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2019年10月20日 (日)

室外電源機の設置(2)

前回に引き続き室外電源機の設置です。
(横浜市西区)

エアコンに電源をつなぎます。

でもその前にこれを撤去。
19101800
冷暖房の効かなくなった天井埋込型エアコンの室外機。

このエアコンも室外電源機で電源容量が新しく設置したものと同じなので電源はここから延長します。

というのも分電盤(ブレーカー)から室内機または室外機に専用回路を増設するには配線ルートに無理があり費用も高くなるため。

ここから室外機までは約5mほどと近くです。

もしここから延長して室内に専用コンセントを設け普通の室内電源機を付けるとなると無駄が多くなります。
エアコンの電気はそのほとんどを室外機内のコンプレッサーが使用するため、室内のコンセントまでいってそこから室外機へ連絡線で戻ってきては電圧降下が大きくなり使用中に電圧不足で停止する可能性も出てきます。
しかも工事料金が高くなります。

なので今回お客さんに室外電源機をお勧めし購入していただきました。
(当店ではエアコン販売はしておりません)

撤去する室外機の端子台
撤去する室外機の端子台
左の2本線が電源。右の3本線は室内外連絡線。

いまのエアコンと変わりありません。

ただつなぎ方がねぇ
端子台への接続が悪い
電線をそのまま差し込んでねじ止めしてありました。

ブレーカーなどの押しねじ式の端子台であればこれでもいいんですが・・・
これではねじの片方にだけ力がかかるので端子台が傷みます。

それと電線押さえの部分
絶縁物が薄くなって銅線が透けて見える
絶縁物が薄くなって銅線が透けて見えてますね。

もうすぐ漏電しそうです。

電線押さえはケーブルの外皮(シース)の部分でするもので、これは電気工事的にはバツ。

おそらくエアコン工事屋さんが接続したのかな?
昔からエアコン工事人には電気とは畑違いの人がなっているケースがほとんどなので・・・

― 撤去が終わって本題へ入ります。 ―

ボックスや電線管の取り付け
電線管や接続ボックスの取り付け
合成樹脂管で施工しました。

室外機側
室外機への電源は合成樹脂管で施工
室外機まで水平に配管。

管内に水などが溜まらないように所々水抜きの穴を開けてあります。
(下側なので見えません)

接続ボックス
電線を接続するボックス
このボックスは防雨性能があるタイプです。

ここにも水抜き穴を開けました。
雨水は入らないとしても断熱されているわけではないので条件によっては結露することがあるため。

電線はケーブルを使用しました。屋外なので管内でもケーブルが安心です。

電線接続
電線は圧着接続
王道の圧着接続。

歴史もあって安心確実な方法です。

電線をボックス内に収めて
接続した電線をボックス内に収納
接続部分が上向きになるようにしました。

蓋をして
電線接続ボックスの蓋をして
必要なところにコーキングで止水処理。

この部分はこれで完了。

次は室外機への接続。
でも実際は作業の流れ、他との兼ね合い、影響なども考慮するのでこの順番通りではありません。

室外機には
この室外機には電源線、内外連絡線、アース線を接続する
電源線、内外連絡線、アース線の3つがつながります。

今回室内機側ではアースをつなげられないため室外機脇にアース工事しました。

電線類は画像にあるバルブに触れないように施工します。
暖房時に熱の影響を受けるため。

電源線の接続準備
電源線はリングをつくって接続
リング(輪)をつくります。

撤去したエアコンのように真っ直ぐのままでは接触不良のもと。

それとこのようにリングは右巻きでつなぎます。
ねじを右回りで締めるのでそのほうが理にかなっています。左巻きでつなぐと電気工事士試験では減点されます。(試験に落ちるかどうかはわかりません)

接続
室外機の電源線接続
こんな感じ。

念のため電線に余長をとっておきました。

漏電がないか絶縁抵抗計で測定して問題なし。

ブレーカーをONにして電圧測定
室外機での電源電圧測定
203.4V・・・OK

200V丁度じゃないの?
はい、普通は公称の電圧より少し高めになっています。

近隣のお宅を含めて同時に多くの電気を使用したり、このエアコンを使用すると電圧は途中の電線で降下して下がってきます。

はじめから低めの電圧だと電圧不足になるためです。

室外機のカバーを戻して
室外機のカバーをして
施工完了。

エアコンの試運転結果もすべてOK。

角からボックス方向
角からボックス方向の電線管

角から室外機方向
角から室外機方向の電線管
こんな感じになりました。

久しぶりの室外電源機でしたが発売しているメーカーはあまりないようです。

でもダイキンさんにはいろんなシリーズに採用されていて選べますね。

これからもこのような案件で必要となるケースが出てくると思います。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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