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2019年4月17日 (水)

リモコン受光部交換

はじめて当店をご利用のお客さんよりリモコンを受信しないとのことで修理依頼をいただきました。
(神奈川県海老名市へエリア外出張)

お客さんご自身でリモコンの送信が出ていて、エアコン本体の応急運転スイッチで動作もすることを確認済みとのことで、リモコン受光部を交換してほしいとご連絡いただきました。

以前のブログに受光部素子の交換を載せていたのをご覧になられたようで、素子だけの交換が可能であればとのこと。

当店に連絡する前にメーカーや他の業者さんへ問い合わせたそうですが基板の供給が終わっているため修理不能と断られたそうです。
今は細かな部品を交換して直すというのはあまりしませんからね。

モーターを駆動したりするパワー系のある基板(特に室外機)の部品を交換するのは他の危険性があるのでやめたほうがいいですが、リモコン受光素子であれば問題ありません。

とはいっても合わない部品を取り寄せてもだめなのでとりあえずエアコンのメーカーさんに受光素子の型番がわかればと問い合わせたところ"基板はないが素子であれば供給可能"との回答でさっそく注文。

修理に伺いました。

エアコン本体は
修理する室内機
到着すると前面のカバーは外されていました。

製造から15年程度経過しているので設計寿命は過ぎてますが、こちらのエアコンは入れ替えるとなると高所作業車を使用しないと施工できないところのようで、高額な工事金額になってしまうそうです。

そこで少しでも延命できればというご判断で修理をすることにしたのだと思います。

さっそく本体のカバーを外して・・・「あれ、とれない・・・」一か所だけどうしても外れない部分があって無理すると樹脂の劣化もあり割れそうです。

受光部基板が取り外せる程度の半開きの状態で修理することにしました。

そのため制御基板側にあるコネクタが外せないのでコードがつながったまま修理します。
受光部基板が本体につながったまま修理
基板が動かないようにテープで固定。

部品には5本の足があってすべて半田で固定されています。
その半田を取り除いてからでないと外せません。

半田を吸い取りました。
半田を吸い取って
今回の修理で一番時間がかかったのはこの作業。

銅の網線で吸い取りましたがなかなかうまく熱がまわらずちょっと苦労。
やっぱり吸引タイプの吸い取り器を導入したほうがよさそうですね。(買います)

使用している半田ごて
使用している半田ごて
通常20Wですが黄色いボタンを押すと130Wになります。

押しっぱなしではコテが壊れるので連続30秒(だったかな)までしか使えません。
インターバルをあけて何度も使用しやっと吸い取り完了。

取り外した部品がこちら
取り外した受光素子
だいぶくたびれてます。

大きさは長手方向で1cm位でしょうか。

いつものように作業に没頭してここから画像が少なくなります。

こんどは新しい素子の半田付け
受光素子の半田付け
これは一瞬で5か所とも付けました。

時間をかけると熱で素子が壊れます。
一応放熱のため部品にアルミテープを付けて半田付けしました。

この時点でリモコンを受信するか試してOK。
受光基板をケースに戻して
あとは元通りに戻します。

終わったら念のため絶縁抵抗の測定をしてリモコンで運転
"ピピッ、ピッ、ピッ、ピー"離れて操作してもちゃんと反応。

過去に水漏れがあったとのことで、ついでに排水試験もして問題ありませんでした。
この場所に受光部があるとドレンパンオーバーフローの際には素子が濡れてしまう恐れがあるので。

エアコン長持ちするといいですね。

Katoairconservice_mark160
http://kato-aircon.com/

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