室外電源機の設置(1)
今回は横浜市西区にてエアコン”室外電源機”の設置です。
あまりなじみのないタイプなので何のことかわからないかもしれません。
普通のルームエアコンは室内機の周辺に専用コンセントが設置されてそこへプラグを差し込んで使用しますね。
でも室外電源機は室外機に電源を直結するタイプをいいます。
なぜそのような機種を選定したのか・・・のちにわかると思います。
室内機設置場所
この部屋には元々天井埋込型のエアコンが設置されていました。
まだスイッチを入れると動きますが冷暖房が効かなくなっています。
もうこのエアコンの室内機やリモコンはそのまま放置して新たに壁掛け型のものを設置することになりました。
室内機を取り付けるためボードアンカーを打ち込み
壁の中で傘が開いて強度が出ます。
しかし内壁の厚みが結構あって通常のものでは長さ不足。
短いものを無理に使うと壁を破壊して返って危険なので・・・
”423”と書いてあるのはねじ径4mmで板厚23mmまでということです。
(ボードアンカーのメーカーによっては異なるかもしれません)
逆に薄いところへこのような長いアンカーを使っても強度が不足してぐらぐらになります。
短くても長くてもダメなんです。
当店でいつも用意しているのは412(12mmまで)、416(16mmまで)、423(23mmまで)、427(27mmまで)の4種類。
これだけあればほぼ対応可能です。
据付板を取り付けて配管穴を開けました。
据付板中央は壁内の柱にねじを効かせて保持強度を出しています。
室内機の高さは適当ではなく外壁の穴の開く位置を事前に計測して決めました。
この理由も後ほどわかります。
室内機を引っかけたらグリルを外して
新品のエアコンでいきなりグリルを外すところはあまり見ないかもしれませんね。
これはダイキンさんのエアコンなので固定(据付)強度向上ねじなるものを付けるためです。
ねじを付けて
据付説明書には取り付けをお勧めしますと書いてあります。
このねじをとめるかどうかはお客さんと相談するところでしょうが、必ず「付けてください」と言われるので相談するまでもありません。
しかし多くの工事屋さんはこのねじの存在を知らない、もしくは知っていても面倒なので無視してポイ。(いけませんねー)
余った部品を残しておくと指摘されるといけないので持ち帰って捨てちゃうんですよ。
ついでに据付説明書も読まれないように回収してしまう人も多い。(お客さんに渡すように書いてあるんですけどね。)
室内機には電源コードがないのですっきりしています。
屋外側の工事中の画像は撮ってませんでした。😅
パイプは配管化粧カバーで施工
壁に段があるのでちょっと手こずりました。
先ほどの配管穴の高さ決めはこの壁の段になっている部分を避けるためでした。
段のところに開けてしまうと配管化粧カバーの収まりが悪くなったり、場合によっては壁の防水性能が低下すると判断したため。
穴あけは室内だけでなく外壁もしっかり確認する必要があります。
当初室外機の台はブロックだけで考えていたのですが、なんとなくこの場所は周囲より少し低い気がしたのでお客さんとお話ししてプラスチックのベースと2段にしました。
これで豪雨が来ても水没することなく安心です。
パイプは降りてきたところで直接室外機につないではいけません。
地面は必ずと言っていいほど沈みます。そのときパイプに吊られて室外機が傾いたり、荷重がパイプにかかって思わぬところが破損したりします。
将来のメンテナンス性も合わせて考慮し余裕を持った取り回しをしなければなりません。
今回はここまで。
次回はこのエアコンにつなぐ電源工事です。
http://kato-aircon.com/
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