法だからだと思います。
なので天井部に4か所ボルトの受け(インサート)があるのですが50cm×50cmと寸法が決まっています。(たまにおかしなところもありますが)
お供え物でしょうか?😅
冗談はさておき、これは鳥が運んだもの。
外したカバーには木の実が入ってました。
狭い空間なので小鳥ですね。
可哀想ですがしかたありません撤去させていただきます。
これもいろいろ方法や考え方がありますが、わたしが行うのは大気を混入させず、残留ガス量(抜けるガス)も最小限にするやり方。
配管類、室内機の取り外しが終わって残るは室外機。
これを取り外します。
昔は脚立に乗って肩に担いで下ろしたりもしましたが、もうそんなサーカスみたいな超ガテンで危険な仕事はしませんよ。
ちょっと器具のセットに手間はかかりますが一番安全な方法です。
板が付いてますが、この器具ちょっと設計に難があってこれを付けないと吊り金具が斜めになりベルトがあたって昇降の抵抗になるのでそれを防ぐため。
改良してほしいなと思ってましたがどうやら器具の製造自体をやめてしまったようです。
あんまり売れなかったんでしょうね。
エアコン屋は力業で仕事する人が多いので・・・3K😁
天井のインサートにさしたボルトは
シリコンシーラントを塗布してあったのでサビはなし。
以前設置したときにサビ止めに塗っておきました。
インサートには初め化粧用にステンレスのボルトがさしてあるのですが、これをそのまま使うと天吊り用の金具との接触部などにサビが発生しやすくなります。
そのため当店は鉄のボルトナットを用意して取り付けているんですよ。
また天井に埋め込まれているインサートも鉄であることがほとんどなのでそれに合わせることも肝心。
そのほかインサートが10mm(ミリネジ)で化粧にさしてあるボルトが3/8インチ(インチネジ)ということもざらにあるためインサート側に合ったボルトを選定します。
3/8インチのほうが細いのでスルスルっと入っちゃうんですよ。でも実際はネジのピッチもあってませんから。
この化粧用のプラワッシャーとボルトナットは設置したときにお客さんに手渡し保存してもらっていたものです。
久しぶりの天吊り工事でした。
近年、室外機の天吊りは減っていますね。
バルコニーが広く使えるメリットはありますが、カーテンを開けると窓から思いっきり室外機がぶら下がっているのが見えて眺望が台無しになったり、背の高い方は頭をぶつけたりしますので。
でも消防法の関係で天吊りせざるを得ない建物もあります。
http://kato-aircon.com/
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