モールで専用回路増設
モール(電線を入れるケースみたいなもの)を使ってエアコン用の電源として専用回路を増設しました。
(東京都調布市)
ここは賃貸住宅ではじめは不動産屋さん側で工事してくれる話だったのですが、どういうわけかこちらですることになりました。
室内機設置予定場所がこちら
エアコンを先に取り付けようと思っていたのですがこの日はあいにくの雨。
電気工事から始めることにしました。
まずはコンセントのボックスを付けます。
壁が石膏ボードなのでボードアンカーで固定しました。
そこから分電盤(ブレーカーのところ)までモールを付けます。
まだこれだけしか付けてません。😅
モールの切断には昔から使っているこの塩ビカッター
塩ビ管も切れます。
長持ちするのでまだまだ使えそうです。
天井に沿って付けます。
壁とよく似た色なのでちょっと見えないですかね。
モールは両面テープが付いているので押さえるだけで壁に付きますが、時間が経つとはがれて落ちることがあるのでねじも打ちます。
電線が壁を貫通するところには穴を開けて
下地の無いところを開けます。
ようやく分電盤まで取り付け
分電盤の周囲だけ直にコンクリート壁なのでハンマードリルで下穴を開けました。
同時にモールのふたをしていきます。
スッキリ。ってほとんど見えませんね。
分電盤にアースがないのでエアコンは室外機周辺に接地極を埋設します。
こちらの分電盤、200Vがきてますが構造上100Vしか使えません。そのためブレーカーも100V用(2P1E20A)を選定。
左下に別のエアコン専用回路があるのでできるだけ電気的なバランスをよくするため右上の空きスペースに増設することにします。
/(^o^)\ナンテコッタイ
ねじだけが残っていました。
先ほどのIV線はこれのために用意したもの
20Aで使用するので配線したケーブルと同じ2.0mmです。
ブレーカーを取り付けて接続します。
バーのねじにスプリングワッシャーが付いていて銅線をリング状にしても座りがよくありません。
そこで車から丸端子を持ってきてスリーブ部分を切断して平ワッシャー代わりに使いました。
普通の金属ワッシャーでは問題になることも考えられるのでこれなら安心。
ブレーカーに配線をつないで
この丸めて接続するのは昔から当たり前に行われています。
丸める必要のない場合もあります。
あとは絶縁抵抗測定や電圧確認、極性確認をして完了。
そしてエアコンを取り付けます。
パイプを通す穴を開けられないので窓にパネルを取り付けます。
専用回路が元々ないので配管用の穴もありません。築年数からエアコンを設置することが想定されていないんです。
工事をしていると東京電力の人がきて・・・
リミッタ(電流制限器)を外して接続器に交換していきました。
時代はスマートメーターですね。メーター側にリミッタの機能が付いてます。しかも自動復帰なので落ちてもいちいち上げにいく必要がありません。(一定時間内の回数に制限はありますが)
― 専用回路増設にあたり ―
お客さんが部屋を退去するときにエアコンと一緒に専用回路も原状回復で撤去する場合はモールにいれることは通常しません。
今回は退去時にそのまま残して使い続けることを前提に許可を得て工事しています。
賃貸住宅で専用回路の増設が必要な場合は一旦貸主側へ相談しましょう。
許可を得るのもありますが残していく場合は貸主の財物になるので、もしかすると工事してくれたり費用を負担してくれるかもしれません。
http://kato-aircon.com/
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