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2019年7月14日 (日)

接地(アース)工事

エアコンの入れ替え工事に伺った際に接地工事を行いました。
(横浜市金沢区へエリア外出張)

一般には接地とは言わずアースと呼ばれています。
エアコンの本体などで漏電したときに安全に電気を大地へと流すために接続します。

まずはエアコンの撤去から開始。
撤去するエアコンの室外機
1999年製なので20年前のものです。

ポンプダウン(室外機にガスを戻す作業)をしようとカバーを外すと、
ポンプダウンのため室外機のカバーを外したところ
出た、手抜き工事士・・・

これです。
電線の押さえになるバンドが使われていない
電線を押さえるバンドを無視しています。

さすが仕事の速い人は違いますね~。とことん抜けるところは抜きます。

ちょっとしたことでも"塵も積もれば山となる"でいろんなところを端折ることで全体の施工時間を縮めているわけです。

電線を外しました。
内外連絡線が細い
やはり細いものを使ってます。

指定の直径2.0mmではなく1.6mm。

まあ、撤去するエアコンなのでそれはいいとして・・・

接地線(アース線)が室外機につながっているのですが
接地線(アース線)が細い
これも細い。1.25スケア(平方mm)

移動して使用する機械器具にはこの線でもいいんですよ。でもエアコンを持って移動しながら使う人はいません。

規程などそっちのけで安い材料を選んで施工しています。

お客さんにお話ししたところ取り替えることになりました。
とは言っても接地極から埋めなおして施工する必要があります。

新しいエアコンの設置が終わって今度は接地工事です。
エアコンの接地工事
穴を掘って接地極を差し込み埋設しました。

作業車に積んであった棒状の接地極と直径1.6mmの接地線を使用。
突然だったので車にあってヨカッタヨカッタ。

このとき、アース棒はハンマーで打ち込んではいけません。
家屋の周囲は設備の配管などが埋まっているので突き破ってしまう恐れがあります。

とりあえず接地極が入ったら抵抗測定
接地抵抗計で測定
接地抵抗計で約90Ω

ルームエアコンは規程によりD種接地工事と呼ばれる工事になります。
こちらのお宅の場合は500Ω以下になっていればOK。

あとは地面を埋め戻して接地線を室外機に接続します。

今回おこなった測定方法では90Ωですが実際はもう少し低い抵抗値になります。
(測定値の90Ωは変圧器側のB種接地との直列合成抵抗のため)

接地抵抗は低いほうが安全と思われがちですが(たしかに低いほうが安全な面もあります)、必要以上に低いと漏電時に大電流が流れて返って危険な場合もあります。
ほどほどですね。

接地工事はホームセンターでアース棒を買ってきて地面にポンポンと打てばいいというわけではなく、抵抗値の他、電線の太さ、配線方法などいろいろな決まりがあります。
そのため電気工事士の資格がなければ施工は禁止されているわけです。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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