排水のため室内機の位置を変更
昨年水漏れ点検に伺ったお宅にこんどはエアコンの入れ替え工事に行きました。
横浜市港北区にある3階建て一軒家の2階部分。
他店施工の水漏れを起こしたエアコンはこちら
前面のグリルは外してあります。
こちらの水漏れは施工方法に問題がありました。
室内機を外すと
これだめですよー。室内機のほぼ中央に配管穴が開けてあります。
室内機の排水ドレン管は右端か左端のどちらかから出るのでそのすぐ後ろに穴を設けなければなりません。
本体裏で横引きすると穴に向かって曲がるところで持ち上がってしまいます。
設置してから数年は問題なく流れてもホコリや雑菌が溜まってしまいに水漏れを起こします。
お客さんに説明して新しい室内機は設置場所をずらして取り付けることにしました。
穴にはスリーブが入ってなかったので付けました。
天井にあるエアコン専用コンセントの位置がこんどはエアコンの真上になるので移動する必要があります。
この位置では抜き差しが困難になるのと、室内機の吸い込み口が近いためホコリが溜まりやすくなります。
近頃の新築物件ではエアコンのコンセントが天井に設けられているケースを散見しますが、コードの荷重で差し込みが斜めになったり、見た目がわるくなります。
ということでコンセントは移動します。
室内機を付けてしまうとできなくなるので先に工事。
まずはコンセントを外して
天井面に付けるならボックスを付けたほうがいいと思いますが。
ナンチャッテ電気屋さんの工事。
1.6mmのケーブルには原則20Aのコンセントは設置できません。
発生する熱で外皮の絶縁体が劣化するため。
いままでのエアコンは容量15Aだったのでセーフでした。気になる今回のエアコンは・・・こちらも15A、よかったー。
これが20Aのエアコンだったら配線から直さなければなりません。
あとで分電盤を見たらこちらのお宅のエアコンコンセントは全部1.6mmで配線されてます。ということは20Aのエアコンは取り付けられません。
いいのこれ?
いままで付いていたコンセントの裏には
はいこのとおり、"Φ2 Φ2.6 Cu単線専用"とご丁寧に書いてあります。
1.6mmは使ってはいけないんですよ。
移動するにあたり20Aのコンセントは交換するつもりで用意していましたが、15Aとは思わず準備していなかったので車へ・・・
1.6mmで使用可能です。
電気はブレーカー、配線、コンセントをすべて協調させないといけません。
たまーにブレーカーがよく落ちるからとアンペア数の高いものに勝手に替えているお宅を見かけますが非常に危険です。
ホームセンターなどで容易に入手できるのが問題。電気工事士免許がないと売らないようにすればいいのでしょうが・・・
開口を少し広げボックスを取り付け
なんでも挟み込み金具で付けてはだめです。
モールで配線
天井内から壁面まで隠ぺいすることができなかったので露出で配線しました。
室外機設置場所に余裕がなく、お客さんに手伝ってもらい搬出搬入しました。
ありがとうございました。
もしお客さんが購入したエアコンが20Aだったら大変な工事になってました。わけもわからず工事を請負っている人がいるので油断なりません。
http://kato-aircon.com/
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