エアコン入替えで穴開け直し
先日、こちらで書いた室内機の上下風向ルーバーの調子が悪く点検に伺ったお宅へ今度はエアコン本体の入れ替え工事に行きました。
(横浜市港南区)
このエアコンは撤去してしまいます。
十数年使用したとのことで設計寿命は過ぎています。
撤去する前からわかっていたことですが、この室内機の寸法が特殊。一般的に室内機は幅が80cm位で高さは30cm位なのですが、これは幅90cm位、高さ25cm位です。
それを出窓の開口に干渉しないようにぎりぎりいっぱいに天井に近づけて設置されています。
当時量販店で購入されたようですが、これはやめて機種変更したほうがよかったのではないかなと思いますが・・・
天井に近すぎるため吸気効率の低下もありますが、なんといっても手が入らないので掃除できません。
でももっと厄介なのは今回のような入れ替え工事になったときです。
とりあえず撤去して新しい室内機の据付板を仮付けします。
配管用の穴の位置がまったく合いません。
壁掛け型エアコンの場合、穴の位置(パイプの出る位置)は室内機の一番下と決まっています。
それは結露水を排出するドレン管が一緒に出るため。
天井から十分なスペースを確保して穴を開け直すことになりました。
外壁には既設の配管化粧カバーもあって劣化でこれも交換するのですが、同じラインに通さないと外した跡が残ってしまうため、お客さんのご希望で既設の穴の真下に穴を開けます。
でもいままであった穴は不要になるので塞ぎます。
電線の端材を入れてねじで固定。
壁の中は空洞で埋めるにも支えがないとだめなので電線の端材を使用しました。
アルミテープで補強します。
この部分は室内機の裏になってしまうので見えなくなります。
外壁の穴はエアコン用部材の穴ふさぎで蓋をしてシリコンコーキングで処理しました。
据付板の取り付け状況、穴あけ、室内機の設置などの工程は画像を撮り忘れてます。いつもこれです😅
特殊な寸法の室内機を取り付けてしまうと今回のように入れ替え工事の際に穴の位置が合わなくなるケースは多々あります。
また、設置場所に余裕があるにも関わらず後先考えずに天井いっぱいに寄せて取り付けてしまう工事屋さんも問題ですね。
今のエアコンは上面から吸気するものが基本。能力低下を引き起こします。
手が入らないので掃除できずホコリが詰まったり、故障の際に修理費用がかさんだりといいことはありません。
"このように付けたらこうなる"、"将来このような問題がある"、"こうしたほうが安全"などを提示し相談することで一番いい方法を選択できるようにするのも施工者としての役割だと思います。
http://kato-aircon.com/
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