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2019年10月 7日 (月)

左配管テープ巻き仕上げ

エアコンの工事では室内機からパイプが出る方向により施工方法に名前が付いています。

一番基本になるのは”右後ろ”配管。一戸建てなどでパイプを室内機背面から出す場合に多く行われます。
そもそもエアコンがそのように設計されているので施工しやすく、問題も起こりにくい方法です。

そのほかに、”左後ろ”、”右”、”右下”、”左”、”左下”などもでき状況に応じて行います。
(呼び方に右出しとか左出しなどと”出し”を付ける場合もあります。)

そして今回は”左配管”で室内に露出するパイプはテープ巻き仕上げです。

建物は横浜市鶴見区にあるマンションの一室。

まずは室内機の据付板を設置
室内機用の据付板を設置
こちらでは壁にエアコン用の補強板が入っていませんが、壁を支えている木の下地があったのでそこをメインに長いねじで強固に固定。

ボードアンカーも併用します。

左下に見えるのが配管用の穴。ここへ室内機から出たパイプを本体左側面から出すので”左配管”といいます。

室内機に電線をつないだり、その他の処理が終わったら据付板に掛けて
室内機を掛けて
本体下部を壁から浮かして配管などをつなぐ準備をします。

なにやらたくさんパイプや電線がありますが、これらがうまく収まるように処理しなければなりません。

左配管は施工性が悪く手間がかかるので室内機を下に置いたままパイプを接続する工事人も多くいますが、それだと仕上がりがイマイチになりやすい。
やむをえない場合を除いて室内機を掛けてから接続加工するのが一番です。

冷媒管(銅管)を接続したら防湿テープを巻いて
本体裏になる銅管に防湿テープ巻き
結露を防ぎます。

本体の裏を通る銅管は冷房や除湿時に結露しやすいため防湿テープでそれを防ぎます。

いきなりこのテープを巻いているわけではなく、断熱材の上にビニルテープで仮固定、コーテープで補強、そして防湿テープというように何層にもなっているんですよ。
そうしないと断熱材が縮んで隙間ができたりして結露しやすくなります。

ドレン管、電線等の処理も終わったら本体裏に収めて浮かしていた室内機を壁面に付けます。
パイプ類を本体裏に収めて室内機を固定したところ
この時注意することは、電線類が本体下部のツメなどに挟まらないようにすること。

そして本体裏の結露水が流れるところに上がり込まないようにすること。

さらに電源コードにパイプなどで過度な圧力が加わらないようにすることなどがあります。

ただ単に入れてポンではいけないんですよね。
駆け出しのころは何も気付かずに気楽にやっていたことも、だんだんと知識が増えるにつれ逆に難しく面倒に感じることも多くなります。😅

グリルや側面のカバーを付けてほぼ完了
室内機、左配管ほぼ完了
アース線も接続しました。

このあと屋外側の配管もあるので穴はまだ塞いてません。

左配管は手間がかかりますが銅管の接続が本体の裏になるのでパイプの見える部分の仕上がりは右配管よりもよくなります。

まあそうはいってもパイプの取り出し方向は建物によるところで自由に選べるわけではありませんけど・・・

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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