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2019年8月11日 (日)

エアコンの中は○○○○天国!

横浜市にて素人が付けたようでエアコンが冷えないとのことで点検に伺いました。

もらったエアコンを移設してきたとのことで取り付けたのは便利屋さん。
去年設置したときは冷えていたものが暖房時は弱い感じで今年はとうとう冷えなくなってしまったそうです。

問題のモノはこちら
素人工事で効かなくなったエアコン室外機
この時点で本職の施工でないことがわかります。

ドレンホース(排水管)も2本地面に長く転がってますね。このままだとどうなるか・・・基本的なこともなにも知らないのでしょう。

とりあえずバルブのカバーを開けます。
ガス漏れしているバルブ部分
このブログはエアコン技術者の方もご覧いただいているようなのですが、これを見ればガスが漏れているとわかりますね。

停止時のガス圧は
停止時圧力0.15MPa
0.15MPaしか残っていません。

気温からして1.6~1.9MPaはあってもいいはずがこれではほとんど空っぽです。

念のためリークディテクタ(赤外線式ガス漏れ検知器)を使用し先ほどのバルブ接続部を調べたところやっぱり漏れ反応がありました。

この漏れを直してガスを入れれば修理完了するかといえば答えは「No!」

パッと見でこれは室内機を含め全体的に問題が潜んでいると判断しました。

室内機にパイプがつながったまま運ばれてきたそうで、中間にあるジョイントの漏れの可能性は低いと思いますが、つながったまま運ぶ行為が別の問題を起こしかねません。

いったん全部取り外して、取り付けなおしてからガスチャージする手順となります。
ただし他の問題が発覚して高額になると判断した場合は買い替えを検討していただくことも視野に入れなくてはなりません。

まずは絶縁抵抗測定
取り外す前に絶縁抵抗測定
無限大付近で問題なし。

電線を見ると
内外連絡線が1.6mm
1.6mmが使われてます。

指定は2.0mmなのでこれも取り替えです。これは移設する前(新品を購入した約3年前)から使われていたものです。

バルブから銅管を外すと
2分側フレアが傷だらけ
2分管(細管)側は傷だらけでこれでは漏れて当然です。

取り付けた人はフレアツールという銅管を画像のように広げる工具を持っておらず、このフレア部分はそのまま再利用して付けてしまったとのこと。

この部分は再利用できません。締め直しもできません。都度フレアツールで加工し接続するものです。

3分管のほうは
19081130
異物まで付いて傷だらけ。

ここで心配になるのはバルブ側。接続面に傷が付いていたら最悪の場合ここで終了(エアコン買い替え)になります。
バルブ側接続面はどうやら無事
フレアが接する面は多少の傷はありますが大丈夫そうです。

ふと室外機の反対側を見ると
室外機にアースがしてある?
室外機にアースが接続されているようです。

でもここはアース接続端子ではなく外板を固定しているねじですよ。

室内機のコンセントにアース端子がありますが使われていません。そこにはつながずアース棒を打ち込んだのかな?

ざんねーん
アースされていなかった
その先はどこにもつながっていませんでした。

余計なものが室外機についてます。
室外機の排水ホース
地面に置くのにこれを付けてはいけません。

説明は省きます。

途中の銅管を触っていくと・・・

あ、怪しい・・・
銅管のつぶれ、ねじれ
ねじれてつぶれています。

こりゃ銅管も交換ですね。

配管カバーを開けると
穴から屋外用ドレンホースが出ている
穴から屋外用ドレンホースが出てます。

通常は室内用の断熱を被ったホースが出るはずですが・・・

長年エアコンの施工をしている人はわかりますね。この中間ジョイントに巻かれた防湿テープをみれば移設前は左配管されていたと。
ということは室内機のドレンホースが左に接続されたまま設置したことがわかります。

銅管を少し起こすと
ドレン管がつぶれている
ドレンホースはつぶれていました。

屋外用は室内用とちがい柔らかいのでこのようになってしまいます。

そのうち水漏れします。

中間ジョイントは
中間ジョイントにガス漏れなし
ここは外さず移設したそうなのでガス漏れはありません。

室内機を下ろしたら本体の銅管に折れやつぶれがないか調査します。
室内機の銅管を調査
3分管(太管)側にスプリングを差し込んで調べます。

問題なさそうです。安心しました。

白色の室内用ドレンホースが左側(画像奥)から出てます。これは本来右側(画像手前)に差し替えて冷媒管と共に屋外へ出るようにするものです。

室内機据付板の固定は杜撰でそのうち落ちると思いますが、これも付け直せば大丈夫。(撮り忘れました)

内外連絡線も外します。

カバーを開けて
端子台に異物が
あちゃ~😅

こ、これはゴキブリのウ○コ・・・

移設前のお宅が古く取り壊し前に外したそうで、それまでに室内機に住み着いていたようです。

こちらに移設後に小さな赤ちゃんのようなゴキブリが出るようになったということで、卵付きでもらってきてしまったんですね。

室内機の近くの壁にもウ○コがポツリと付いてます。

この時点でお客さんと相談しエアコンの処分が決定しました。

エアコンの室内機は冬でも基板の付近が通電されて暖かいのでゴキブリが住み着きます。中には基板上で感電死しているのもいますので。

エアコンにとどめをさしたのがゴキブリだったとは何とも・・・

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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