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2019年8月16日 (金)

これは手ごわい水漏れ

夏になるとかならず水漏れ修理の依頼が入ります。

今回はこちら(川崎市麻生区)
水漏れを起こしているエアコン室内機
なんだか懐かしいデザイン。

今は亡きサンヨーブランドのエアコンです。

末期のころに出した換気機能付きのタイプ。
「換気・・・そういえばそんなエアコン昔流行ったな~」なんて思う方もいるかもしれませんね。

上下風向ルーバーは軸部分が劣化割れでぶらぶらです。

室内機からは床に置かれたバケツまでヒモが伸びて漏れた水が伝うように工夫してあります。

でもそこから出ている水の量はわずか。
ほとんどは室外に排出されています。

こういった漏れ方が一番難しい。

室内機のカバーを外します。
室内機のカバーを外して水漏れ確認
どうやらドレンパン(熱交換器から落ちてくる水を受ける皿)の左端を伝って出てきているようです。

ドレンパン割れやホコリの影響などが考えられますね。

ドレンパン左側面を覗くと
ドレンパン側面部分
正面にあるメインのドレンパンに本体背面のドレンパンからの水が流れ込む仕組みになっています。

室内機の熱交換器はモノによって背面側まで付いていて、その水が本体のフレームに成形されたドレンパンを流れてここまで出てきます。

雨樋みたいなものと思っていただければ想像しやすいかもしれません。

さらによく見ると
ドレン水路の脇に汚れ
ドレンの水路の脇に黒い汚れがあります。

どうもこの汚れが水を吸い込んで伝った水が漏れているようです。

お客さんから綿棒をいただいてゴシゴシ掃除してみましたが表面をきれいにしてもやっぱり漏れてきます。

やっぱりドレンパン割れかなあ?と思いつつ、確認しやすいようにドレンパンを外そうとしますが熱交換器とフレームに阻まれて取れません。(メンテ性わる~)

(ちなみに現在のエアコンはドレンパンそのものが本体フレームと一体で外せないものが多くなっています。)

室内機を下ろして分解すればもちろん外せますが使用年数的に設計寿命はとっくに過ぎていて費用も考慮すると、そこまでするならエアコンを買い替えたほうが得策です。

熱交換器の固定を外しちょっと無理して持ち上げ隙間をできる限り掃除します。
ドレンパンは割れていない様子。

ちょっと手こずりましたが元に戻して再確認。
水漏れしないか再確認
自然排水が始まるまで運転して様子を見ます。

どうやら漏れはとまったようです。

ふぅ。

エアコンのクリーニング(業者で洗浄)はしていたようで全体的にはそれほど汚れていませんが、こういった部分は普通のエアコンクリーニングではできません。

また、メーカーさんもこうなることを想定して部品同士適正なクリアランスを設けておけば汚れによる水漏れはある程度防げると思いますが・・・

室内機を元通りに戻して
室内機を元通りに戻して
完了としました。

しばらくは様子を見ながら使っていただきます。

お客さんはさっそく入れ替えるエアコンをどれにするか検討されていました。
年数的にそう遠くない時期に動かなくなると思いますので暑さがひと段落したら購入されると良いのではないでしょうか。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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