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2019年7月19日 (金)

エアコン落ちた!(今夏3台目)

某有名量販店で購入、設置された室内機が落ちました。

季節を問わず室内機落下は発生していますが、ここのところいやに多い気がします。
梅雨時で壁の石膏ボードが湿っているからでしょうか・・・

でも当店に修理依頼が来ているのはほんの一部で、実際は購入店にクレームとしてたくさん発生しているのではないかと思います。

伺ってみると
落ちて衣装ケースに載せられた室内機
テーブルの上にさらに衣装ケースが積まれて室内機が載せられていました。

お客さんによると突然落ちたとのこと。

こちらは一戸建てで室内機のパイプが本体背面から壁穴を貫通しているため傾く程度で済んだようです。

(でも後にたいへんなことが発覚します)

室内機の背面を覗くと
室内機はねじ込み式ボードアンカーで留められていた
今回もねじ込み式ボードアンカーの抜けによる落下です。

ご覧の通りアンカーと言ってもこれは太めのねじのようなもの。保持力が弱くその形状から荷重がかかり続けると石膏ボードを破壊して最後は抜け落ちます。

エアコンの室内機はそれなりの重量があり、壁にはその間10年、20年と引き抜き荷重がかかり続けるわけですからね。

何本で留めてたのかな?
上部は2本のみで固定されていた。
あらまぁ肝心の上部は2本のみ。

落ちるわけです。

この状況ならば据付板(室内機を壁に掛けるための金属板)を付け直せば修理は簡単かなと思い工具材料を準備して作業開始。

おや?ここで問題発生。

壁に据付板を当てたところピッタリと付きません。
間に何か挟まっているのかと思いよく見てみると・・・なんと壁が波打っています。

水平器を壁に当ててみると
アンカーのあったところの壁が盛り上がっている
周囲が壁から浮いています。

2本のボードアンカーが打たれていたところを中心に直径20cm程度壁が手前に膨らんでいました。

2本のみで支えられていたため、その部分の石膏ボードが長年(確か取り付けてから8年程度と伺いました)集中して強い力で引っ張られ続け変形してしまったのです。

このまま据付板を無理に付けると室内機が引っ掛からないどころか石膏ボードを破壊することになります。
長期間を経て変形した石膏ボードを短時間で元の状態に戻そうと力を加えると崩壊します。

この時点で修理は断念。

大工さんなどに依頼していただき壁の貼り直しを検討してもらうことになり、室内機を取り外して完了となりました。
おおごとになってしまいました。

今回、落ちた原因はねじ込み式ボードアンカーを使用していることに加え固定本数が少ないことでした。

たとえきちんとしたボードアンカー(金属製カサ式)を使用しても2本では少な過ぎて話になりません。
重量に見合った数で固定して更に室内機中央付近に間柱があるのでそこにも固定が必要です。

設備工事をする者はこうした柱や間柱などの配置をイメージできなくてはいけません。

近年、やたら重くて厚みのあるデザインの室内機が多くなっていますが、機能や省エネ性能が高いとしても壁の変形などを考えるとちょっと・・・
メーカーさんは売ることが一番。建物のことまで考えていませんので選ぶ側で家を守るしかありません。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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