専用回路引き直し
先日こちらにアップした点検の修理というかエアコン専用回路の引き直しです。
(横浜市港北区)
まずは不要となるコンセントを外します。
このコンセントは金属ボックスが壁内に入っていて配線も金属管に収められています。
今回、これら金属に電線の被覆が破れ漏電していたので別のところへ新しくコンセントを設置します。
これってもしかして・・・
やっぱり
なんとアース線はボックスにねじ止め接続してあったのではなく穴にさしてあっただけ。
このコンセントを付けたのはエアコン工事人で間違いないでしょう。
元から付いていたコンセントとエアコンのプラグの形状が合わないので交換したのだと思います。
これぞ”エアコン屋”の電気工事モドキ。
こういう工事してれば作業も速いわけです。
アースを甘く見てますね。
ノイズ防止とか静電気を逃がす程度に考えているのかもしれません。
コンセント交換の際に無理に電線を引いたり、押し込んで漏電させたことも大いに考えられますねぇ。
もし当時、きちんと絶縁抵抗、電圧など測定していれば気付いたかもしれません。
しかし絶縁抵抗計を扱ったことすらないエアコン工事人が多いので・・・
続けて作業します。
壁の内部を確認したら新しくコンセントを取り付ける位置に開口、通線します。
エアコンの横にしました。
電線はアース線を含め3心(3本線)を使用。
ここは間仕切り壁なので断熱材等は入っていません。
そのためボックスを入れなくても挟み込み金具で簡易に取り付ける方法もあり、多くの電気屋さんはそうすると思いますがわたしはそういうの好きじゃないんですよね。
どうもあの挟み込み金具で付けるのは手抜き感があります。
今回付けたような電気の樹脂製ボックスというのは大概、自己消化性なのでいざというときにはあった方が安全です。
配線が終わったら先に分電盤のほうを施工します。
本当はコンセントを仕上げてから分電盤という流れが基本ですが工事上の都合により逆にします。
この記号のような表示、意味がわからないかもしれませんが簡単に言うと100/200V兼用、20Aです。
既設の古いブレーカーは長期使用されくたびれた感じなのでこれを機に交換としました。
ブレーカーって新品はONになっているので必ずOFFにしてから接続します。
それと分電盤にたくさんのアース線が通っていたのでエアコン用もそこへ圧着接続。
こちらの壁は界壁ではないので耐火プレートでなくても問題ないと思いますがいままで金属ボックスだったので念のため。
不具合のあった撤去したコンセントはカバープレートに交換しました。
絶縁抵抗測定等が終わったらブレーカーON。
これがエアコンに印加される電圧です。(無負荷時)
先日の点検時(異常時)とは変わって対地電圧が両方とも100V(公称)となりアースがつながっていることがわかります。
これで漏電問題が解決。
エアコン工事は電気工事に分類されるのに電気工事未経験の者がエアコン屋を勝手に開業するのでこういう事故が発生します。
例えるなら車を運転して自動車免許を取りに行くみたいな感じですかねぇ。開業してから電気工事士の資格取得する者が後を絶ちません。
ヘタすると資格ありません。
以前ネットを見ていたら「エアコンこの道十数年。このたび第二種電気工事士を取得しました!私にお任せください!」なんておもしろい宣伝広告が出てました。
自分で何を言ってるかわかってないんですね😁
http://kato-aircon.com/
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